皆様は、この言葉をご存知ですね
成人するでは、子供は何かと親に反発し、親なんか消えればいいのにと思ったり、親を恨んだりする子供がいます(全ての子供には当てはまりません)
でも、自分が結婚をして我が子を授かり、子育てをして初めて親の大変さが分かり、更にその子が思春期を迎える頃に子育ての難しさを体験、そこで初めて親というものの大変さに気付くのです
でも、その頃は子供の学費や色々な出費があり、親の事は中々考えられません
やがて子育ても終わり、そろそろ親孝行をと思った頃に親は他界してしまう
という事も少なくは無いのです
本日は、大人になってもお母さんの優しさに頼りっぱなしだったので、そろそろお母さんに恩返しをしなければと思った矢先にお母さんが亡くなってしまったというお話を書かせて頂きますね
私のお店に、二年前まではよく息子さんとお二人で来られていた80代のお母さんがおられました
恰幅の良い大柄な方で健康そのものな方でした
お母さんは、この二年間は一度も私のお店に来られなかったのに、つい先日3日間で二回もご来店されたのです
私達は懐かしさもあって沢山話し込んでしまいました
その時、外国に行っている息子さんがもうすぐ帰って来るのと嬉しそうに話しておられました
そして、息子さんには毎月仕送りをして暮らしを助けてるの
とも話しておられました
私はその息子さんともよくお話をしていて、帰国の度にお土産も頂いていました
そんな矢先、そのお母さんからショートメールが届いたのです
その内容は、そのお母さんの訃報を知らせる内容でした
私は驚いて折り返しのお電話を致しました
電話には息子さんが出られました
もしもし?大須の吉田です
何があったの?お母さんとこの間会ってお話をしたところでした
と、私は一気に話しました
すると息子さんは
僕も母が亡くなる六時間前まで普通に話してました
母は友人の家でうたた寝をしていたので僕は帰りました
母は寝たまま亡くなりました
と、力無く話されたのです
息子さんは外国で仕事を成功し、お母さんに楽をさせてあげるはずでした
母一人子供一人
お母さんは一人で苦労をして息子さんを育て上げました
息子さんもとても良い人で、お母さんの事が大好きでした
お正月前には息子は海外へ帰ってしまうの
そう、ご来店時に寂しそうに話しておられたお母さんの顔が思い浮かびます
息子さんは成功しても、もう親孝行は出来ません
お母さんと旅行も行けません
私は、何て声をおかけすればいいか分からず、ただお母さんのご冥福をお祈りするばかりでした
「もうすぐ息子が帰って来るの」
あの時の、お母さんの嬉しそうなお顔が忘れられません
知り合いが亡くなる事が
こんなにも胸痛くなるのですね
私もこのお母さんが大好きでした
から…