名古屋線の準急は近鉄名古屋〜近鉄四日市間の通し運行が多く、四日市で種別を「普通」に変更して津新町方面へ直通する列車も多くありますが現ダイヤでは塩浜までの列車もあるため同駅と津新町の間は本数が減少し、日中は名古屋〜四日市間を準急運転して津新町まで行く列車は毎時1本だけです。準急は3両編成が多く、2000系等のワンマン対応車が充当されることもありますが様々な形式が見られるので趣味的に面白く、ラッピング車もいるので狙う楽しみも多いです。


(2019.11.2 富吉〜近鉄蟹江間にて撮影)

 準急運用に入る2430系G47です。同系の3両固定車は現在名古屋線系統でしか見ることが出来ず、蟹江付近では日常の姿ではあるものの大阪・奈良エリアからは遠く、往復の移動が大変です。


(2019.11.2 富吉〜近鉄蟹江間にて撮影)

 撮影当時G47は戸袋部に中日新聞のステッカーが貼ってありました。これは名古屋線所属の3両固定車と5200系列の一部で見ることが出来ましたが現在はカニエJAPANにスポンサーが変わっており、L/C車も貼り付け対象になったため狙う楽しみが増えたと感じます。

 

 名古屋線系統の急行は6両編成が多く、組み合わせは名古屋方から2+4を基本としていますがこの組成は間合い運用で急行以外の種別にも充当されており、それ等を見ることが出来たらラッキーです。名古屋近辺では富吉車庫への出入のため近鉄名古屋〜富吉間の準急の一部にこの組成が充当されますが本数が少なく、多くは回送での出入になっているため貴重です。


(2020.8.23 富吉にて撮影)

 出庫待ちの1233系VC47ほか6両編成です。前照灯・種別灯共に点灯させ準備は万全(!?)ですが名古屋線系統では一般車が種別灯を両側共点灯させるのは回送等の非営業列車か団体貸切列車しか無く、見る機会はあまり多くありません。


(2020.8.23 富吉にて撮影)

 伊勢方の4両は5209系VX09でした。この編成は種別灯・尾灯がシリーズ21と同タイプの物になっており、一目で更新済であることがわかりますが私はこの仕様の前面の方が好きで、5200系列が充当される列車を狙ってこの仕様の編成が来たら嬉しくなります。

 

 今年(2025年)は昭和で数えると100年になるので「令和7年だけど昭和100年って言いたくなるな」って思ってしまうこともある私ですが折角なので今日は東武のVVVFインバータ制御車で唯一昭和時代に造られた車両を取り上げたいと思います。その形式とは10080型で、1988年(昭和63年)3月に東急車輛で4両1編成が製造されましたが試作車であるため車番の末尾が1ではなく0になっているのが特徴で、見た目は10030型に似ているものの注目の車両になっていました。


(2017.6.13 北千住にて撮影)

 浅草方先頭のクハ11480です。2015年に実施された修繕工事により種別・行先表示はフルカラーLEDになり車外スピーカーやスカート、電子警笛も設置されましたが11480Fのこの姿での活躍は10年続かず2021年10月頃に運用を離脱して休車状態になり、2023年12月に廃車されてしまいました。


(2017.6.13 北千住にて撮影)

 パンタグラフ2基と制御装置を搭載するモハ12480です。当初はGTO-VVVFでしたが後に機器更新を行ってIGBT-VVVFになり、主電動機も50000系列と同じ物になりました。


(2017.6.13 北千住にて撮影)

 モハ12480とユニットを組むモハ13480です。こちらはSIVとCPを搭載しますが見た目は10030型のモハ13430型と殆ど変わらず、主電動機(モハ12480と同じ物)の音で区別出来る程度でした。


(2017.6.13 北千住にて撮影)

 最後は伊勢崎方先頭のクハ14480です。こちらも見た目は10030型のクハ14430形と殆ど変わりませんが6または8両で運用に入る時は中間に入ることが多く、浅草・北千住近辺で前面に幌を備えた姿を見るのは非常に難しかったです。余談ですがこの日は10030型50番台の11268Fと組んで運用に入っており、私が10080型を撮影した最後の日になりました。