世界で遊ぼう楽しもう

世界で遊ぼう楽しもう

この10年くらいで海外旅行はかなり身近になり
飛行機さえ乗れば、国内より安く、また国内ではなかなか体験できないプチ冒険もできちゃいます。
このブログは、小さな冒険の情報源になれればと、なるべく有名観光から外れたものを紹介していきます。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/b020e01678e00bb79c4eb9de905f5c841102afcf 


先日昼のワイドショーを見ていると小田原の猿の話題をやっていた。



獣害で野生の猿をいよいよ駆除するというのだ。


被害状況を現場からレポートすると、ちょうど猿に出くわし取材チームが威嚇される。



危ない!危険だ!大丈夫?とスタジオは大騒ぎ。


猿は枝をゆらし、鳴き声をあげる。

画面からだと極悪猿集団が暴れまわっているようにしか見えない。



秋から本格的に猟友会による駆除に乗り出すそうだ。

被害状況や生中継を見た出演者は「仕方ないね」と口を揃えるが…


ほんとに仕方ないのだろうか?

殺処分しか方法はないのだろうか??



聞けば、そもそも観光の為に餌付けした猿らしく、餌付けをやめてから凶暴化したと。



全て人間の勝手で生かされ、邪魔になると殺される。



かつて危険な動物として日本狼を絶滅させ、護岸工事で日本カワウソの住処を奪い絶滅に追いやり、今やウナギまで乱獲で絶滅させようとしている。


そして絶滅危惧種でない猿は厄介なだけで、大した議論もなく群れごと抹殺されてしまう。



猿の数は20匹弱、中にはこの春に産まれた赤ちゃん2匹も含まれる。



翌日も小田原猿の続編を放送していた。

相変わらず猿の悪いところばかり強調され、被害住民の話や荒らされた作物の映像ばかりが続く。

そこに至る過程はまるで説明すらされない。


この番組は野生動物を駆除することを助長したいのだろうか?



あげくに出てきたのは現場で取材していた、動物に詳しい「パンク」さんの話題。

もはや何が言いたいのかも番組の趣旨もわからない。



そもそも「駆除」という言葉を使うのは、「殺処分」という言葉だと反対する人が増えるからぼやかしてるだけではないか?


だから命に関わる話でもお笑いが起きるのだ。



メディアには、もう少し自然や野生動物の命に敏感になってほしい。

安易に殺処分して居なくなれば問題解決というような行政を支持するような報道は、何か大事なことが抜けている気がする。



「昔はこの辺りに猿がいたんだよ」と未来の子供に話す時

「猿はどうなったの?」と聞かれたら、納得できる説明ができるだろうか?

猿たちがどうなったか事実を説明できるだろうか?

「お父さん猿もおかあさん猿も赤ちゃん猿も、皆殺されたんだよ」と。



今や先進国において、野生動物が迷惑だからといって、殺処分するような国は日本くらいの気がする。


そしてこれを期に全国で駆除という言葉で人間に都合悪い野生動物が殺されていくかもしれない。



…このような事を書くと「何も知らないで地域住民の身にもなれ!」と怒る人もいるだろう。


でも要は小田原から居なくなればいいだけでしょ?

この世から居なくならないといけないわけじゃない。


そこに手間が予算がと言い訳して、殺して終わりはないんじゃないかと言ってるだけ。



野生動物も人間も上手くいく方法をしっかり議論することがもっと必要だと思う。



本当に猿は殺すしかないとみなさんは思いますか?