2025年5月30日 楽天対ソフトバンク



7回裏 マウンド整備のため試合が止まる中、勝ち越し打を放った伊藤裕季也選手が3塁ベース上で泣いていた。


2軍では抜群の成績を残しながら1軍ではなかなか結果がでなかった伊藤選手の勝ち越し打。

結果的にイーグルスは逆転負けとなったが、イーグルスファンとして胸が熱くなるシーンではあった。


…ではあったのだが…。


近年、楽天イーグルスの選手が涙を流すシーンをよく目にする。小郷、渡辺翔太、松井友飛、浅村etc。正直に言うと、彼らが涙を流す度に私は得体の知れない満足感を得ていた。応援する側には決して触れられない“プレーヤーの苦悩”に触れた気がして、これまで熱心に応援してきた甲斐があったとファン冥利に尽きる気持ちだった。


ただし、今回の敗戦は私にそのある種のトレンドとも言える“涙”にさめるきっかけを与えた。


➖ファン目線で➖見たいのは強さかドラマか。

私を含む楽天ファンの多くはドラマを追い求めてしまう傾向がある。野村監督、平石監督、今江監督の解任や嶋、渡辺直人、田中将大の放出。楽天ファンが球団を強く非難するのはドラマとして非情な決断をした時ばかり。見たいのが勝利ではなくドラマであるのなら、今回のソフトバンク戦は伊藤選手の感動的な涙で満足できたはずである。でも違った。この敗戦はたまらなく悔しく、中断開け集中力の欠いたプレーが腹立たしかった。


感動するエピソードより

そろそろ本気で優勝がみたい。