光と欠片と黄色いバイク
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モラル

その日は突然にやってきた。

僕は昼間は鳶の仕事をやっていて、夜は友人の経営するカラオケパブで働いていた。

鳶の仕事はそうそうなく、雨の日は休みだ。 信販会社で金を借りていたので、カラオケパブで

毎日酔っ払いの女の相手をする。 歌えない歌だって、好みじゃない歌だって歌えと言われれば

歌う。 僕目当ての客も少なくなかった。 僕はちょうど30を迎える誕生日の目前の出来事だった。