夜更けの留置場に現れた、
その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で、
遥かな昔を物語り始めた。
時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。
盗られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。
義理と人情に命をかけた、
粋でいなせな怪盗たちの胸のすく大活躍を描く傑作悪漢小説シリーズ第一弾。
〈解説 降旗康男〉
天切り松 闇がたり第二巻 残侠」
ある日、目細の安吉一家に客分として現れた、、時代がかった老侠客。
その名も山本政五郎ーーーすなわち幕末から生き延びた、
清水の次郎長の子分・小政だというのだが・・・・・。
表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、
義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。
粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
〈解説 大山勝美〉

天切り松 闇がたり第三巻 初湯千両」
「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」
二百三高地の激線を生き延びた男はそうつぶやいた・・・・・。
シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、
華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、
粋でいなせな怪盗たちの物語六編。
誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。
〈解説 十八代目 中村勘三郎〉

天切り松 闇がたり第四巻 昭和侠盗伝」
時は昭和九年。関東大震災から復興を遂げた華やかなモダン東京を謳歌したものの束の間、
戦争の影が徐々に忍び寄っていた。
ついに寅弥がわが子のようにいとおしんできた勲にも召集令状が届く。
国の無体に抗おうと松蔵らが挑んだ企みとは?
激動の時代へと呑み込まれていく有名無名の人々に安吉一家が手をさしのべる五編。
人の痛みを、声なき声を、天下の侠盗たちが粋な手並みですくいとる。〈解説 すまけい〉
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