地表を覆い尽くしていた大洪水の水が次第にひいて、箱船の底がアララト山にとどまったとき、ずっと波に揺らいでいた日々が終わり、再び人類は地上での生活を再スタートできるのだと、ノアとその家族は安堵したことでしょう。
聖書の創世記8:3によれば、その日が第7の月、17日であったと明確に記録されています。

イスラエル人にとって第7の月は特別でした(レビ23:23〜)。1日には聖なる祭が始まること伝えるラッパが鳴り、日を追って儀式を進めて行きます。
そのクライマックスのあたるのが、15日からの1週間。男たちも仕事を休み、祭りに参加するよう命じられていました。
エルサレムでは現在でもこの祭りが続いており、地名をとって「シオン祭り」と呼ばれています。
そして日本の京都でも7月いっぱいに渡って行われる「祇園祭り」があります。
そのクライマックスが「山鉾巡行」でしょう。
休日平日関係なく必ず17日に行われ、京都市内の学校も職場も、みんな休んで祭りに参加します。
残念ながら今年、2020年は新型コロナウィルス流行のため山鉾巡行も取り止めとのことですが、イスラエルから移住してきた人々が、この祭りを伝統として守り行なってきたとわかります。
 2014年に復活した大船鉾 まさに箱船祭り!

同じ7月17日、四国の剣山では御神輿を山頂まで担いで運ぶという行事があります。
 こちらもアララト山に箱船がとどまるイメージ

近年は7月17日を過ぎた最初の日曜日になっていますが、伝統的な神事だけは現在も7月17日に必ず行われています。
私は個人的に毎年剣山に行っておりますが、コロナ自粛のほか、天候悪化による土砂災害などでとりやめになってしまわぬよう、これからの1週間平穏無事でいてくれるよう心より願っております。

 剣山から帰る途中にある「クリシト」という集落
 2年前は土砂災害でこの道が通れませんでした

 こちらは東日本、群馬県の荒船山
 名前のとおり、アララト山に箱船が乗ってます