先日提案した新聞広告の企画。

煮詰めて、さあ、あとは塩コショウを振って仕上げるだけ・・・。



という段階で思わぬ邪魔が入った。





宣伝部門を統括している上役の一人が、突如としてオリジナルの案を提案したのだ。しかも、以前の会議で決定したコンセプトとは全く異なるアイデアだった。





丹精こめて仕上げたフランス料理を皿に盛り付け、さあ、あとは食卓に運ぶだけ・・・という段階で、「やっぱ今日は和食にしよう!」と言われズッこけたようなもんだ。でも、それを提案したのが社内で絶大なる発言力を持つ上役だったため、結局今回は和食で行くことになってしまった。




ただ、その和食が美味しければいいのだが、それがまた。。。見ただけで散々の出来栄えだというのが分かった。しかしながら和食を提案した本人は「俺が作ったんだから美味いに決まってる!」の一点張り。周囲もそれに同調して何もいえない雰囲気。





ああ、組織の恐ろしさよ。






(グスン)






でも、これが組織ってもんです。





和食で行くなら、和食で行く。これは決定事項だからしょうがない。
あとは、この不味そうな和食をどう美味しく修正していくかに注力せねば。


先日の会議で提案が通った、
新聞全面広告の企画。

現在、急ピッチで煮詰めている。



予算の都合により制作会社を使わず、
一から社内で制作することになったため、
かなり大掛かりな仕事になりそうだ。

コピーライティング、デザイン、構成。

原案をすべてまとめなければならない。

以前、デザイナーを目指していたころ、
全国版の主要紙に自らが携わった全面広告を
掲載するなんてことは、夢のまた夢だった。





ただ、そのために学校にも通ったし、
夢に近づく努力はしてきたけど。






そして、今回、たまたまそういう機会を貰った。
当初思い描いていたデザイナーとしてではなく、
企業の一宣伝担当者としてではあるけれど。



結局、デザイナーとしては挫折したけれども、
デザイナーになるために勉強してきたこと、
経験してきたことは、今の仕事に
すごく役に立っている。





今まで、自分の好きな仕事、やりたい仕事を
追い求め、あえて無難な道を選ばず、
周囲の友人たちとは大分違う道を歩んできた。
その過程では、こんなはずじゃなかったと
自分の選択を悔やむこともあったけど、
今となっては、今いるところが自分と
一番マッチしているように思う。




紆余曲折はしたけれど、紆余曲折しなければ、

今の自分はなかった。




そう考えると、人生に無駄は無い気がしてくる。






おっと、気づけばこのブログを書くのに

一時間ぐらい使ってんじゃん。仕事中なのに。
これってかなり時間の無駄なんjy・・・さてさて、仕事に戻ろう。


「僕のした単純作業が
この世界をまわりまわって


まだ出会ったことのない人の

笑い声を作っていく


そんな些細な生きがいが
日常に彩りを加える


モノクロの僕の毎日に
少ないけど 赤 黄色 緑」




3/17発売のミスチルのニューアルバム

「HOME」に収録されている「彩り」より。



発売前にオフィシャルサイト で視聴したのだが、

この一節を聴いただけで涙が出そうになった。





日々の単純作業が、

誰かのためになり、

誰かの笑顔を作る。



宣伝部門の仕事は直接顧客と

触れ合う機会がないため、往々にして

この当たり前の事実を忘れがちになる。





キャッチコピーを考えること、

文章を校正すること、

稟議書を書くこと、

支払依頼書を作ること

関係部署に連絡を取ること、

上司に報告すること、

コピーを取ること・・・



これは全て、自分以外の誰かの

役に立っているのだ。



仕事は、全て、誰かの

ために行うもの。誰かの

ためにならない作業なんて

ありえない。

(自分のためだけに行う作業は

それはすなわち、サボりである)







出会った事のない人の

笑い声のために。

また、明日から頑張ろう。