体が震えて熱がないのに寒気がする悪寒戦慄とは?対処方法を知りたい

 

季節に関わりなく、寝ているときやお風呂に入るときに体が冷えを感じると、体の奥底からぶるぶると体が震えて止められなくなることがありませんか?

 

突然、歯がガチガチと鳴るほどに体が震えて寒気を感じるので、何かの病気かと思い怖くなりますよね。

 

しかしこの症状、風邪や感染症・発熱がない場合に限っては、今すぐ重篤な症状につながるものではないことが多いです。

 

私の体験談を交えながら、体が震えて発熱がないのに寒気がする

 

「悪寒戦慄(おかんせんりつ)」

 

が起こる理由や症状、悪寒戦慄が起きた時の対処方法をまとめました。  

 

 

体が震えて熱がないのに寒気がするのはいつどんな時?

暖かい室内から、気温が低い外に出た時に「寒い」と感じて体がぶるっと震えるのは、寒さから身を守るための自然な反応になります。

 

「体が震える」というのは、体温の低下という命の危機に対する体の防御反応であり、自律神経の働きにより、意識しなくても小刻みに筋肉を動かして体温を上げようとするのです。

 

しかし、急な外気温の変化もなく、熱っぽい感じや病気でもないのに、急に以下のような症状が現れることがあります。

 

・異常な寒気や冷えを体の芯から感じる
・体がガタガタ震えて止まらない
 

普段、寒さを感じて体が震えるのとは明らかに違い、体の芯が冷たくなってしまったような感覚になります。

 

えは体の中心からブルブルと湧き出るように大きくやってきて、歯がガチガチと鳴るほど。

 

体が震えるのは自律神経の働きなので、止めようと思っても止められないのが、つらいんですよね。

 

 

 

これらの症状は、以下のような状況で起こりやすいです。

 

・就寝中(布団に入ってすぐ・寝ているとき)
・寒いお風呂場に入るとき ・安静にしているとき
 

基本的には就寝中に起こる人が多いのですが、どの場合も、激しい運動をしていないときになります。

 

こうした症状が起こる頻度は人によって違い、毎日起こる人もいれば、季節に関係なく月に数回、冬の寒い時だけとさまざま。

 

就寝中に起こると、震えが止まるまで眠ることができず、どうしても寝不足になるため、昼間の生活に支障が出ることもあります。

 

 

こうした症状はまとめて「悪寒戦慄(おかんせんりつ)」と呼ばれます。

 

ちょっと怖い名称ですが、急な発熱を伴わない悪寒戦慄は、命にかかわることはあまりありません(それでも不安があったらすぐに病院を受診してください)

 

この発熱を伴わない悪寒戦慄について、なってしまう理由や、なってしまったときの対処方法、予防方法を説明します。  

 

 

 

悪寒戦慄とはどうして起こるの?

主に4つの原因が考えられます。

 

悪寒戦慄を経験した人の中には、どれかしら心当たりがあるのではないでしょうか。

 

 

1. 体の冷え(冷え症)による血流の悪さによるもの

 

冷え症は、体の中を流れる血液の流れが悪くなることで起こります。

 

単なる冷え症だと思って放っておくと、悪寒戦慄を発症することが増えてきます。 

 

冷え症になる原因

 

・貧血や低血圧と診断されている

・きつい下着やストッキング・靴などを長時間身に着けている

・運動不足による筋肉量の低下(2.参照)

・自律神経の不調(3.参照)

 

寒いときに手先や足先が冷えてしまうのは、誰にでもあることです。

 

しかし、暖かい室内にいても、布団に入っても冷えたままなのが冷え症。

 

ひどくなると、夏でも体の芯が冷えている感じがして、エアコンの効いている室内では、冬よりも体が冷え切ってしまうことも。

 

 

 

2. 運動不足による筋肉量の低下

 

冷え症になる原因は色々ありますが、女性で多いのが、運動不足による筋肉量の低下。

 

体にある筋肉は、常にエネルギーを消費しています。

 

筋肉がエネルギーを消費する時に、熱エネルギーに変換されるため、筋肉量が多いと熱が発生しやすくなるんですね。

 

女性は男性に比べ、元から筋肉量が少ないため発熱量も少なくなりがちで、ここに運動不足が加わると、さらに体が冷えやすくなります。

 

また間違ったダイエットで、脂肪ではなく筋肉量を落としてしまっているのも、女性に多いトラブルです。

 

 

 

3. 自律神経の乱れ

 

呼吸・各臓器の動き・血圧・体温調整など、人の生命を維持するために、無意識下で機能しているのが「自律神経」

 

