森之助がいく vol.379
『 引き出しの中のラブレター 』
新堂冬樹の作品だ。発信した想いが、相手に届くかどうか、伝わるかどうかが大事なのではなく、想いを胸のうちから出すこと自体が大切で、意味のあることだ、と語る物語。
長年、連絡がつかないでいる、昔世話になったNさんのことがふと心に浮かんだ。
僕が広告代理店の営業時代に、クライアントの担当者を通じて知り合ったNさん。僕が知る人の中で、後にも先にも、あんなにスケールの大きい人はいない。そしてNさんは、人生を面白く生きる達人だった。
僕が広告代理店を辞めて、Barをやりますと、言うと、諸手を挙げて喜んでくれ、店を開けると、折に触れては、愛車BMWの6シリーズに乗って、奥さんや友人を連れて応援に来てくれた。(ちなみにNさんは、お酒が飲めない)
ヨットが僕の勤め人時代の趣味だったと知ると、当時、西宮ハーバーに預けている自分のヨットを、好きに使っていいからと、スペアキイを僕に渡してくれたりもした。
残念ながら4年でたたんだBarだが、その間、応援してくれた人たちの中で、Nさんは間違いなくエース級の人だった。
Barをたたんだあと、今の講師稼業についてからも、折に触れては、僕はNさんを訪ねて、その時々の近況を語り、またNさんの豪快というか、浮世離れした話の数々を聞かせてもらった。
その後、時が流れる中、Nさんは、もとのオフィスを引きはらい、会うのも出先でになった。
そして、いつのまにか、Nさんと連絡がとれなくなってしばらくになる...
Nさん、色々応援してくれてありがとうございます。おかげで、一生の思い出になる体験ができました。Nさんのような面白い生き方を目指して、まだ足元にも及びませんが、日々を営んでいます。
相変わらず、また、どこかで誰かの力になってるんですか?
いつか、またお会いできる日を楽しみにしています。
語り尽くせない感謝をこめて。
Nさんといつか再会できる日が楽しみだ。