はじめに
いつかは訪れる事とは理解していたのですが
こんなにも早く、突然に訪れるなんて、思ってもいなかったので
混乱しておりますが、忘れないうちにと思い・・・
乱文、乱筆ご容赦くださいませ。
2021年11月18日の夜、
いつもはうるさいにゃ太郎の元気が無く、ずーっと寝てばかり。
ご飯もろくに食べない状態。
こんなことは今までになく、心配なので、
翌朝一番に会社を半休し病院に連れて行きました。
血液検査を行う為、診察台に乗せられたとたん大暴れ。
にゃ太郎さんは、病院が苦手で、以前大騒ぎを起こしており、
カルテにすっかりその旨記載されている様子・・・(汗)
採血の注射をされたら、診察台の上にチビってしまいました。
すかさず、「看護師さーん、測るよー」と先生。
にゃ太郎さんがチビったおしっこを見逃さず、すぐにペーパーによる検査!
先生の顔が曇りました。
検査紙を見せて
「血液検査の結果が出るまでもなく、糖尿病性ケトン症」だね。」
「この子、最近すごく水のむでしょ」と。
そうなんです、数日前から、おしっこの量が多いような気がしており
続くようなら、病院に連れて行こうかと相談していた矢先だったのです。
「この子、押さえていられるんだから、弱っているよ、
前は3人がかりで押さえられなかったんだから」と先生(汗)
血液検査の結果、
「すぐに入院が必要だけど、どうするかは飼い主さんの意思」
との事でしたので、即「お願いします」と答えました。
飼い方が悪かったのか心配になり、先生に尋ねると
猫の場合は、7割位は遺伝性と思われるし、発見するのも、「多飲多尿」や
元気が無くなった時くらいしかなく、その時は結構進んだ状況に
なっていることが多く難しいとの事。
病院に連れてきたということで、飼い主の責任は果たしている旨の
言葉をいただき、少し気が楽になりました。
入院して、インシュリンによる血糖値の低下を確認したうえで、
数日かけて、投与するインシュリン量を判断したら、退院。
飼い主による、自宅でのインシュリン投与の生活になる旨のお話でした。
また、5%程度で、突然死もあるから、覚悟はしておくように言われました。
11月21日(日)
病院より呼び出しのTELがあり、夫婦で伺いました。
先生より
「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を発症した可能性がある旨を告げられました。
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、従来よりあるコロナウイルスが原因で
ウイルス自体は母子感染が多いとの事などの説明・・・
最近、クラウドファンディングにて、FIPの莫大な治療費を募る話を
何度か見かけていたので、病気の内容などは何となく知っていた為
頭がグワングワンしてしまいました。
水が溜まっているとの事で、抜いた水を見せてもらいました。
「水については、たまり続けるのか、一過性の症状なのかを確認する必要がある」とのお話で、
かなり危険な状況であることを告げられました。
ただし、悪い事ばかりではないとの事で、
「血糖値は600から300まで落ちたので、200までもっていけるようにする」との事。
「朝は元気が良くて、看護師さん3名が犠牲者になった」との事でした(汗)
そんな話を聞いた後、少しは元気なのかなーと思いながら、
入院中のにゃ太郎さんに面会させてもらいましたが・・・
ケージの中には、すっかり弱っているにゃ太郎の姿が・・・
声をかけても、得意のお返事も出来ない状態に、改めて深刻さを理解し
呼び出された理由を理解しました。
しばしの面会後、帰宅しましたが・・・
いつもの癖で、玄関を慎重に開けながら、「あ、そうか・・・」
リビングでにゃ太郎を目で探し、「あ、そうか・・・」
10年間、無意識に行っていた行動一つ一つに
にゃ太郎の存在の大きさをあらためて気づかされました。
11月22日(月)
仕事帰りに面会に行くと、先生より
「数日のうちには退院できるように考えているから」
「退院の日程はまた連絡するから、その時にインシュリンの打ち方等を教えるので夫婦で来て」
と言われました。
先生からは、「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の話は出ませんでした。(怖くて聞けませんでした・・・)
「呼吸も苦しくなくなってるし、元気出てきたよ」との言葉に期待しながら
にゃあさんに会うと、わたしにはぐったりしているように見えます。
お得意のお返事も、蚊の鳴くような声・・・
先生に、
「明日、妻と面会に来ても良いでしょうか?」と確認しましたところ
一呼吸おいて、「いいよー。」との許可。
明日は祝日で、午前診療のみの日。忙しくて迷惑だろうなーと思いつつ・・・
11月23日(火)
朝一番から、奥さんと2人で面会に向かうと
奥から先生が顔を出して
「今日退院出来るよー」って!!