この自律神経は、ストレス・乱れた食生活・不規則な生活などで、心や体に負担がかかってくると、うまく機能しなくなることがあります。

 

自律神経の機能が鈍ってくると、

 

・起きているときに働く「交感神経」

・安静時に働く「副交感神経」

 

この2つの切り替えが乱れ、外気温に対して適切な体温調節ができなくなるという問題が起こることも。

 

内科を受診すると、「自律神経失調症」と診断される可能性も出てきます。

 

 

 

4. 更年期障害

 

更年期障害は、50歳前後に訪れる閉経により、女性ホルモンのバランスが崩れて現れる、心身の不調のことを指します。

 

3.で説明した自律神経の乱れと似ていますが、他の症状として、体が火照って大量の汗が出るなど、やはり体温調整機能の乱れがみられます。

 

更年期障害が疑われる場合は内科ではなく、婦人科の受診がおすすめです。

 

 

 

  

悪寒戦慄が起きたらどう対処する?私の体験談も

 

悪寒戦慄が起きたときの対処

 

・とにかく体を温める 
・深呼吸をして気持ちを落ち着ける
・自律神経の問題・更年期障害が疑われるなら病院を受診
 

悪寒戦慄になったからといって、体に致命的なダメージを与えることはないので、まずは気持ちを落ち着けましょう

 

(ただし発熱がありそうなら、必ず医療機関を受診してください)

 

体が震えてつらいのですが、自分に「大丈夫」と言い聞かせつつ、なるべく腹式呼吸や深い呼吸をするようにしてください。

 

 

 

就寝中(布団に入ってすぐ・寝ているとき)

私が、季節を問わず悪寒戦慄を起こしやすい一番の状況が、就寝中です。

 

体に強い冷えを感じて悪寒戦慄になった場合は、部屋の中の空気を吸うことすら体を冷やしてしまう感覚に陥るので、冷たい空気を吸うのにも抵抗がありますね。

 

もし就寝中に起きてしまったなら、布団の中に頭まで潜って、深呼吸をしてみてください。

 

自分の呼気のおかげで、部屋の空気よりは暖かく感じられます。

 

「今、私は悪寒戦慄になっている」と少し客観視できたら、とにかく体を温める行動をとりましょう。

 

体がガタガタと震えて寒さを感じている時に、布団から出るのはとても億劫でつらいのですが、体を温めないことには治まらないので、ねまきの上にカーディガンやパーカーなどを着たり、厚手の布団を1枚増やすなどしてください。

 

もし頻繁に悪寒戦慄になるというのであれば、布団から出ずに手に取れるところに、上着・布団や毛布を置いておきましょう。

 

 

ただし、外気温のせいで寒気を感じているわけではないため、体を温めることによって、今度はどうしても暑くなってしまいます。

 

就寝時の場合は、体が温まるとそのまま寝てしまうことが多いので、朝、目覚めた時に汗だくになっていることもありますが、悪寒戦慄は体を温めずにはいられないので、仕方がありません。

 

汗をかいて体が冷えると、再び悪寒戦慄を起こしてしまう可能性があるので、朝目が覚めたらすぐに部屋を暖かくし、早めに着替えるようにしましょう。

 

 

 

寒いお風呂場に入るとき

お風呂に入る時に悪寒戦慄になった場合は、すぐに湯船に浸かって体を温めてください。

 

しっかり温まらないと、湯船から出た時にまた悪寒戦慄になってしまうので、40度以下のお風呂に最低15~20分くらいかけて、ゆっくりと全身浴をしましょう。

 

くれぐれものぼせないように気をつけてくださいね。

 

 

 

 

安静にしているとき

寒さを感じなくなるまで、上着をはおりましょう。

 

首・足首・手首など、体の中で「首」とつく部分や、触ってみて冷たいと感じる部分(お腹・肩・腰など)を温めましょう。

 

ホッカイロを使ったり、顔にはマスクをするなどして、できるだけ早く体を温めます。

 

 

 

 

 

 

悪寒戦慄になってしまったら、対処法としては体を温めることしかできないので、次は悪寒戦慄が起きないようにする方法を説明します。

 

 

 

悪寒戦慄が起きないようにするには

4つの予防法を説明します。

 

 

1. 体の冷え(冷え症)による血流の悪さによるもの

 

・季節を問わず体を冷やさない衣服を身につける

・風呂の入り方に気をつけ体を温めるようにする

・就寝時に使う布団や掛け布団を温かく感じる素材にする

・冷暖房器具の使い方を見直す

・季節を問わず食事に気をつける

・就寝前に冷たい飲み物や食べ物(アイスなど)をとらない

 

 

