12月6、7日サンメリットBIKE FIT講習会【TTポジション編】を東横イン川崎駅前市役所通にて開催しました。
講師:伏見 真希門(米国BIKE FIT SYSTEMS社公認プロバイクフィットインストラクター)
【参加者】
●東京都 フレンド商会 樗沢様
●岐阜県 自転車のウエサカ 上阪様
この講習会は、北米のトライアスロンにおけるバイクフィッティング理論をわかりやすく解説し、評価方法からフィッティング技法ならび機材選定など、私(伏見)の海外研修で培った最新情報を学ぶ講習会です。
米国・BIKE FIT SYSTEMS社より当講習会の実績が評価され、同機関のLevel 2の講習会として開催させて頂くことになりました。
日本では、トライアスロン人口が増える一方、適切なバイクポジションならび、バイク選定に関するノウハウの習得が非常に乏しい状態です。また高価なトライアスロンバイクを購入して頂くには、ショップ様にとっても誤ったサイズ選びをしないよう、自信を持ってお客様にぴったりのバイクをお勧めできるノウハウは大変重要だと考えております。
これらの高い専門知識を合わせ持つ事で、より一歩進んだサービスが展開できます。
またUCIにおけるTTポジションルールについて、曖昧なりがちな設定基準などを正確に理解し、タイムトライアル競技における基準についても学習しました。
【この講習会で学べる事】
・BIKE FIT SYSTEMS 社のTTフィッティング理論
・北米のTTバイクフィッティングの理解
・エアロ/快適性の理解
・クリート設定
・機材選定(カタログ値の信用性)と使用条件と効果
・身体アセスメントとその評価方法
・効率的なペダリングとは?
・フィッティングから導くバイク選定方法
・実践練習 etc..
・TTバイクのフレームジオメトリーの概念
・UCI規定に準じたバイクセッティングと小柄な選手の対応方法
・オリンピックディスタンストライアスロンのセッティングルール
実践講習ではBIKEFIT測定器・フィッティング用品の正しい使用方法と効率的なフィッティング方法を学びます。
・ゴニオメーター
・FFMD
・クリートウェッジ
・レッグレングスシム
・ペダルスペーサー
・レーザー機器
・エアロハンドル・アームパッドの設定方法
・3Dモーションキャプチャー機器の理解、BIKEFITアプリの使用方法
この講習会では短時間に非常に多くの事を学んで頂くため、バイクフィッティングマシンを利用し、作業効率的を上げて進めます。
上阪様は、2011年にBIKE FIT講習会、2012年にはRetul University、復習会と多くのバイクフィッティング講習会に参加して頂いており、また多くのバイクフィッティングの実績もあります。またご自身やショップチーム員らは、多くのタイムトライアル大会で好成績を収めているようです。 今回はさらにご自身のステップアップと多くの知識を学ぶため参加頂きました。
樗沢様もプロショップとしてタイムトライアルポジションや、フィッティング理論についてお客様への適格なアドバイスやサービス、またご自身のタイムトライアルレース出場という目標もあり参加して頂きました。
動機はさまざまですが、大変高い志をもって2日間の講習会に臨んでいただきました。
1日目はスライドや資料を使用し、ロードバイクとタイムトライアルポジションの違いについて説明し、樗沢様を被験者として、身体アセスメントの評価方法とそれを基にしたポジション理論を説明させて頂きました。
2日目は3D機器やBIKEFITアプリケーションのデモを行い、上阪さんのフィッティングを行いました。フィッティングデータとフレームジオメトリーを確認しながら適正な値を見つけていきます。
BIKE FIT講習会のロード編とは違い、TT編では多くの身体アセスメント方法を学びました。
お客様のご要望に対し、しっかりとアドバイスができるようになったかと思います。
また講習会では、私が海外での講習会、シンポジウムでの話などを織り交ぜながら世界のバイクフィッティングの流れなどを説明しました。例えば、大手ブランドメーカーが毎年違うコンセプトで販売するバイクフレームジオメトリーや、コンポーネントの設計意図はどういうことなのか?という素朴な疑問が理解できるようになるかもしれません。
それによりお客様に自信をもって説明ができます。そして適切なフィッティングができれば、タイムトライアルバイクのセールスも見込めます。
1日目はBIKE FIT SYSTEMSのLevel2スライド資料や当社の用意したスライド資料で 脚長差、TTポジション理論などとともに、当社の作成したスライドなども使いエアロポジションの構成方法を学びました。また効果的な部位別な身体的ストレッチ方法も簡単ですが、アドバイスさせて頂きました。
マーカーポイントの復習を行います。 樗沢さんの大転子部をチェックする上阪さん。
BIKEFITの計測器「ゴニオメーター」を使用し身体アセスメントで得られた情報を基に膝関節を計測します。
BIKEFITのアプリケーションを使用し足底前足部の傾斜角をチェックし、クリートウェッジの使用量を決定します。
アームパッド位置はどうするべきか?
身体アセスメント評価をもとに決定していきます。
画面奥の3脚にあるのは世界最先端のドイツ・Motion Logic 3D System
ライダー両側から動的角度、身体アライメント量を計測していきます。
ML3D(Motion Logic 3D) テスト画面です。
講習会では、様々な機器を使用してフィッティングを行いましたが、最も大切なものは当然バイクフィッターの「目」とお客様との対話だと思います。2日間の講習会で、得られた知識や情報を持ち帰って頂き、今後に役立てて頂きたいと思います。
2日間の講習お疲れ様でした!
今回の受講者さま
左より樗沢さま、上阪さま、講師:伏見
当講習会はBIKE FITの観察ポイントやお客様へのケアも指導しており、よりフィッティングを早く的確に行えるよう指導しております。
今回の受講者様はフィッティングについての理論・機器の使用方法について正しく理解し実践できるようになりました。サンメリットのBIKE FITオフィシャルサイトの ショップリスト に氏名の前にLevel 2を示す赤色アイコンを表示させて頂きました。
弊社のBIKEFIT講習会は遠方からの交通アクセスも良い神奈川県川崎市で行っております。羽田空港から電車で約30分、新幹線でお越しの場合もJR品川駅から東海道線で1駅です。またホテル会議室での開催のため前泊可能です。またショップ単位での開催も行っております。詳しくはお問い合わせ下さい。
株式会社サンメリット
伏見 真希門(ふしみ まきと)
BIKE FIT SYSTEMS社公認プロバイクフィットインストラクター
米国RETUL Certified マスターレベルバイクフィッター