びっくりしていると、
「11時過ぎに迎えに来て!、インシュリンの打ち方や、強制給餌の方法を覚えてもらうから!」
との事。
「11時にうかがえばよろしいですか」と聞くと
「11時過ぎ!」とのご返答。
わかりましたと答え、11時ピッタリにお医者さんへ(汗)
なるほど、昨日の面会確認の時、一拍間があったのは、明日退院を考えてらしたのね(汗)
ノート片手に、一通りのレクチャーを受けて、奥さんのお支払を待つ間
一足先に、にゃ太郎と車の中へ。
キャリーケースの中には、
検査機械を取り付けたため、一部の毛をそられ
点滴跡をガーゼで押さえられた、弱々しい姿のにゃ太郎さん。
何とも言えない気持ちになりましたが、
これからの病気との闘いを思い、気を引き締めようと
再びにゃあさんを見ると。
「ペッ、ペッ」
あらら、ガーゼを口で毟っちゃってます。
お支払中の奥さんに、LINEで伝えると、
「止血してるだけだから、はがしても良いそうです」との事で
一安心。
お支払いを終えた奥さんとともに帰宅。
たった4日間の入院でしたが、とてつもなく長かったように思えました。
今後は、1日2回、決まった時間にごはんを食べさせ
インシュリンの注射を行い
週1回程度の通院とのこと。
退院したにゃ太郎さんの写真。
その後、ごはんも自分から食べるようになり、
いつものにゃ太郎さんと変わらぬ様子に戻りました。
通院検査時の血糖値も200と落ち着いており、
先生からも「パーフェクト!」のお墨付きをいただき、
すこし安心していた矢先・・・
12月5日(日)
夜、にゃ太郎さんの具合が悪化。
食べたごはんを吐いてしまい、
大量にお水を飲み、吐く事を繰り返してしまいました。
12月6日(月)
朝一番で病院に連れて行き、血糖値の検査をすると
再び高めの数値。
「おかしい、インシュリン注射がうまく打てていないのかも」と先生。
「注射ちゃんと打てているはずなのですが・・・」と返事。
「おかしい、おかしい」と・・・
12月7日(火)
やはり、具合がわるいまま。
水の容器に顔を突っ込んだまま、ぐったり。
奥さんが、病院に連絡し、指示をもらうも、心配なので
私も電話。
事細かく症状を説明したところ、「連れてきて」となり、急ぎ病院へ。
血液検査をすると、やはり高血糖の状態。
今一度入院して、しっかり血糖値を下げることになりました。
また、にゃ太郎のいない生活へ・・・
12月8日(水)
病院よりTEL
糖は少し下がったのだが、肝臓の数値が悪くなっている。
リスクはあるが、ステロイドを使用したい旨のお話なので
「お願いします。」と答えました。
12月9日(木)
病院よりTEL
相談があるので、来られるかとの事。
すぐに飛んで行きました。
先生のお話は、
「肝臓の数値が下がらない。」
「糖尿病なので、踏み込んだ治療が出来ない。」
「肝リピドーシスの兆候はあるが、これのせいでは無いと思われる。」
「状況からの推測ではあるが、やはりFIPが発症してしまったのではと思われる。
これ以上、検査で血液を抜くのはかわいそうなので確定ではないが・・・」
「ネットで調べているから、知っていると思うが、FIPについては、未承認薬で治ったという話が
あるが、自分の見てきた限りでは、どうしてもといわれて未承認薬を使用する病院を
紹介したこともあったが、治った例は見たことが無い。魔法の薬では無い。」
「このまま、入院させて治療を続けるのもあり、おうちに連れて帰るのもあり。」
