今回は血液、リンパと筋肉の関係を書きます。


生命を維持する大本は酸素や栄養を動脈で各細胞に届けて、逆に不要になった物質やごみを静脈やリンパで回収するサイクルです。


このサイクルに問題を起こすことで病気や不調が起こります。良くご存知の様に動脈は心臓の血圧という力で流れていきますが、静脈やリンパは筋肉のポンプの力に大きく左右されます。


筋肉が固まってしまうと血管がつぶされて血流が悪くなります。心臓を出た血液は約40秒で体を一周してきます。リンパはそれに比べて遅く12時間かかると言われています。血管もリンパも筋肉の状態を保つことが大切です。


ストレッチには血流をアップする効果が証明されていますし、日頃から筋肉を良く暖めることも気をつけて下さい。

これから何回か筋肉の基礎知識と柔らかく上質の筋肉をつくる方法をお伝えしていきます。


以前、体は全身を筋膜で覆われているお話をしましたが、体の組織をボリュームの面で考えると圧倒的に筋肉の量は多いです。どの位の量だと思いますか?


体全体の約70%を占めます。自分の意志で動かせる骨格筋といわれる足や手や背中の筋肉(随意筋)だけででなく、内臓や心臓等の自分の意思で動かせない不随意筋も筋肉です。


その数はどの位あるかというと骨格筋で約600種類あります。

1.体の組織を動かす(骨や関節も筋肉の力がなければ動きません)

2.生命を維持するATPというエネルギーをつくる

3.静脈やリンパをポンプの力で心臓に返す

4.体温をつくりだす等

色々な重要な働きをしています。


さらに体の痛みや疲労とも大きく関係しています。現代医学は怪我でもしなければ筋肉について重要視してきませんでしたが、病気との関係も色々と分かってきています。





体の中には「アルブミンというたんぱく質があります。


このアルブミンは静脈を通って栄養素を細胞に届けます。さらに各細胞から疲労物質や細胞の死骸を回収して、リンパ管を通って静脈に届けます。つまり、アルブミンは体の中をキレイにしてくれる御掃除屋さんです。


このたんぱく質は浸透圧が高く、スポンジのように水分を吸収して、ごみをくっつける性質を持っています。このアルブミンが良く働く環境をつくることが、疲れにくく体の中をキレイに保つポイントです。是非、リンパと血液が良く流れる体をつりましょう。



アルブミンは食事で採ったたんぱく質を肝臓で分解合成してつくられます。サプリメントで補うことはできないので、食事のバランスに気をつけるしかありません。


http://kpado.jp/shuto/tokyo/13101/220/1111-00002223-000/shop_top/

美しいメリハリボディになる! くびれをつくる凹トレーニング ~かんたん!美女腰1分体操~/谷本 道哉
¥1,470
Amazon.co.jp


筋膜美人ダイエットをブログで書かせていただいていますが、今日はお薦めのダイエットの本を

見つけましたのでご紹介します。


運動科学の専門家の東大の石井先生と谷本先生の共著です。


特に女性向けの科学的根拠に基づくダイエット法をやさしく書いています。特に体幹(コア)の活性化

を詳しく書かれていますので、体幹を知るためにも読まれてみてはいかがですか。

油を減らすか。ごはんを減らすか。

どちらが正解ですか?


脂質を減らすほうがダイエットに効果があるか、糖質を減らすほうが効果があるかは争いがあります。


食事制限ダイエットのブームはどちらかで起こることが多いです。


低脂質の根拠


脂質は1g当たり9kカロリーの熱量があります。糖質とたんぱく質は4kカロリーの熱量です。

同じ量の食べ物もを摂った時には油物のほうが2倍以上カロリーが高いのです。


大雑把に言って脂質を制限したほうが、カロリーは約半分ですむから、ダイエットにとって効率が

良いというのがこの根拠です。

ある意味非常に分かりやすいです。



低糖質の根拠


人間の体は単純な計算がなりたちません。前回までにお話したように、インスリンによって脂肪細胞の

トンネルが出てこなければ、絶対に脂肪として蓄積されることはありません。

糖質をゆっくりとって、血糖値の上昇をおさえれば脂肪蓄積を抑える効果は速くでます。


さらに、糖質の分解される速度は脂肪より速いので、脂肪燃焼効率に優れています。



結局量の効率を求めるか、スピードを求めるかで一長一短ありそうです。



この件に関してアメリカのハーバード大学で実験したそうです。


低糖質の方が6ヶ月間では2倍以上の効果があったそうです。


ところが1年間の経過ではほとんど差がなかったそうです



結局、栄養はバランスが大切なので、どちらかを極端に減らすことは、健康の観点からも

やめた方が良いと思います。


基本は摂取カロリーマイナス消費カロリーの大原則にのっとて、


自分の食生活の傾向をしっかり見極めて、毎日少し減らす努力をすることだと思います。


摂取カロリー2000をなるべく守って下さい。