昨日、都内で観劇した舞台・・
久々に頬を濡らしてしまいました。
この劇団の舞台は基本、笑が起こる
演目が多いのですが今回は
笑は当然含まれていましたが
ラストに向けて胸が締め付けられる程
哀しく切ない想いが込み上げてくるものでした・・。
もう終劇したのでネタバラシすると・・

ある町興しで、学校を舞台に幼馴染が集い
心霊スポットを創り上げTV局を呼んで
話題創りをしようと画策・・
準備が進み、リアリティを上げる為に
プロの「俳優(幽霊役)」「シスター」
「マジシャン(魔術師役)」「霊媒師」
「ゴーストバスターズ(?)」
そして「宣告師」といって、まだこの世に
未練を残し自分が亡くなっているのが
分からない幽霊に「死」の宣告をして
成仏してもらう役目の者。
そして、その見習いのヒロインが集いました。
役者が揃い、準備も整いヒロイン始め
幼馴染達が和気藹々、楽しみながら
TV撮影に挑むのですが宣告師だけが
その者達を悲しみの表情で見詰めている・・
それもそのハズ、その町興しで奮闘している
その幼馴染達が次々と宣告師によって
「死」の宣告されていくのだから・・
実は数年前にその場所で大火災が起き
その幼馴染の大半が亡くなっていた・・
それを受け入れられない生き残った者、
それを信じられない亡くなった者、
それぞれの想いが、その場所で集い
あの楽しい時間を繰り返していた・・。
それをリアリにする為、姉妹の内
生き残った姉がマジシャンとして呼んだ
実は「幻影師」によって実体化させ
想い出に華を飾らせていた。
しかし、宣告師によって偽りの想い出に
終止符が打たれようとしている。
その現実を受け入れる非情さに
負けそうになる生き残った者達・・
実は宣告師の見習いとして来ていた
ヒロインも、その火災で恋人を亡くして
いた・・
やっと逢えた亡き恋人に宣告師は最後に
見習いのヒロインに自分で宣告する様に
告げる・・
泣き崩れる2人・・
しかし、お互い信じ合えたのか笑顔で
別れの言葉を交わす・・
そして見習いのヒロインが宣告のコトバを
口にした時、全てが解き放たれた。
生き残った者達・・成仏して空に融けた者達
それぞれが笑顔で再会する所で舞台は終劇する。
ラストのヒロインと恋人の別れのシーン・・
外は台風で河川が決壊しそうでしたが
私の涙腺は既に決壊していました・・。
顔グシャグシャで恥ずかしくて
舞台暗転した時、おもっきり顔を拭ってしまいましたが
隣席や客席のあちらこちらで鼻をススル音がしていました。
実際は2時間弱のお芝居、もっと内容は濃いので
観ている者はより感情移入しています。
切ないお芝居は哀しいですが、より感情移入し安いので
観た後の感動は大きいものがあります。
久々に泣ける素晴らしい舞台が観れて良かったです。
この劇団の今年の舞台は今回でラスト、また来年
観劇するのが今から楽しみです。