7月も終わろうとしているのに、


どうしたんだ、秋みたいじゃないか。



遠くタンカーが霧に煙る埋め立て地の湾岸沿いは蝉の鳴き声が聞こえない、


アスファルトの歩道を歩く子供が繋いだ手を揺らしながら無邪気に言う、


「ママー、秋みたいだねー」



地震発生確率80%、


今この瞬間の、

地球の振動数を聞け









風がびゅうすかびゅうすか吹き抜ける夕暮れに、




エイジから夕陽が出たよとメールが来た


フロアの端を見ると確かに夕陽の光が差し込んでいる



エントランスに出てみると夕陽とは真逆の方角、


向かいのオフィスビルに反射する光の眩しさでその強さと明るさを知る




嵐の後の空が大好きだ



塵を吹き上げ木々を揺らし


私たちにスカートの裾を押さえさせる



空を見上げると白い鳥が二羽、


互いの軌道を交差させながら飛んで行った




強い上昇気流に乗って、


遊んでるように見えた





5月が終わる





一緒に暮らしはじめて3ヶ月が経った



こんなに愉快で愛すべき人を、


神様ありがとうございます。









ひさしぶりに自分のマンションに帰って眠った




人生のA面とB面が交差し


だんだんと統合されてくる日々


点と点がつながり


線が面になり




やがて円になる








夢で気がつくと



鹿児島のおばあちゃんちの庭にいた





春から夏にかけての


夕暮れの日差しがまぶしくて




ほらここ

向日葵がこんなに伸びた




関東ではおめにかかれないズッキーニみたいなオクラ



素揚げにして食べようよ




エイジー。




こっちだよー。





ひょろながい人影が、右腕をのんびりと挙げて畑の間をやってくる






あ、イチゴだ。





足元で赤く自己主張している、


漫画みたいにポップなイチゴを指でつまんだ瞬間、



電話がなった






「あ、起こしちゃった?」


「今、エイジの夢みてたよ」


「それ正夢だ」




何の夢か一言も言ってないのに、朝からアメイジングな御仁だな。




鹿児島のばあちゃんちでいちご採ってたよ


今度連れてくよ



トイレはボットンだし


はえもすごい



でも薪で炊いたお風呂はあったかいよ






イチゴの夢ってのを調べたら


大切なものに対する愛情の深さだった







すべては順調なんだな。