季節外れの妄想劇場「真夏の夜の夢」第3夜<< 海 >> 前編 | 松井玲奈に夢中になろう

松井玲奈に夢中になろう

「美しくもカワイイ」元SKE48のかすみ草 松井玲奈さんを応援するブログです。
松井玲奈さんが大好きでこんなブログを作ってしまいました。玲奈さんの動画や画像、素敵なエピソードなどを紹介していけたらと思います。「さあ貴方も今日から玲奈推しで!」


季節外れの妄想劇場 「真夏の夜の夢
第1夜 <<白い光>>はコチラから ⇒ http://goo.gl/g5HxDr
第2夜 <<温もり >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/y7VdUU



あ~ん
また4万字超えて前後編になっちゃった

4万字もないでしょ

HTMLコードの文字数だから
絵文字とか多いと増えちゃうのだ

絵文字使いすぎだし

後編はもう少ししたら更新できるから待っててね

しかし
今回一部昭和みたいなやり取りがあるんだけど


いろいろ悩んだんだけど
あれ以上妄想できなくて

やっぱりオッサンが若者の物語を妄想するのには
限界があるね


そうだな

それではチョッピリ古臭い部分もある
「夏夢」 第3夜(前編) 

開幕で~す


俺 「おはよ~」

杏実 「おはよう お兄」


奈々未 「おはよう

「何時

「もう9時過ぎだよ」

キョロキョロ
「父さんたちは

「クルーザーで釣りに行った」

「ふ~ん
相変わらずセレブなことで
全部奈々未のお父さんのお陰だけど

「はいどうぞ」

俺が食卓に着くと奈々未が朝食を出してくれる

「ありがと」
もぐもぐもぐ

朝食は簡単なもの
トーストとベーコンとスクランブルエッグ
それに野菜スープ
全部奈々未の手作り

奈々未は特に料理が得意というわけでもないが
普通にだいたいのモノは作れる
その辺りもホントそつが無い


あ~あ奈々未ちゃん
お兄が自分の手料理食べるのを
幸せそうに眺めちゃって


どこまで分かりやすいの この人


「ご馳走さま~
さてと・・・海に行くかな

「えっ
昨日溺れたのに海に行くの

途端に奈々未の表情が曇る

「うん 行くよ」
玲奈に会いに行かないと

「そう・・・
う~ん そうだ

ちょっと待てて 取ってくるから」


「取ってくる
何を

なんか物置に行ってガサゴソしてるな

「あった

・・・

「はいコレ持って行こ」

「えっ コレって浮き輪浮き輪
しかもまっピンクのダッフィー柄

「あ~これ昔アタシが使ってたやつだ
懐かしい~」


「あのさ
昨日は確かに溺れたけど俺 水泳1級だぞ
流石に浮き輪は

「でも~

「相変わらず心配性だな
んっでも待てよ
玲奈は海の上にいるって言ってたな
ずっと海上にいるんだろうか
それなら浮き輪があった方が楽ちんかもな

「うん 分かったよ
持って行く」

「ええっお兄
ホントに持って行くの

やっぱりお兄は何考えてるか分かんない


杏実は少し呆れ顔だ

「じゃあ
海に行くか」

・・・

浜辺に着いたのは10時過ぎ
まあまあ人がいる
真夏の日差し暑くなりそうだ

「ヒロ 泳がないの


「・・・うん」
俺は波打ち際に立ち
強い日差しの為に目を細めながら玲奈を探す

「・・・


そんな俺を奈々未は首を かしげながら見ている

玲奈はすぐに見つかった

波打ち際から50メートルほどの沖
真夏の強い日差しのなか
海上でバレリイナがステップを踏むように
クルリクルリと回っている玲奈
回るたびにスカートの裾がフワリと舞い上がる


