先日、

ベニバラ兎団 Vol.11公演
La Nouveau Cabaret Quartier Latin! 1950

の楽日を観劇して来ました・・演劇



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まず、初めに・・

私が前々からブログで、今回の公演が「再演」と

言っていましたが、ソレ・・間違いでした(;^_^A

今回の舞台は大筋のストーリこそ

<初演版>をなぞっていますが、演出が大幅に

リニューアルされており、「再演モノ」のいう

観点から観に行った者にとっては

いい意味で、期待を大きく

裏切ってくれました・・(*^.^*)

まず、各キャラクターの役回りに大差ありませんが

微妙にセリフや言い回しが異なり、プラス

新たな笑いのポイントが増えているので

舞台全体が、とても小気味良く感じました。

また、定番の笑いとシリアスシーン等の場面展開も

とても洗練されていて、2時間半の長丁場である

お芝居が、何の違和感もなく受け入れる事が出来ました・・。

そして今回、正に<エンタティナーの真髄!>

とも言える場面が新たに取り入れられていました・・。

それは「カルチェ・・」ストーリ佳境で

店に雇われた「大道芸人」が

その十八番である「芸」を披露するのですが、

コレが本当に「大道芸!」であった事です。

それはまるで、浅草や演芸ホールで

そのままリアルな演目を観ているかの様な

高度な{ジャグリング}や{マジック}が繰り広げられ、

もはやソレは「演劇の舞台」の域を超えたものでした。

本当に驚きです・・∑(゚Д゚)

初演は「ドーナツ」が出ましたが、

今回は「鳩」が出たんです。

もちろん生きた鳩がマジックで次々とです・・(-"-;A

まさか、お芝居を観に来て本格的なマジックや

大道芸が観れるなんて・・

まるで「一粒で二度美味しい」状態です。

更に驚くべきは、その大道芸を劇団の

俳優陣も加わって行った事です・・。

大道芸のパフォーマンスはジャグリング一つ取っても

実際、見ている以上にそう簡単に

出来るものでは無く
且つ、失敗してアドリブで

かわせる程、容易ではありません・・

それでも、想像するに・・

劇団員の皆さんは「年末のかくし芸」の如く

相当数練習なさったのでしょう・・

果敢にジャグリングに挑戦していました。

でも「芸」は生ものです・・

やはり失敗する場面もありました。

それでも、不思議にソレが逆に

お芝居に「いい味」を出していました・・。

聞くところによると、ストーリ上「カルチェ・・」の従業員が

芸を披露するのに7日間しか練習出来ない設定なので

劇団員の皆さんも実際に7日間のみ練習したそうです。

芸に真剣に挑む姿、それでも失敗し悔しがる姿・・

それは、もはや演技を超えたパフォーマンスショーでした。

おそらくこれが「TVドラマ」だったら・・

そのシーンだけ代役を立て「引きの画」で

手元しか映さず無難に、こなすかもしれません・・。

でも、あえてソレでお茶を濁す様な事をせず

体当たりで芸に挑んだ今回の舞台は

観る者に「カルチェ・・」の世界観を

より一層、印象付けたのではないでしょうか・・。

観客席と舞台が一体となった

理想のエンタティナー・・。

今回のベニバラ演劇は、そういった意味では

もはや「コメディ演劇」を超えたものになり

舞台の表題「カルチェ・・」の副題に

「ハーフルコメディ」とありますが、

私があえて言うなら・・

あらゆるエンターティナーが加わった

「マルチコメディ」だと思いました・・。

勿論、ハートフルな場面もラストに用意されていました。


ベニバラ演劇は大概、ストーリーの伏線が多く

ラストにそれが解き明かされ、毎度の事ながら

観る者を驚かさせてくれます・・。

今回は更に唯一、初演と役柄が変わったキャラが登場し

「カルチェ・・」の女中として、すったもんだした挙句

実はそれが首相の主席秘書官で内偵者だった事・・

何時もながらこのラストの大ドンデン返しには

予想を覆し驚くのですが、今回はそれで終わらず

少し胸を締め付けられるシーンが有りました。

それは・・その主席秘書官が身の上を明らかにした後、

首相に内偵報告をし「カルチェ・・」を後にしようとした時

ふと寂しげに「カルチェ・・」で過ごした日々を思い出し

「本当に楽しかった・・」と言って、その場を去るのですが

それが、とても切なく感じ思わず、思わず

ホロッと来てしまいました・・。
おそらくそれは、目に見えなくとも、

きっとそこに存在しているであろう
何物にも変えられない

素晴らしい仲間との「絆」を

感じる事が出来たから・・。
 昨今・・殺伐した世の中で

久しく忘れていたこの感覚・・

それを思い起こさせる様な、

ホコッと心が温まる、

そんなお芝居でした・・。

観ていて、毎回新しい発見と

驚きを提供してくれるベニバラ演劇・・

次回公演は12月にあるそうですが
更にパワーアップして私達演劇ファンを

またまた楽しませてくれる事でしょう!

まだ、ご覧になっていない方は是非、一度

劇場に足を運んでみて下さい・・

心から笑える舞台が待っています


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