あなたね、全てこちらにお任せしますって
言ってもらわないと。
まあ、あれでしょ?パンツが汚れる
だけでしょ?
って肛門科の医者に言われたセリフは
忘れられない。
私には発病時からずっとお世話になっている
かかりつけの内科医がいて20年以上私の
クローン人生を一緒に歩いて貰っていた。
個人病院で、看護師さん達とも家族みたいな
付き合いになっている。
クローン病から痔瘻になった時に初めて行った
肛門科。手術の数と入口が男女別になってて
肛門科=恥ずかしいと言う気持ちに配慮している
と言うのが売りだ。
その頃は内科でレミケードをしていた。
肛門科の医者はレミケードもこちらでやりなさい。
病院を変えなさい。クローンの治療もこちらで
やりなさいと。
私が躊躇しているとあのセリフを言ったのだ。
医者として一緒に治療しないとと言うのは分かる。
しかし、私はメンタルの部分で家族も含めて内科の先生と看護師に支えられていた。
そしてあの一言…
あれでしょ?
パンツが汚れるだけでしょ?
病院を出て、駐車場の車の中で泣きながら
旦那さんに電話した。
悲しくて。悔しくて。情け無くて。
クローンになって泣いたのはこの時と
入院中で息子の幼稚園の運動会に行けなかった時
病気が長いといろんな医者に会うけど
彼がどんなに神の手でもお断りする。
残念ながらそんな先生様に
たまに出会ってしまいます。