伊勢志摩エリアを走る近鉄一般車の全面ラッピング車は複数存在するので狙う楽しみがあり、私はその中でもポムポムプリンの絵が入った三十三銀行のラッピング車がお気に入りですが運行開始から暫くの間は車内広告も三十三銀行で統一されており、ポムポムプリンを沢山見ることが出来たので乗車することが出来たらラッキーでした。このラッピング車は賢島まで入線するので単線区間でも撮影することが出来、特に船津のカーブは良い感じで狙えます。

(2025.9.13 賢島にて撮影)

 賢島に入線する三十三銀行のラッピング車は1201系RC02で、ベースの色が白なので私は白ポムと呼んでいますが入線する時間帯によっては50000系「しまかぜ」との並びも見られ、これを狙うのも良いです。白ポムは2両編成なので鳥羽方で待っていれば「しまかぜ」との並びと白ポムの編成写真の両方を撮影することが出来、得した気分になれます。

(2025.9.13 賢島にて撮影)

 白ポムのRC02は方向幕が省略表記の旧仕様であるため伊勢中川行きだと表示が「普通 中川」になってしまい、LEDライトの前照灯との組み合わせは新旧混在って感じられますがそれも趣味的に面白い点であり、狙う楽しみの一つです。また撮影した伊勢中川行きはサイクルトレインの対象列車でしたが副標は運転士のいるク1302にのみ取り付けられており、前後で顔付きが異なっています。

 

 大阪上本町と伊勢エリアを結ぶ阪伊間急行は片道100kmを超える長距離列車であるため全列車がトイレ付き車両を含む編成で運行され、中間に先頭車を挟まない6両固定のL/C車(5800系・5820系)も充当されますが最近は常にロングシート状態で運用に入っており、折角のデュアルシートが生かされていないと感じます。6両固定のL/C車は5800系・5820系共に2編成ずつですが前者のうち1編成は車体全体にラッピングを施して「台北へ行こう!列車」になっており、車内広告も台北関係で統一されているため特別感があります。


(2025.12.13 斎宮〜漕代間にて撮影)

 「台北へ行こう!列車」になっているのは5800系DF11で、大阪方先頭のク5311は水色ベースのデザインですが前面の花の絵が良く、見ているとホッとします。1枚目は大阪上本町行きの阪伊間急行に充当されるDF11ですが列車は五十鈴川8ː36発の820レで、大阪上本町6:06発の621レの折り返しです。


(2025.12.13 斎宮〜漕代間にて撮影)

 私はこの日鶴橋から松阪まで621レでこの編成に乗車しており、片道100km超えの長距離移動をしましたが先頭のモ5811を選んだので三菱GTO-VVVFの音を聴きながら移動することが出来、満足でした。そのモ5811は桃色ベースのデザインですがこちらも気に入っており、撮影も出来て良かったです。

 

 現在は大阪線に若番の編成、名古屋線に後番の編成がそれぞれ所属する5200系列ですが今年2月に実施されたダイヤ変更以前は若番のVX02とVX03も名古屋線に所属していたので全13編成中9編成が同線の所属という偏った配置になっており、大阪線では狙いにくい車両になっていました。名古屋線所属の編成は名古屋方にロングシート車を2両連結して6両編成で運用に就くことが多く、前面に幌を備えるク5100形(5109形・5111形を含む)の顔を見る機会は非常に少ないですがその分これを見ることが出来ると強運だなって思え、嬉しさも倍増します。


(2025.12.13 漕代〜斎宮間にて撮影)

 五十鈴川行きの名伊間急行に充当される5200系VX07ほか6両編成です。斎宮付近を走る同系列は急行のほか明星車庫へ出入する回送もあるので比較的狙いやすいと思っていますが種別灯の点灯のし方が異なり急行は右側のみなので事情を知らないと球切れのように見えてしまいます。


(2025.12.13 漕代〜斎宮間にて撮影) 

 名古屋方の2両は1233系VC43でした。同系列も現在は多くの編成が車体更新工事を終え、外観・内装共に大きく変わりましたが小回りの利く2両固定車は名古屋近辺でも2両編成の列車が存在する名古屋線では重宝していると感じられ、様々な姿を見ることが出来ます。