こんにちは、平井早紀です。

ブログはおひさしぶりになってしまいました。



今日は七夕です。
川で隔てられた恋人と年に一度だけ会える、という伝説を初めて聞いた時、私は何を思ったのだろうと記憶を遡ってみましたが思い出せません。
いつがその時だったのかすら覚えていませんが、私の記憶にある限りでは私は七夕伝説が好きです。

恋にうつつを抜かしたふたりが引き離される364日。
待ち焦がれる7月7日の一夜。

きっとその364日は恐ろしく永く、その一夜はまたたくより短いのでしょうね。

たった一夜のためにそれ以外の日々を過ごせるものでしょうか。
もちろん日々の幸せはきっとあって。
美味しいものを食べることも、家族や友人との何気ない会話も、ふと見上げた空が綺麗さも2人の世界を彩ってゆくのだろうけど、
何よりもその幸せを伝えたい相手には会えなくて。

きっと一夜じゃ足りないと思うのです。
一夜じゃ会えた喜びと別れの寂しさを伝えるだけでも溢れてしまうような気がします。



だけど織姫と彦星は必ずまた来年逢えるから大丈夫なのかもしれません。何百年何千年と毎年必ず会えるから。



伝説ではない私たちには永遠はもなければ絶対もなくて。

何気ない瞬間ですらもう二度とないかもしれないということはわかっているけれど、そんな風に思うと怖くて震えてしまいます。

いつだって二度とない今を生きているというのに、それをちゃんと意識して悔いのないように生きようと思うと、今の私は震えてしまうのです。

とても弱くて、情けない。



いつだって今を失って、新しい今を手にして生きているのです。
失ったものばかりを嘆いてはいられません。

今この瞬間に手の中にあるものを大切にしたい。それが二度とないものだから。



七夕伝説の話から少し弱音が出てしまいました。

まだまだ頑張ります。
皆さんいつもありがとう。



平井早紀