2020年3月末で仕事を辞めた。
自分自身の過去の嫌な出来事と向き合うために。
まず私にとっての嫌な出来事をここに記載したいと思う。
私は母子家庭で育った。家族は母と兄の3人。
母は常に誰か妻子ある人の愛人だった。
愛人から金銭的な援助を受けて、私たちの生活は成り立っていたと思う。
自宅に帰るといつも父ではない男性が居る状況だった。
母は子供よりも自分の恋人を大事にする。
ずっと認めることが難しかったけれど、私は母から愛されていなかったと思う。
母の恋人の都合で小学校を転校することになった。
すごく仲のいい友人がいたので、転校は本当に嫌だった。
転校してしばらくした日、学校から帰ると母も兄もおらず、母の恋人だけが家にいた。
私は母の恋人から服を脱いで学校のスクール水着を着るよう言われた。
子供心にすごく嫌な予感がした。
でも母の恋人の援助によって生活が維持されていることをなんとなく理解していたし
何より断れば何をされるかわからない。
私はスクール水着に着替えた。
母の恋人は私の体に触った。
耳をなめられたり、まだ膨らんでもいない胸を触られたり、性器を触られたりした。
この時間が早く過ぎることを心から祈った。
挿入はされていないが、その後のことはあまり記憶にない。
小学校3年生の時のことだ。
まもなく母はその恋人と別れた。
安心したのも束の間で、その後兄が私の体を触るようになった。
兄も私に挿入まではしなかったが、本当に気持ちの悪い時間だった。
嫌悪感という言葉では表現しきれないくらい。
兄には数回触られたと思う。
性的虐待はとても悪質な犯罪だと思う。
私はずっと、自分が性的虐待の被害者であると認めることが怖かった。
被害者という響きは、とても弱弱しくて何の力もないイメージを連想させる。
私は弱くて力のない存在だったと認めることが怖かった。
だから認めるまで30年もかかってしまった。
私は生きづらさの原因はこのトラウマにあると感じている。
このトラウマを克服したくて、たくさん心理学や精神疾患の本を読んだ。
でもなかなかうまくいかない。
必要以上に人を攻撃してしまうし、何でもないことでイライラしてしまうし
人の幸せに嫉妬してしまうし、大切な人を傷つけてしまう。
でも働いている間はこのトラウマに蓋をすることが出来る。
自分が性的虐待の被害者であることを忘れてしまえるわけじゃないけど
その事実に気づかないふりができる。
仕事中はやるべきことがあるし、それに意識を集中させなければならないから。
でも問題は解決されない。
生きづらさは継続したまま。
思い切って仕事を辞めた。
自分の心の問題にゆっくり時間をかけて向き合うために。
自分自身を苦しめるこの問題と闘うために。
私は思い切ってカウンセリングを受けることにした。