本日、東京法務局にて、当社の日本支店の登記申請を行いました。
今回の登記は、個人的な興味があったのと、今後、海外企業の日本での会社設立コンサルをやるかもしれないとの思いもあったので、あえて司法書士さんなどにはお願いせず、ノウハウ蓄積の為にすべて自分でやる事にしたワケです。
私の会社の場合は「外国会社法人の日本営業所設置申請」という事になり、既にアメリカ合衆国連邦政府に認められた「株式会社」があるわけで、その会社の日本支店を設置するだけなので、日本の会社法人をゼロから設立するのと比べると、比較的簡単に行えました。
○ 用意するもの
・ 印鑑届出書
・ 日本における代表者印(会社の実印)
・ 日本における代表者個人の実印
・ 日本における代表者個人の印鑑証明
・ 登記申請書
・ 登録免許税納付用紙
・ 本店の登記簿(英文・訳文)
・ 本店の定款(英文・訳文)
・ 宣誓供述書(英文・訳文)
・ 収入印紙 (9万円 - 高い!)
ここで面白いのは、宣誓供述書というもので、これはウチの会社の日本における代表者でもある私が、公証人(アメリカの公証人です。日本の公証人ではありません。)の前で会社の登記に関して「ウソ偽り」がないということを公に宣誓するものです。
アメリカではそこらの銀行などに、Notaryと呼ばれる公証人があちこちにいて、5ドルぐらいで宣誓供述書にサインをしてくれるワケですが、日本国内でこの公証人のサインをもらうには、アメリカ大使館の U.S. CITIZEN SERVICES で、アメリカ大使館の官憲に宣誓をする必要があります。
で、本日は朝から、虎ノ門にあるアメリカ大使館に行き、生まれて初めて
(当たり前か!)、この宣誓供述というのを行ってきました。
アメリカ大使館(虎ノ門)
○ 宣誓供述の手順
・ 宣誓供述書の作成(英文)
・ アメリカ大使館に出向く
・ 大使館入り口での入念なセキュリティチェック
・ 宣誓供述の申し込み
・ 費用の支払い(30ドル 日本円現金、クレジットカード可)
・ 官憲の前に出向き、右手を上げて宣誓
・ 宣誓の後、官憲の目の前で自署サイン
・ 官憲が同書類にサイン
と、いった具合です。この右手を上げて宣誓ですが、よくハリウッド映画の裁判などのシーンで出てくるアノ感じ!で、なんとも気分が盛り上がってしまいました。
その後、東京法務局(九段下)に行き、すべての書類を提出。提出した書類に不備が無ければ1週間もすれば登記完了との事でした。
東京法務局(九段下)
今回の日本出張の一番の目的であった、日本支店の登記申請が終わり、今はホっとした気分です。
が、日本支店の法人登記はあくまでスタート! これから日本でのビジネス展開を大きく広げていくために、何をやるべきかが大事なわけで、休む間もなくただただ「前に進むだけ」と心に刻んでいます。