牛丼の吉野家が今度ラーメン屋さんを買収するらしいですね。
「せたが屋」と言うラーメン屋さんらしいです。

関西にはこの「せたが屋」が無いので何とも言えないんですが、結構堅実に一店舗一店舗やってきた感じのラーメン屋さんですね。



一般の人ってこういうM&Aのニュースを見て、どう思うんでしょうかね?



M&A経験者の僕としては売る側からの視点で見てしまいますので、「その手があったか!」って感じですね。

まあ、この「せたが屋」の社長さんも口ではなんだかんだ言ってますが、ラーメン一筋っていう訳でもなさそうです。でも、“売れるラーメン”を作り上げた実績は間違いないものがあるんですが、ラーメンって流行りすたりも激しいし、競争も激しいし、一時期売れたからと言ってその後も売れ続けるかどうかはわかりません。

そう言う意味で、値段が付くのであれば売ってしまうというのも一つの選択肢な訳です。ラーメンを一杯、一杯売るのもビジネスならば、「ラーメン屋」というパーッケージを売るのもビジネスなわけです。



さて、買った方の吉野屋ですが、完全に牛丼屋さんの枠を越えて“外食産業大手”になってますよね。吉野屋がらみのニュースでは牛丼の値段の下げあいはデフレの象徴だなんてよく聞きますが、「フォルクス」や「ステーキのどん」なんてデフレじゃなきゃ流行らんでしょう。

まあ、肉が不味い美味いはさておき、外食大手の強みはやはり不動産部門だと思います。不動産屋の中でも、「飲食業は突き詰めていくと、不動産業になる。」と言うのは定説で、今度の「せたが屋」もある程度の味が確立されているのであれば後は不動産的動きを加速していくだけですからね。

「せたが屋」の社長もN&A後もアドバイザー的な立場で残るらしいのですが、不動産的な動きが強まれば原価率の問題で対立が起きてくるのは目に見えてますけど。



それも全部わかって、お店を手放すんでしょうから、自分自身は早めに次の動きを考えておいた方が良いと思います。当然ながらM&Aの契約書に「自身で同種の飲食店を立ち上げてはならない云々」の文言は入っているでしょうから、次の展開っていっても手かせ足かせあるでしょうが。




最近は飲食店の経営者さんも、早い目に自分が作ったお店のノウハウを別のお店に売るコンサル業務に切り替えていくような流れが多いですね。先進国としては普通の流れだけど、「作って、売る。」っていう商売の基本が軽くなっていくような気がして、少し心配ですね。内需の割合がGDPの多くを占める日本がイギリスの様な虚業のかたまりの様な国になるとは思えませんが。