「日本一低い『中央分水嶺』」なる地点があります

瀬戸内に面した兵庫県明石市から、日本海に面した京都府舞鶴市まで

播磨・丹波・丹後を縦断する近畿の大動脈(?)・国道175号線が、まさに「水分れ(みわかれ)街道」と呼ばれています

その中間点にあたる兵庫県丹波市氷上町に「水分れ」があります

一般に「分水嶺」=山の稜線というイメージがありますが、ここは海抜100メートル以下の盆地で、比較的平坦で多くの住民がいるところでも、分水線が通っているようです


ここから南に流れる水は加古川となって瀬戸内海へ

北に流れる水は由良川となって日本海に注がれます

「水分かれ公園」には高低差を立体で再現した精密な地図模型があります

海抜100メートルにあたる高さに水を張ってみると、まさに「裂け目」とも言えるような低地が南北に通っており、そこを理解した上で街道が整備されていたことがわかります

ここ丹波市は兵庫県、北に隣接する福知山市は京都府と分かれていますが、もともとは同じ旧国丹波の国

文化的にも似通っていて、交流も盛んだったことでしょう

余談ですが、兵庫県は5つの旧国が含まれる「多民族県」であるため「ヒョーゴスラビア」と呼ぶ人がいるそうです

播磨ニア

但馬ニア

丹波ゴビナ

淡路ネグロ

摂津ィア


さらに山陽・山陰・南海・畿内と道(どう)も4っつ、瀬戸内海・日本海と海も2つ、明石海峡・鳴門海峡・紀伊水道と海峡も3つある、いろいろとスケールの大きな魅力にあふれた県なのです

豊かな水は良質な農作物を生み出し、豊かに生命を育んでくれます

イスラエル人が日本列島に移住してきたことが歴史的事実であれば、砂漠がちな乾燥帯に住んでいた時代からの知恵を活かし、この地にある水源も賢く有効活用していたことでしょう


わずかな高低差をつけて農業や生活に必要な水を、用水路や水門なども使い、行き渡らせています

そして水のあるところには、やはり神社もあります

水は生命の源

神さまからの恵みとみなされます


雪解け水を溜め池に蓄え、田植えのあとに梅雨

夏の陽射しで作物が育ち、わたしたちの生命を支えてくれます

なんてことのない川、どこにでもある畑や田んぼも、すべて感謝しながら、日々を過ごしたいと感じました


また10日後、剣山へ行って来ます‼︎