本日は私自身が貸借対照表のどの部分を注意深く見るのかを言います。
企業の経営資源は一般的には人、モノ、お金、情報と言われていますが、私自身、企業が存続していく上ではこの中でお金が1番重要だと考えております。
なぜなら、単純ですが、お金が無くなると会社は経営が出来なくなるからです。
人生ではTIMEイズmoneyという言葉がありますが、経営ではmoneyイズKINGだと考えております。
ですので、真っ先に見るところは、
①貸借対照表の左上 流動資産の現金部分です。特に現預金が月の一般管理費(人件費や家賃、その他経費などの固定費)の何ヶ月以上あるのかを確認します。
最低6ヶ月以上は必要です。
6カ月あれば、万が一社長が病で倒れた、自然災害で操業できない、まさしく今の緊急事態宣言が起きて、全く仕事が出来ない状態でも最低6ヶ月はもちます。
また6ヶ月あれば、何とか別の道でも建て直しが出来ます。
②次に確認するのが、右上 流動負債部分です。一般的に流動負債とは一年以内に返済するべき負債です。
この流動負債と先程の①の流動資産がどちらが多いのかを確認します。
その結果
流動負債が流動資産より多い=1年以内にキャッシュアウトの可能性が高い
流動負債が流動資産より少ない=1年以内にキャッシュアウトする可能性は低い
(上記の表はまさしくこの状態です。)
というのが一般的な結果になります。
まずはこの2点を確認するだけでも、ある程度の企業状況はつかめます。
次回はもう少し踏み込んでいきます。