建築家 廣部剛司 /日々の断章 -371ページ目

建築が力を持っていく

今日は、「浜田山の家」で役所の完了検査でした。

未了部分の写真提出以外は指摘事項無し。
工事はまだ継続しますが、法的なチェックは無事終了です。

浜田山-730

この写真は、この家の見所の一つである<穴アキ構造壁>の穴を
施工して頂いている宗建築さんの赤池社長自ら
ヤスリがけしてくれているところです。

建築への愛情。
設計者のみならず、施工に関わる全ての人が
だんだんと作業をしながらそれを込めていく。
そうして、少しずつ建築が力を持っていくと思っています。

だから、これは嬉しい風景でした。


来週が事務所の夏休みですが
色々なことが「動き」つつあります。
楽しみつつ、頑張らねばと思います。


夕方の現場でみつけた光

寝室に朝射し込む光

そして

夕方に射す光


それをデザインした窓

夕方、現場に訪れると
半開きの窓から夕方の光が射し込んでいました。


浜田山-725

光の射す時間と方向は設計しながら、だいたい想像がついていますが
半分開いた窓が生み出した
光の造形にハッとさせられます。


「窈窈」


横浜に一青窈さんのコンサートを聴きに行ってきました。

何年か前にNHKで熊野古道などが世界遺産に登録されたことを記念して
行われたライブをみて、それから気になり続けているアーティストです。

ちゃんとコンサートを見るのは初めてでしたが
かなり幅広く、様々な曲がそれぞれのイメージに「演出」されて
繰り広げられます。

バラード系のものからロックに近い曲まで、曲調の幅が広いので
バンドの音色とPAのセッティングも難しいのだろうなぁ..などと
余計なことも考えてみたりしました。

歌もMCも、とにかく「言葉」が心に残ります。
観客に対して「一青窈を<受け入れて>ここに来てくれて、ありがとうございます」
というようなことを言われていたのが印象的でした。


窈窈

この写真は、グッズとして販売されていたヨーヨーです。
焼き印で「窈窈」と押されていてシャレが効いています。
思わず購入。

実は間伐材を使ってつくられているそうで
地球のCO2削減にも、小さいことだけれど寄与します。
森は間伐(間引き)をしないと健康に育っていかないし
その木材を有効に活用することが大切だからです。

建材としての可能性も改めて考える必要がありそうです。

ひょんなところで一青さんご本人にお会いしたのは
1年ほど前のこと。

目をじっと見ながら話を聞かれるかたで
ちょっと緊張してしまったのを思い出します・笑