衣服については、冬はヒートテックなど保温効果の高いものを身につけるようにし、体の中で「首」とつく部分を冷やさない格好をするようにします。

 

 

外出時には、貼るホッカイロを腰のあたりや足の裏に貼るなどして、とにかく体を冷やさないように。

 

個人的なおすすめとして、肩甲骨の間にカイロを貼ると、体が全体的に暖まる感じがします。

 

 

夏はエアコンの効いた室内に入った時に使えるよう、カーディガンやひざ掛けなどを持ち歩きましょう。

 

サンダルも、長い時間エアコンの効いた室内にいる予定があるなら、ストッキングを履いたり、靴下を持参するなど工夫してください。

 

 

お風呂は季節を問わず、なるべく湯船に浸かるようにし、40度以下の少しぬるめの湯温で15~20分間、全身浴をすると体が芯から温まります。

 

 

冬の寝具は、手で触れたときに暖かさを感じる素材(起毛など)のシーツにしたり、掛け布団と体の間には毛布をかけるのがおすすめです。

 

 

食事に関しては、夏でも冷たいものの摂り過ぎには、くれぐれもご注意ください。

 

エアコンの効いた室内で、冷たい食事や冷たい飲み物をとると、芯から体を冷やしてしまいます。

 

冷たいものは内臓を冷やすので、自律神経も狂いやすくなります。

 

もちろん熱中症を予防するうえで飲み物は適度に必要ですが、飲み物の温度・飲む場所・回数には気を使いましょう。

 

特に夜、寝る前に、冷たい飲み物や食べ物を口にするのはやめておきましょう。 

 

 

 

2. 運動不足による筋肉量の低下によるもの

 

・定期的な軽い運動を心がける

 

アスリートのような激しい運動は必要ないので、定期的に続けられる簡単な運動をおすすめします。

 

普段から肩こりがあるなど、決まった体の部位に不調があるなら、その不調を解消するための短い時間でできる運動を、1日に数回繰り返すのもいいですね。

 

 

筋肉量を増やすといっても難しく考えすぎず、運動が習慣づいていないなら、まずゼロをイチにすることを目標に、テレビを見ながらできるような、ストレッチなどの手軽な運動でも大丈夫です。

 

1日1回のラジオ体操もおすすめ。

 

また仕事をしているなら、帰りに一駅分歩くのでも十分な運動になります。

 

パソコン個人的におすすめのヨガYouTube:B-Flow

 

 

 

3. 自律神経の乱れ・更年期障害

 

・病院で相談 ・ストレスの解消

 

完全なストレス解消は難しいですが、なるべく自分の時間を大事にして、趣味や散歩などを楽しみましょう。

 

ただ、一人では解決できないことが原因で自律神経が乱れていると感じるなら、病院で相談することをおすすめします。

 

自律神経の乱れなら、内科で悪寒戦慄が起きることを説明して、内服薬を処方してもらいます。

 

 

年齢や症状から更年期障害だと判断するなら、婦人科を受診した方が、適切な診察を受けられるでしょう。

 

心の問題も関わってくるので、話をしっかり聴いてくれる相性のいい医師と出会えるといいですね。

 

 

 

4. 思い込みによるもの

 

 悪寒戦慄は、一度経験すると「前にもなったから、今日もなるかも」と思い込んでしまい、そのせいで再びなりやすくなってしまいます(私がそうです……)

 

悪寒戦慄になりにくいよう、体を過度に冷やさずに日々の生活を送り、なったとしてもすぐに対応できる状況を整えて、気持ちに余裕を持つことも大事です。

 

たとえば、夏から秋への変わり目の夜間には、室内でも気温がぐんと下がる日が増えてきます。

 

その場合の対処法として、就寝時には手の届く範囲に、掛け布団やフリースジャケットなどを置いてから寝るようにするなど、工夫してみてくださいね。

 

 

 

悪寒戦慄についてのまとめ

今回の説明は、あくまで「発熱などほかの病気の症状を伴わない場合の悪寒戦慄」についてです。

 

感染症や重篤な病気の前触れである、急激な発熱の直前に感じる悪寒戦慄とは別のものなので、気をつけてください。

 

私の体験からくる見分け方としては、以下の通りです。

 

・感染症など病気の前に起こる悪寒戦慄は、体に寒気→そのあと熱っぽさを感じ、高熱が出る 

 

・体の冷えや自律神経の不調から起こる悪寒戦慄は、体が芯から冷えている感じがしても、熱は出ない

 

 

初めて悪寒戦慄を体験したときには、判断が難しいかもしれません。

 

悪寒戦慄のあとに発熱することがあったら、放置せず必ず病院を受診してくださいね。