「キレイだな~
まるで天使が海上で踊っているような光景に
思わず声を出してしまう

「えっ
奈々未はますます不思議そうな顔をする

「泳いでくるから」

「アタシも行く

「いいよ ちゃんと浮き輪も持っていくし」

「でも

「いいって

「・・・
これ以上奈々未は何も言わない
言っても無駄だとよく分かってるから

奈々未は浮き輪をつけて沖に泳いで行くヒロを見ながら
少し後ずさりして その場で膝を抱えて座り込む


あ~あ奈々未ちゃん
あんな小さくなって座っちゃった
それでもズットお兄のこと見てるんだ
健気だな~

う~ん
何とかして上げたいけど~

・・・

「おはよう
俺は玲奈に近づき声をかける

玲奈 「あっヒロ君 ホントに来てくれたんだ
うれし~」


「うん 約束だから」

「うわあカワイイ浮き輪
ダッフィーだぁ
アタシ ディズニーランド大好きなんだ

また行きたいな~」

玲奈は俺の浮き輪を撫でながら言う
まあ実際には触れないんだけど・・・

「そうなんだ
かわいそうで俺は少し暗くなる

「大丈夫 暗くならないで
ヒロ君とお話できるだけでスッゴク楽しいし」

本当に楽しそうにニッコリ笑う
天使が笑うとキットこんな感じだろう
思わず見とれてしまう

俺がボ~と見とれていると
数羽のカモメが玲奈に近づいてきた

「おはよう カモメさん


カモメは挨拶を返すように玲奈の周りを回って飛ぶ

「えっ今日は楽しそうって

「うん
そうなんだ
この人とお話出来たから」


玲奈はまるでカモメと会話しているように話す

「カモメと話せるの

「うん 話せるって言うか
何考えてるか分かるんだ


「他の動物の考えてることも分かるよ
ワンコ
とかニャンコとか
仲のいいお友達もいるんだ


動物の友達か・・・
「ふ~ん
じゃあ 人間の考えてることは?」

「えっ・・・
人間は分かんないな
なんでかな~ えへへ


「へ~」

「ねえ
海の上で何してるの

「うん
ヒロ君みたいに溺れる人がいないように見張ってるの」


「自分だって溺れたクセして

「・・・ひど~い
シクシク


「あっゴメン」

「ふふふっ

「えっ

「や~い 引っかかった~
昨日のリベンジよ ふふふっ


「こ こいつは

「でも見張ってても何にも出来ないんだけどね
玲奈は寂しそうに笑う

「でも俺を助けてくれたんだろ
玲奈が呼びかけてくれたから
俺も最後頑張れたんだ」

「うん そうだよね
よ~し 頑張って見張るぞ~」


両手を挙げて気合を入れる
そんな姿もとっても愛らしい

「・・・ねえ
浜辺で座ってずっとヒロ君を見てる2人の女の子」


「えっ ホントだ
あいつら海に来てなに座ってるんだ

「あの髪の長い娘(こ)
ヒロ君の妹さんだよね
昨日『お兄ちゃん
』って言ってすっごく泣いてた」

「あ~俺が溺れたときね」

「死ななくて良かったね
死んじゃったら妹さんもっと泣いてたよ」


「うん そうだね

「ねえ
それともう1人のショートカットの娘
あの娘もすっごく泣いてたよね『ヒロ ヒロ
』って」

「うん」

「カワイイ娘だよね~
目も大きいし手足も長くて
顔も小さいな~ 五円玉ぐらい」

「おいおい そんな訳ないだろ

「じゃあ50円玉ぐらい

「金額10倍にしても大きさは一緒だろ

「そっか~
玲奈はフムフムと納得したように頷く
そんな仕草もとびきりカワイイ

「ヒロ君の彼女だよね

「えっ違うよ」

「またまた照れちっゃて


「ホントに違うって
俺はめんどくさそうに応える

「ふ~ん そうなんだ」
玲奈も何かを感じ取ったのかそれ以上は聞かない

いつも言われる
奈々未と付き合ってるんだろ
でもそうじゃない
本当にそうじゃないんだ

「・・・」

「あっ
ねえ 2人困ってるよ
アタシはいいから行ってあげて」


「えっ・・・
ホントだ
じゃあ 行くね」

「うん
バイバイ」


「また夕方会いに行くから」

「えっ」

「昨夜の場所でいいのかな」

「うん 待ってるね 嬉しい~

「じゃあね 玲奈」

「うん ばいばい・・・って
あ~良く考えたらずっと玲奈って呼んでた~

ちゃんと玲奈さんって呼びなさい


「はいはい 分かったよ 玲奈さん

「頑張ってね~」

・・・5分前

「ねえ 奈々未ちゃん
お兄ちゃん 何してるのかな
海の上でカモメに話しかけてるように見えるけど


「う~ん
そう見えるね でも~


「溺れて頭おかしくなったのかな

「えっ
そうなのかな


「いや
奈々未ちゃん 冗談だから

もう お兄ちゃんのこととなると
冗談も通じないんだから」


「ごめん でも・・・

ナンパ男 「ねえねえ
きみ達カワイイね
女の子2人で来てるの
俺たちも男2人なんだよね~」

げげっナンパ
しかも今時 なんて古臭いセリフ
昭和の香りがする


奈々未はスッと立ち上がり
2人の男に顔を向ける
表情は氷のように冷たい

「向こうに行ってくれる
あなた達がアタシ達に声かけるなんて
厚かまし過ぎると思わないかな」


そう言って2人に冷ややかな視線を投げつける

ひゃ~
こんなときの奈々未ちゃんってホントこわ~い
お兄ちゃんといる時と別人みたい


「けっ ちょっとカワイイと思って
いいからチョット付き合えよ」


「少しでも触れたら警察呼ぶから」

「ふざけた女だ

男2人が奈々未に詰め寄ろうとしたとき

「そいつ ホントに警察呼ぶから止めた方がいいよ」

「えっ

「ヒロ

「なんだ 男連れか

「そうそう
警察呼ばれたくなかったら
違う娘探したほうがいいよ
もっとカワイイ娘 沢山いるし」

男達はあっさり去っていった

「あ~怖かった

「大丈夫 杏実ちゃん

「奈々未さあ もう少しソフトな対応できないの
あの人たちだってチョット声かけただけだろ
やさしく断ればあっさり諦めるって」

「だって杏実ちゃんもいたし
守らなきゃと思って


「ありがと 奈々未ちゃん」

「いや おまえ
街でナンパされてもあんな感じだろ」

「だって

へ~奈々未ちゃん 珍しくお兄に反抗してる
頑張れ奈々未ちゃん お兄に負けるな


「逆に危ないから今後は止めとけよ」

「えっ・・・うん
分かった これから気をつけるね


ああっ奈々未ちゃん
お兄に叱られてるのに心配されてると思って
ちょ~喜んでるあんなに真っ赤になっちゃってるし

結局こんなオチかぁ~
奈々未ちゃん なんでお兄にあんなに弱いのかな~


奈々未 ホント強くなったな~
昔はオドオドして泣いてばかりいたのに
でも俺の前だと昔のままだ・・・
俺が悪いのかな
俺が・・・


後編は下のリンクから
http://goo.gl/qImJsm


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