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森之助がいく  vol.370

『  スーパービーンズ 』

娘の下宿探しの話。9年前の今頃、娘が東京の大学に合格し、彼女の下宿先を探しに東京歴の長い(?)僕は、単身で上京した。

自分の大学の頃や新婚の頃の経験もあって、賃貸物件探しはまあまあ得意だ。

娘の大学の近くの大きな駅前の、まあまあ大きめの不動産屋さんを覗いて、希望と予算を伝えて数件、案内してもらう。

うーん、どれもいまイチって感じだ...

僕は、不動産屋さんに礼を言い、別の不動産屋さんでもう少し探すことにした。

まず、娘の大学に近い駅に降り立つ(自転車圏内だ)。いい感じの商店街がある。あっ、なんか懐かしい雰囲気だ、と思いながら、ゆっくりと商店街を行き来する。

目についた、昔からやってそうな喫茶店に入り、カウンターに座り、コーヒーを飲みながら、店のマスターに話しかける。

聞くと、当時で、マスターは開業して5年。喫茶店だけどお酒も置いてあるという。

僕は、お酒に切り替えて、ウィスキーを軽く飲みながら、娘の賃貸物件を探している話をして、この街で一番たくさん物件を扱っている不動産屋さんを知らないかどうか尋ねた。(見たところ、駅前にはなさそうだった。)

するとマスターは、あ〜、それなら、ここが一番ですよ、と言って、地図を描いてくれた。地図上はわかりやすいが、駅からはずいぶん距離があると言う。

2時過ぎごろだったので、僕は礼を言って、その不動産屋さんに向かった。途中、通行人に道を聞くこと2回、駅から歩いて15分強のところに目的地の不動産屋さんがあった。

娘の賃貸物件を探している旨を伝え、予算と希望を伝えると、あ〜、ちょうどいいのがありますよ。ただし、新築で今も建築中だから、入居が4月1日からになりますが、いいですか?と。

建築中のところを下見させてもらうと、2階の角部屋で南向き、バス・トイレはセパレートタイプで、レディース専門、出来立てのキレイピカピカ。娘の大学まで自転車で15分といううってつけの物件だった。もちろん限られた予算内にもおさまる。

あー、よかった。これなら娘も気にいるだろうと、僕は即決した。

契約時に、不動産屋さんの担当者が、それはそうと、お父さん(僕のことだ)は、どうやってウチ(不動産屋さん)を見つけられましたか?と。駅から遠いし、一見の人はまず来ないと。まして、関西から来た人となると、超レアケースだと言う。

実は、駅前の商店街にある喫茶店で教えてもらいました、と言うと、担当者はなるほどと、納得していた。

その後、娘は4年間、その快適な住まいで大学生活を送り、その後社会人となり、今は海外で働いている。

あの喫茶店はどうしているだろうか?その名は「スーパービーンズ」... みたいな名前だった。道に迷った旅人に、道しるべとなったありがたい店。

「求めよ、さらば与えられん」

聖書の教え通りだ。