今回は私のもう一つの興味対象物としての街中の構造物から、信号機に纏わるお話しをお届けしたい。元々乗り物好きゆえに幼少の頃から乗り物図鑑で育ったこともあり、交通全般の設備にも興味があり、道路標識や信号機も含まれる。最近ではその界隈でも達人の方が沢山おられるのがネット環境で分かってきた。達人の方に比べて私は腰掛け程度以下の知識しか持ち合わせていないが、思うままに述べていきたい。

 

 信号機も近年ではLED式が増えて視認性も抜群によくなった。また低コスト型と言われるペッタンコタイプも現れてきたが個人的にはあのタイプは好きではない・・。
 私の世代では信号機と言えば長方形のタイプがセオリーで小学生の頃、今でも主流の端が楕円になったタイプが登場、当時もの凄く近代的なスタイルになって感動したものだ。

 これがそれで、ちょっと暗い画像だが、個人的に歩行者用共々このタイプが一番馴染みのある信号機となる。メーカーによって若干スタイルが異なり、端の楕円部分がエラ張りのように少し外側に広がっているものもある。
 

今回表題の「ゼブラ板」はまだ幼少の頃、長方形の信号機灯火部分のバックに白色六角形に緑の斜め線が入った板のことで、ゼブラ板が付いた信号機がかなり残っていた。その長方形の灯火部分も旧い方は薄緑色の機種も記憶に残っている。

 上は今も保管している1975年版の学研の百科図鑑からで、ゼブラ板付きとはこの写真の信号機である。毎日見ていたこのゼブラ板も、気が付けばいつの間にか無くなっていったのだが、大人になってからのある日、神戸市内でもしっかり残っているのをドライブ中に発見した。それから機会ある毎に見掛ければ撮るようにしているだが、今の世の中まで残っているのは背景と信号機の位置関係の兼ね合いから視認性向上で残してあるのでは無いか?と思っている。詳しい方からの優しいフォローを頂ければありがたい。(^^)

 上は1980年代後半に滋賀県内で撮影したもの。まだ灯火部分が長方形の旧いタイプだが、ゼブラ板の取り付け位置が灯火より後方になっており、幼少の頃に見た灯火部分とほぼツライチにあったゼブラ板とはイメージが異なる。それでも残っていたことに感動してカメラを向けており、我ながらフィルム時代によくやった!と思っている。

 これは20年近く前の撮影なので、今は周囲の様子は少し変わり背景のミドリ電化は移転しているが、神戸市の名谷インター交差点。ここは六角形のゼブラ板で幼少のイメージが残っていた信号機であった。

 続いて淡路島の洲本市内のもの。やはり背景との兼ね合いか?右の信号機だけ板が付いている。さらに板自身も灯火に併せたタイプであまり見掛けた記憶がなく、いかにも最近の設置を臭わせる。これは8年ほど前の撮影。

 再び神戸市内で学園都市駅北手にある小寺大池交差点。灯火自体は最近のLED式だが、懐かしいゼブラ板との取り合わせがまた珍しい・・・。なお、この信号機、かつては板が無く、電球時代に新たに取り付けられてLED式交換に至っている。

 これは兵庫県加東市の天神北と同南交差点。ここも1980年代中頃には既にゼブラ板付きを確認しており、少し前に赴くと未だ現役だった。板自体も少々草臥れているので、長い間交換されていないかも知れない。
 これらご紹介した以外にも神戸市内では垂水区の高丸インターチェンジ付近や灘区の阪神大石駅南側などまだあと数カ所記憶にあるので、その内取材に訪れる予定である。

 最後はゼブラ板付き信号機関連グッズ。上は一時期出回ったアリイの「昭和の歳時記」シリーズでラインナップされていた、ゼブラ板付き信号機がセットされていたキット。発売当時迷わず2種とも購入した。1/32で箱を開けると、ゼブラ板をカラー印刷した紙が入っており、これを切って貼れ・・であった。箱絵は塗装されているので、私も塗装で完成させたい。

 下は愛車のキーに取り付けているキーホルダー。これは15年近く前のフリーマーケットで入手、お気に入りである。本体がブロンズ色でレンズ部分がダイヤモンドカットを施した優れたデザインのもの。ゼブラ板と灯火部分の本体にプライマーを縫って塗装してみたい衝動に何度も駆られている。

 今も残るゼブラ板付きは当面大丈夫と思うが、信号機躯体では上の私のお気に入りのタイプ(歩行者用に転用?されている縦向き)もボチボチ終焉を迎えて来たのか取り替えが進んでいるのでいい感じで撮れる信号機があれば少しずつ記録している。

※今般紹介の信号機写真、助手席からの撮影など安全には十分配慮しているのでご理解頂きたい。