図書館情報資源概論レポート
こんにちは😄久しぶりに、図書館司書の投稿です。図書館情報資源概論です。もしかして、4月から設題が変わっていたらごめんなさいです。㊟ 丸写しは厳禁ですよ。5709 図書館情報資源概論〔'19-'20〕設題(1)ネットワーク情報資源とはなにか、(2)公共図書館が提供しているネットワーク情報資源の事例や特徴を述べるとともに、(3)今後の収集の在り方や課題についても述べなさい。1.序論 近年、インターネットの普及により、通信情報技術(ICT)が急速に発展し、私たちの生活スタイルは大きく変化している。インターネット通信の速度も、第5世代(5G)がスタートし、高速大容量が可能になり、ビジネス、日常生活、娯楽の面でさらに大きな変革期を迎えようとしている。 特に、様々な情報資源の収集、管理および保存を行う図書館は、こうした変革への対応が求められる。本論では、ネットワーク情報資源とは何か、また、その事例と特徴、収集の在り方、課題について論じる。2.ネットワーク情報資源とはなにか 図書館情報資源とは、図書、雑誌、新聞、事典、年鑑、統計資料、書誌、電子書籍などである。なかでも、「インターネットを基盤とするコンピューターネットワークを介して探索、入手、利用可能な情報資源、電子書籍や電子ジャーナルに加えて、古文書などを電子化したデジタルアーカイブ、インターネットで提供されているデータベース、ウェブ公開している電子資料、ウェブページ、sns、ウェブ配信などの動画を含む(辞典195頁)」ものをネットワーク情報資源と言う。 従来の情報資源と比較すると、①ネットワーク情報資源は記録される情報量が膨大で制限がなく、②インターネットを通じて瞬時に情報資源の本体にアクセスができて、③誰でも情報資源を不特定多数に発信可能である、ことが特徴である。 ここでは、ネットワーク情報資源の類型と特徴をあげることとする。(1) 有料・無料データベース 図書館が契約していて、ユーザーIDとパスワードを入力することにより閲覧できるのが有料データベースである。VPN(Virtual Private Network)に接続すれば24時間どこからでもアクセスが可能である。また、無料で利用できるデータベースもインターネット上に多く存在している。たとえば、国立国会図書館のNDL ON LINE、WARP(インターネット資料収集保存事業)、国立情報学研究所のWebcat Plus、CiNii Articlesなどがある。(2) 電子ジャーナル 「従来は印刷物として出版されていた雑誌、とりわけ学術雑誌と同等の内容を、電子メディアを用いて出版したもの」と定義されている。PDF形式やHTML形式で閲覧・入手することができる。(3) 電子雑誌 商業雑誌などをオンライン上で読むことができる雑誌で、各種大手出版社が雑誌をウェブ配信している。近年コミック、ファッション雑誌は紙媒体と並行して出版している。(4) 電子書籍 図書や書籍をデジタル化し、パソコン、汎用タブレット端末、スマートフォンなどの携帯情報端末で閲覧するコンテンツである。(5) その他 音楽などのApple社のiTunesをはじめとする「音声コンテンツ」、放送や映像の「動画コンテンツ」、有形・無形の文化財をデジタル化し、ネットワーク上に保存する保管庫である「デジタルアーカイブ」などがある。3.公共図書館が提供しているネットワーク情報資源の事例や特徴 公共図書館が提供しているネットワーク情報資源には、電子書籍サービス事業がある。2007年11月、東京都の千代田区立図書館が非来館型サービスで初の「千代田Web図書館」を開始した。利用者一人が5冊まで貸出できて、2週間の貸出期間が過ぎるとパソコン上のデータが消滅する。2019年に公共図書館を対象に実施した調査では、「電子書籍貸出サービスを実施しているのは回答館420のうち、43館(10.2%)であった。」(改訂資源概論43頁) その他、隣接する自治体図書館と連携してコンテンツを充実させている事例として、大阪の豊中市立図書館と箕面市立図書館の地域情報アーカイブ「北摂アーカイブス」があり、住民が所有する写真の提供と協力で成立している点が特徴である。また、国の補助金を活用した、岩手県立図書館「イーハトーボ岩手電子図書館」では、同図書館が所蔵する古文書、古地図などの資料をデジタル化して公開している。4.今後の収集の在り方や課題 図書館には、ネットワーク情報資源を含むさまざまな情報資源を保存し、次の世代へ引き継ぐ使命がある。しかし、膨大に存在するウェブページは容易に書き換えられるため、これらの網羅的な収集、保存は技術的に非常に難しい。また、ネットワーク情報資源を利用する際に必要な機械的なコピーは、著作権法第31条の例外規定に該当しない可能性が高く、日本の図書館が、全てのネットワーク情報資源を収集・提供・保存することは非現実的であるため、技術上及び著作権法上の問題の解消が今後の課題である。5.結論 インターネットやネットワークの発展によって情報環境を取り巻く様相は様変わりし、図書館員はネットワーク情報資源全般に対するスキルアップが求められている。そして、図書館員は、ネットワークの特性を踏まえ、ネットワーク情報資源の信頼度、正確さ、質、著作権法上の問題などを考慮して、適切に収集、管理、保存することがますます重要になっていくと考える。文字数 2,078参考図書図書館情報学用語辞典第5版(日本図書館情報学会用語辞典編集委員会 編者・丸善出版株式会社・287頁・令和2年8月25日発行)改訂図書館情報資源概論(岸田和明 著者代表・大塚栄一 発行者・樹村房株式会社・171頁・2012年7月6日初版第1刷発行)電子書籍と電子ジャーナル(日本図書館情報学会研究委員会 編者・池嶋洋次 発行者・勉誠出版株式会社・174頁・2014年11月25日初版発行)デジタル環境と図書館の未来(細野公男、長塚隆 著者・大高利夫 発行者・日外アソシエーツ株式会社・253頁・2016年3月25日第1刷発行)総評: 合格