母へ
大した事も言わなくて
ただ子供の喜ぶ顔が見たかった。
今思い出しても、トレンドの取り入れは早かったなぁ、すげぇなぁって今更ながら思う。
毎日 怒っていた気がするけど
それは子供の未来のため
だけど 子供たちはそんな母の気持ちを知らず
好き勝手な事を言ってやりたい放題。
俺なんて母の存在すら忘れてたに近い。
たまぁにふと回想に耽ると あの時の母の心情は…と考えるようになる。
どうしてるのかなぁって気になり兄弟に連絡を取ると認知症が始まる時だった。
頻繁に会うこと出来ずにいると…
今思うと手遅れだった。
気付いた時にはもう親孝行も出来ない
わかってくれなきゃ 喜んでくれなきゃただの自己満足。
自分の人生は子育てだけに費やして、女手ひとつで育ててきた偉大さ
今更感謝しても遅すぎた。
将来をあまりにも楽観視しすぎてた私たち。
生老病死なんて精神世界として遠い場所の事として実感もしなかった。
今やボケた母は目も閉じて
子供や孫たちの呼び掛けにも無反応
何も語らぬ母に妹はいつも手を握り母の背中を摩る。
施設の人に老衰は近いような気がすると告げられた
苦しい思いをしないなら
そのまま最後を迎えさせてやってくださいと伝えた。
あとどれくらいかなぁ
何が出来るかなぁ🤔
出来ることをやっていこう🥺