虐待が終わったら
普通に生きられると思っていた
その後の私です。
母
「ごめんね。本当にごめんね・・・
お父さんは怖い顔して嫌な人だった。
いつも酔っ払って、すぐ怒って・・・
それは覚えてるけど・・・
あとはあんまり覚えてないの」
私
「はぁ??」
母の覚えてないという言葉があまりにも衝撃的で、
すぐに言葉が出てこなかった。
私
「覚えてないって、どういうこと?!
小さい時から毎日毎日叩かれ蹴られ、
ライターの火を押し付けられ、
友達とも遊べなかったし、
学校のことだって行かせてもらえなかったじゃん!!
それを覚えてないって言うの?」
母
「信じてもらえないかもしれないけど、
私 昔から嫌なことは全部頭から消すことがあって・・・
そうやってお母さん(母の母)の為に生きてきたから・・・」
「あっ・・・怖い顔して箸置きを投げつけたり叩いたり、ライターの火は覚えてる。」
次に書きますが、母も酷い家庭環境でした。
私
「保育園から給食が食べられないのだって、
向かい合わせで座る家の食事の時間が恐怖だったからだよ」
「中3の時 体調が悪くなって学校に行けなくなったよね。
あれだってもう心身が限界だったからでしょ」
母
「そんな風だったなんて・・・思いもしなかった。
本当にごめんね。
給食はそのうち食べれるようになると思ってたし、中学で学校に行けなくなった時は受験のプレッシャーなのかなって思ってた」
私
「そんな訳ないじゃん。
志望校だって受かる範囲ではあったんだし」
母
「今思えばそうだね。あの時は私も必死で・・・」
私
「学校にだって私に内緒で何回も電話して担任と話したり、異常じゃん!!」
母
「あの人 そんなことまでしてたの?」
私
「ほんとに覚えてないの?
私 あの時あんたに話したよ」
母
「何となく思い出せることもあるけど・・・ごめんね。はっきりとは覚えてないの」
私
「アイツ(父)が言ってたけど、あんた私の事をいちいち報告してたんでしょ」
母
「どういうこと?」
私
「アイツの居ない時の私の言動とかわざわざ報告してたってこと」
母
「覚えてないけど、きっと私・・・してたんだと思う」
私
「あんたが言わなきゃ知らないことまでアイツが知ってるってことは、そうじゃん」
母
「何てことしたんだろう・・・
あっちにいい格好したり、こっちにいい格好したり・・・そういうところあったから。
私の悪いところだわ。
完全に私が悪いと思う」
私
「お風呂だって覗いてきたよ!!
洗濯に出した私の下着だってチェックしてた!!
それだって助けてほしくてあんたに話したよ!!」
母
「ええっ?気持ち悪い、そんなことしてたの・・・
でもやりかねない、お母さん(母の母)が入ってるお風呂も平気で開けたことあったから」
「お寿司屋さんやってた時もお酒を飲む集まりはみんなから参加を拒否されてた。
酔っ払って色んな女の人に手を出すから・・・
私 本当に恥ずかしかった」
私
「何で助けてくれなかったの?」
母
「・・・・・ごめんね。
ずっとお母さん(母の母)を守ることに必死だったの。
それにもし離婚したら生きていけないし、あんた(私)一人ならどうにかなるかもしれないけど、○○達(弟)まで大学も行かせてあげられなくなるから」
私
「だったら私はあんな目に遭ってもいいの?
自分がもし私の立場だったら平気?」
母
「平気じゃないよ・・・
あー本当に酷いお父さんだったよね」
私はこの一言で、
まだ母は何も分かってないと思った。
怒りもあったけど、悲しみの方が強かった。
私
「あのさ、今更こんなこと言いたくないけど、
あんただってアイツと一緒じゃん!!」
次回に続きます。
御覧頂き、ありがとうございます🙇
皆さんにとって毎日が素敵な1日になりますように