「もちろん、未承認薬を使用する病院の紹介もできるが・・・」
「どちらにしても最善を尽くすので、決めてほしい。」との事。
奥さんと相談して、おうちへ連れて帰ることにしました。
すっかりガリガリになった、にゃ太郎さん。
昼間のうちは、ふらふらしながら、お風呂場についてきたりしたのですが
夜になると、ほとんど動かず・・・
呼べば返事をするにゃ太郎さんなのですが、
呼んでも、尻尾でしかお返事出来ない状態へ・・・
12月10日(金)
朝、
にゃ太郎さんの衰弱は激しく、
尻尾も返事してくれません。
食べないと、インシュリンが打てないので、可愛そうですが強制給餌。
しかし、強制給餌を拒む口の固い事・・・
グルメなにゃ太郎さんには、療法食、よっぽどまずいんだろうなー。
気の毒だけど、シリンジで無理やり食べさせてから、注射。
テレワークの奥さんにお願いして、仕事に向かいました。
奥さんのお母さんもかけつけてくれて、介抱(なでなで)してくれました。
PM4時前、奥さんよりライン
「にゃ太郎が少し動き始めた。」
「尻尾でお返事した。」
との連絡と動画。
少しばかりの期待と、先生の診断が誤診であることを願いました。
PM6時ごろ、先生より直接電話が。
「おしっこ出てないでしょ、連れてきて」との事。
ありがたい電話に感謝しつつ、急ぎ病院へ。
「そろそろ脱水症状が出るころだと思って、電話したんですよ」と先生。
皮下輸液と血液検査。
検査結果は、相変わらずの高血糖状態。
12月11日(土)
朝一番で病院へ。
おしっこが出ない状況が続いている事を伝えると、
エコーにて、膀胱に尿が溜まっていることを確認いただき
「じきに出るはず」との事。
やはり、血糖値が高い状態が続く。
一度はうまくコントロール出来ていたのに
インシュリンがうまく働いてくれない。
その日の夜
ペットシーツの上に、おしっこの形跡あり。
にゃ太郎さん、もう、自分の足でトイレに行く力がありません。
12月12日(日)
朝一番で病院へ。
すでに、強制給餌のご飯も、まともに呑み込めないにゃ太郎。
高血糖状態が続くため、この日の夜の分から、インシュリンの単位を
増やすことに。
もう、ほとんど動くことが出来ず、うつろな表情のにゃ太郎さん。
たまに、物音に耳を向け
一瞬だけ、活きた目を見せるも、すぐにうつろな表情へ・・・
既に、にゃ太郎が、どのような状態であるかは、わかっておりますが
夜のインシュリン単位増で好転してくれないか
と、望みをもって、添い寝をして、その時を待ちました。
夜。
完全に弛緩しきったにゃ太郎さんに
液体にしたご飯を与え、最後の望みをかけたインシュリンを注射。
ピーク時間まで待つも、好転せず・・・
徐々に、鼻で呼吸することが苦しいのか
口呼吸をするようになっていきました。
息を吐くたびに、口が「プくッ」と音を立てます。
まるで、時計の秒針のように一定のリズムで・・・
深夜12時
にゃ太郎さんの呼吸が荒く、心臓の鼓動が激しくなりました。
その後、苦しそうに、2度、3度、声をあげました。
数日ぶりのにゃ太郎さんの声が、このような声だなんて・・・
12時10分
にゃ太郎さんの呼吸が止まりました。
開いたままの目は、懐中電灯の光に反応してくれません。
10才と半年にて、にゃ太郎は、こちらの世界での生涯を終えました。
号泣する奥さんを横に、私は涙が出ませんでした。
「自分は、なんて冷たい人間なんだろう。」と・・・
