都内某所。
連日の雨の中、今日は晴れている。
お見合い日和ではあるのだが、
残念ながら暑い。
そんな中を、スーツで駆けずり回っている。
なぜ駆けずり回っているのかというと、
話は30分前に遡る。
--かと思ったが、単刀直入に言おう。
迷子だ。
お見合いの店が見つからない。
まずは、現在地が1Fかと思い込んでいたら、
実はB1Fであった。
それは見つからないわけで。
そうしてGoogleMapで店の場所にいくも、
入口が見つからず。
ぐるりと回るが、それらしきものがない。
残り3分を切った頃、
インフォメーションセンターを
見つけ、道を尋ねる。
すると、
GoogleMapとは
全然違うところを案内される。
(グ、グーグル先生・・・)
結局5分遅刻して、店に到着。
受付を済ませて、中へと進む。
店内はコロナ禍とは思えないほど、
人の姿があった。
店の最奥のテーブル席。
今回のお見合いのお相手、
①36歳マスコミさん
が着席されていた。
お相手のプロフィールは↓
やはり、
プロフィールのお写真とは少し印象が違う。
が、それでも美人であることに変わりはない。
まずは、平謝りから入る。
グーグル先生を頼りすぎてしまった、
自身の責任である。
30分以上は路上を歩き回っていたため、
汗が額からあごへと伝い、スーツに滴り落ちる。
たまらずハンドタオルで汗を拭く。
お相手の方からは、
快くこちらを気遣っていただいたものの、
残念ながら、
すでに印象はよくないだろう。
暑さとは別の汗が出ている気がする。
始めた会話は、
しどろもどろである。
--つづく