御田八幡神社

 

宙星祝屋 canal studioのご近所には何故か、選べるほどの数の郵便局があります。ある日、そのうちのひとつ、高輪郵便局まで足を伸ばしてみた時のこと。

 

道路の向かい側のビルの壁に大きく「御田八幡神社」と掲示された一角が。

 

??あのビルの中に神社があるの??と不思議に思いながら通り過ぎたのですが、帰り道、そのビルから少し奥まったところに鳥居を発見。

 

ネットで調べてみたら、そこが宙星祝屋のあるこのエリアの氏神様の神社と分かり、それから数日後、改めて初参拝に訪れたのでした。

 

境内に柏手が鳴り響き、大きな風が吹いて、お迎えの合図を受けたのがとても印象的でした。

 

 

氏神様ということでその後更に調べていくと、御田八幡神社は「都内で唯一釜鳴り神事が今でも行われている」珍しい神社だと知り、俄然興味が湧いたのです。

 

こちらの神社で釜鳴り神事が執り行われるのは年に2回、1月15日と5月15日とのこと。

 

新年のご挨拶をまだ済ませていなかったので、初詣も兼ねていそいそと行って参りました♬

 

 

先に初詣を済ませ、写真を1枚。氏神様の御札もようやく仕りました。

 

御神事に参列するまで中の様子が全く分からなかったのですが、この写真に、後で釜と蒸篭のような器が乗ることになる、かまどがしっかり写っていました♡

 

 

実は、着席したのが一番後ろの席だったこともあり、御神事の進行具合はあまりよく見ることはできなかったのですが、かまどに炭火を入れ、釜を備え、その上に蒸篭のような器を置く、という流れでした。ネットで調べてみると、その器にお米を入れているようです。

 

8度の柏手が打たれ、四方に火打ち石が打たれ。それだけでも今までわたしが目にしたことのない儀式でしたが、その後、朗々と唱えられる祝詞の心地のよかったこと!色々と思うこともあり、有難く思わず感極まって涙しました。

 

ひとつ目の祝詞が終わって、次の祝詞が唱え始められたと思ったら、突然どこからか、

 

ヴヲォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

という音が聞こえてきて、ん?と思った拍子に、祝詞がピタッと止まり、あ!これが釜鳴りの音!!!と理解しました。

 

低音で鳴り響く、何かが共振しているような音が、本殿の中をぐるぐると廻っているように聞こえます。見ると、蒸篭のような器からモクモクと蒸気が立ち上がり、辺りにはほんのりと芳しい香りが漂っています。

 

釜鳴りが始まると、参列者が二人一組になって釜に向かって柏手を打ちます。40人程の参列者の、ちょうど半分くらいが柏手を打ち終わったころに、ピタッとお釜は鳴り止みましたが、粛々と参拝は続けられました。

 

その後、角度的には全く見えない位置で祭事が執り行われたようなのですが、何しろ見ることができなかったので省略(笑)いつか、またの機会にそちらも拝見できることいいなぁ。

 

最後に、釜から組み上げられたお湯が大盃に注がれ、参列者ひとりひとりに振る舞われ、神事の終了となりました。

 

【御田八幡神社】釜鳴り神事 #2 ✧✦宙星祝屋 芝浦canal studioご近所散策✦✧