あるところにいろんな動物たちが仲良くくらす村がありました。
村に住むウサギは自分の足の速さをいつも自慢しています。
ウサギは自分の家の隣に住むカメは足が遅いといつもバカにしています。
「あなたは足が早くても、競争したらわたしが勝ちますよ」
と、カメが言いました。
すると、ウサギは、
「カメさんの足でわたしに勝てると思っているの? そこまで言うなら村を一周競争しようじゃないか」
と、言います。
「公平に競争するために、誰かにスタートを言ってもらって見届けてもらいましょう」
と、カメは言いました。
「コジカさんはいつも正直で信頼できるからコジカさんに頼もう」
と、ウサギは言いました。
コジカは二人の準備を待ち、「スタート」と大きな声で叫びました。
足の早いウサギはぐんぐんと遠ざかっていきます。
カメはがんばって走りますが、とてもウサギには追いつきません。
カメはそれでもあきらめずに、休まず必死に走り続けました。
ウサギはカメが見えなくなったのをいいことに、少し休憩することにしました。
気持ちよさそうな木陰を見つけたウサギはそのまま居眠りしてしまいます。
それからしばらくして、ウサギは起き上がりました。
「いつの間にか寝てしまっていたみたいだ。お腹もすいたし早く競争を終わらせて帰ろう。」
ウサギはあくびをすると、そのままゴールに向かいました。
しばらくするとゴールで待っているコジカの姿が見えます。
「ゴールはすぐそこだ。カメさんはまだ半分も進んでないだろうな」
そしてウサギがゴールをしたときに、コジカの横に座っていたカメが言いました。
「ほら。やっぱり私が勝ったでしょう。」
自分が負けるわけがないと思い込んでいたせいで、ウサギさんは負けてしまったのでした。
おしまい