しばらくしてから、
目を閉じさせて、お顔をきれいにして、
本来は、家の形をした猫ハウスだったものを
にゃ太郎が屋根の上から踏んづけて自ら作った
お気に入りのベットに寝かせた後、
庭に出て、咲いているバラの花を5輪摘み
歴代の首輪約15個とおもちゃを添えてあげました。
12月13日(月)
早朝より、お葬式の手配を行った後、仕事に出かけました。
お昼休みの時間を利用し、病院へ向かいご報告をしました。
その際、わがままを言って、
糖尿病との戦いに備えて大量に買ったヒルズの療法食の缶や、
ペットシーツなどを、役立ててもらえないかとお願いし
受け取っていただきました。
先生が、
「お父さん、よく頑張ったよ、立派だよ!」
「猫の一日は、人間の7日間。あの状態から、よく頑張ったよ!」
「絶対後悔するんじゃないよ。お父さんはしっかりやったんだから。」
との温かい言葉をかけてもらいました。
また、
「まだ、決めていなければ、個別火葬にして、お骨を持って帰った方が良いよ」
「あの子が家を守ってくれるはずだよ!」
と、動物への愛情が深い先生らしい言葉をかけてくれました。
すでに、個別火葬と収骨の方向で、手配を済ませた旨をお伝えし
お礼を言って、病院を後にしました。
思えば、にゃ太郎との生活は、こちらの病院にてワクチン接種や、駆虫をする事から
始まったんだったなー。なんてしみじみ・・・
午後
奥さんより、病院から供花が届いたとの連絡あり。
午後の診療時間開始と同時に、電話をしお礼を伝え、
会社の喫煙所で、一人、アイコスを吸いながら
先生の言葉を思い出したとたん、
恥ずかしながら、声をあげて泣いてしまいました。
「お父さん、よく頑張った!」
そうなんです!
私はにゃ太郎の父親だったのです。
12月14日(火)
ゴミの日。
大きなゴミ袋をもって、玄関を開ける際、
つい、慎重にドアを開けてしまう自分に笑ってしまいました(泣)
先ほど、奥さんより、収骨を終えたにゃ太郎さんが帰宅したとの連絡を受けました。
病院からもらった供花と一緒に並べて、にゃ太郎の昼寝布団の上に
置いてもらいました。
にゃーさん、お帰り。
やっと、ゆっくりできるね。
・・・
まん丸お目目のにゃ太郎さん。
呼ぶと、渋々やってくるにゃ太郎さん。
玄関を開けると、出迎えてくれるにゃ太郎さん。
私が歌うと、「にゃー」と合いの手を入れるにゃ太郎さん。
人間より夢中でテレビを見るにゃ太郎さん。
思い通りにならないと、鳴くのをやめない、頑固なにゃ太郎さん。
おっさんのような寝相のにゃ太郎さん。
猫草を見ると豹変するにゃ太郎さん。
「シッシだよ!」と注意すると、一瞬だけいたずらをやめるにゃ太郎さん。
にゃ太郎さん。
にゃ太郎。
にゃーさん。
にゃー坊。
ボーちゃん。
マー坊。
マーボーちゃん。
魔太郎。
にゃーさん、今まで本当にありがとう。
長生きさせてやれなくてホントごめんなさい。
少しは幸せを感じてくれていたのかな?
俺があっちにいったら、また一緒に騒ごうな!
なっ、にゃあさん(泣)
今までYahooブログと合わせて約10年間、
我が息子「にゃ太郎」の成長日記をご覧いただき
誠に有難うございました。
また、楽しいコメントの数々、ありがとうございました。
今回をもって、にゃ太郎通信最終号とさせていただきます。
ホント、ありがとうございました。<(_ _)>
hiro2000mg
~~追伸~~
にゃ太郎、お気に入りの窓辺で、鳥の影を眺めております。