「え?」

私は驚きのあまり声を漏らした。

目の前の状況が理解できなかった。

私の大の友達が、魔理沙が、クラッカーを手にお祝いしに来たのだ。

「え?えっと・・・え?」

状況が理解できず驚き魔理沙を見ることしかできなかった。

すると魔理沙は悲しそうな目をして

「お前。今日は友達記念日だろ?わすれたのか?」

【友達記念日】そう聞いてすべて理解した。

友達記念日とは私と魔理沙が友達であると誓った日のことである。

 

それは1年前・・・

 

私は親を亡くした私は博麗の巫女としてお母さんの仕事を受け継いだ。

しかし、親を亡くしたショックで博麗の巫女としての仕事を放棄し、ただただ落ち葉を掃いていた。

魔理沙と出会うその日も私は外で落ち葉を掃いていた。

「はぁ、どうして世の中はそんなに不公平なのよ。」

「どんなに貧乏でも、どんなに大変でも私にはお母さんがいればよかったのに」

「なんでお母さん。先に行っちゃったの?」

私はこの世のすべてを呪った。こんな世界が、親を殺した世界が憎かった。

そんなとき・・・

「どけどけどけーー!あーー!ちょっと待てーーうわぁーー!」

叫び声が聞こえ上を見たときには遅かった。

どっかーん!

 

それが魔理沙との出会いだった・・・