働き方改革のお話です。

 

 

4月、新年度になって、最初の役職者会議で

今年度から施行になる制度変更についての説明をしました。

 

①長時間労働の改善

②非正規雇用の処遇改善

③高齢者の就業の促進

④柔軟な働き方の勧め

 

こんなところでしょうか。。。

 

これって誰のための制度なのでしょうかね。。。

 

私の職場は医療法人が行っている介護老人保健施設です。

よく言う「特養」、「老健」の『老健』の方です。

 

 

①長時間労働の改善…とは

  残業 月45時間まで 年間360時間まで

  有給取得5日以上・・・etc

 

そもそも、工場や金融機関のように、「はい、今日はここまで」とキリよく終われない仕事なのに。。。

職員不足の中、利用者に呼ばれれば、対応するでしょ?

もう時間だから、ほかの人に頼んで、と帰れますか?

職員が行かないと、自分でしようとして転倒することもあるし

大きな声を出して不穏になる人もいる。

みんな、優しい気持ちで接しているから、時間が伸びてしまうのです。

介護ってそういうものです。

 

そのうえ

毎回の料金改定で基本料率が下げられて

加算を取ることで補っているのですが

その加算を取るための要件を満たすために、職員はチェック項目の確認や

書類作成などの仕事が増えているのです。

介護の仕事をこなしながら、

ご家族様のお話を聞いて、対応したり、

利用者のレクリエーションの用意もあるのに。

 

 

職場は365日営業です。

公休数は月9日、年間108日(だけ)です。

一般企業は週休2日に加え、祭日が休みなので年間118日でしょうか

それに、お盆休みやゴールデンウイーク、年末年始の休みもありますよね。

私たちは業務は止められないので、それらも有給で、ローテーションで取っています。

3月になっても、年末年始分の休みが取り切れていない職員もいるくらい、消化するのが大変です。

なのに、年間5日間以上の有給消化はそれで取れている格好になっています。

なんか変ですよね。

そういう事じゃないはずですよね。

残業の月45時間までという制限も、線引きが難しいこの仕事では空しい数字です。

 

だから、福祉関係の大学や専門学校があっても、卒業生がこの仕事に就かないのです。

 

夢や志を持って資格を取っても、一般企業に見劣りする条件では、選ばないですよ。

 

役職者会議の席で「働き方改革」の説明をしている時

職員の目や表情が痛かったです。

「そんなこと言われてもね~」

「勝手にどうぞ・・・」

「じゃあ、どうすればいいんだよ」

って、いう無言の圧を感じました。

私も同感です。

 

さらに外国人労働者の雇用促進という課題もあります。

利用者との微妙なコミュニケーションを取る必要のある仕事に

日本語だけの問題ではなく、外国の人がやっていけるでしょうか?

今、日本人でも、一通りの仕事を覚え、全部任せられるようになるのに3年かかります。

戦力として十分になってから、いったい何年働いてくれるのでしょうか?

失礼な言い方ですが、元が取れないと感じます。

 

人材不足を補い、25年問題(介護者の比重が多くなり過ぎる問題)を解決するには

一般企業並みに賃金を上げるだけでいいと思います。

一般企業はこれ以上、上げてもらってはいつまで経っても追いつけないので、改善せずに。

 

せめて、公務員並みの待遇にしてほしいと思います。

出来ませんかね?

出来そうな気がしますけどね。

無駄な議員さんをどうにかしてもらえば。