しかし、今までの生活を振り返ると、

「いや、これは太って当然だろ……」

と今なら素直に思う。


お菓子、甘いもの、ジュースは当たり前。

ご飯、パン、うどん、パスタ……炭水化物のオンパレード。


今の知識で当時の自分を見ると、こう思う。


「え? 自分から糖尿病にでもなろうとしてた?」


もはや笑えない。

今なら、膝から崩れ落ちるレベルの愚行を、私は長年にわたって続けてきた。


そんな自分に、現実を突きつけられる出来事が起きた。

24歳の秋、友人の結婚式に出席することになった時のことだ。


結婚式といえば、正装。

男性ならスーツが一般的だろう。

というわけで、私も自前のスーツを用意した。


――そのスーツは、成人式の時に、当時の体型に合わせてオーダーで作ってもらったものだった。


しかし、である。


今、袖を通してみると……

パッツンパッツン。


いや、もはや「キツい」という表現では足りない。

ボタン、弾け飛ぶて。


あの瞬間の絶望感は、今でもはっきり覚えている。


鏡に映る自分を見て、ようやく理解した。

これは「ちょっと太った」ではない。

完全に、生活のツケが回ってきている。


今思えば、あの時こそが、

私の中で最初のスイッチが切り替わった瞬間だったのかもしれない。