4月25日(土)と26日(日)の2日間開催された塩浜検修車庫での「きんてつ鉄道まつり」でしたが両日共に大阪上本町から塩浜まで20000系「楽」を使用した団体貸切列車が運行され、前面には特製ヘッドマークも取り付けられました。この貸切列車は片道のみの運行で塩浜到着後は高安へ回送されていますが初日(25日)のみヘッドマークを取り付けた状態だったので「回送中も取り付けたままなんだな」って思ってしまい、行先表示が無い車両なので営業列車のように見えました。


(2026.4.26 今里にて撮影)

 貸切列車への充当のため高安から大阪上本町へ回送される20000系「楽」です。種別灯が両側共に点灯していてヘッドマークも取り付け済であるため回送とは思えませんが客扱いは大阪上本町到着後に開始するのでこの時点では係員以外誰も乗車していません。


(2026.4.26 今里にて撮影)

 貸切列車は鉄道まつりの開場(10:00)に合わせて運行されたため大阪上本町の発車時刻が6:50頃と非常に早く、送り込みの回送も今里通過が6:40頃だったので撮影には苦労しました。私は大阪上本町7:06発の五十鈴川行き急行(723レ)と伊勢中川9:23発の近鉄名古屋行き急行(934レ)を乗り継いで移動したため貸切列車に追い付くことは出来ず、934レ乗車中に楠付近で折り返しの回送とすれ違ってしまいました。

 

 主に養老鉄道車両の塩浜検修車庫への出入の際に動くことの多い電動貨車のモト94と96ですが4月25日(土)と26日(日)の2日間同検修車庫で開催された「きんてつ鉄道まつり」では94が台車積込み作業の実演に使用されたため96のみが単独で屋外展示され、近くでじっくり見ることが出来ました。塩浜で留置する際は2両連結した状態で上りホームの名古屋方から見える位置にいることが多く、単独留置はなかなか見られないので貴重です。

(2026.4.25 撮影)

 モト96が展示されていた場所は周りに線路が無く、架線も無いため電動貨車が単独でいると違和感がありますがパンタグラフも上昇しないように固定してあり、非電化区間に入る準備でもしているのかって思った程です。近鉄の営業路線に非電化は存在しませんが車庫や工場内になると話は別で、架線の無い箇所が幾つかあるためそこに車両を留置する際は線路走行が可能な大型フォークリフト等で牽引して移動することもあります。


(2026.4.25 撮影)

 モト96は1990年に現在の車体に更新され、その後1999年に足回りを8000系等の廃車発生品に交換してWN駆動化されていますがその際に抑速制動を追加したので青山越えが可能であり、実際に新青山トンネルを抜けて五位堂方面へ行ったこともあります。両運転台であるため1両での営業線走行も可能だと思われますが実際に走行している所を見ていないので何とも言えず、安全面から1両走行は車庫内以外では出来ないと見られます。

 

 きんてつ鉄道まつりの見所は展示車両は勿論ですが車掌体験や運転士体験に使用される車両もそうであり、これ等は古参車両が選ばれることも多いので昔ながらの近鉄電車が体感出来る良い機会だと思っています。マスコンとブレーキ弁がそれぞれ独立した運転台は現代の新車には無い電車らしさを感じられ、普段は仕切り窓から見ることしか出来ない場所に入って乗務員体験が出来るのは有り難いことです。

(2026.4.25 撮影)

 まずは車掌体験に使用された車両からです。こちらは2610系X27が抜擢され、パンタグラフも上昇させて通電状態になっていたので生き生きしているように感じられましたが行先表示が「準急 五位堂」になっていたのが面白く、塩浜でこの表示を見るとは思ってもいなかったので驚きました。


(2026.4.25 撮影)

 続いては運転士体験に使用された2430系G39です。留置線の長さの関係から2両編成状態になっており、抜かれた中間M車のモ2459は別の場所で休憩電車になっていました。行先表示は「急行 鳥羽」になっていましたが同編成はトイレ無しの3両固定車であるためこの表示で営業線を走行することは無く、貴重な姿を見せてくれました。