デンマーク王室のスキャンダルを元にした映画。マッツは王妃と禁断の恋に落ちる侍医のストルーエンセ。
正直言うと、不倫を扱っているということで観る前からなんとなく気が重たかった作品です。ポニテ中世マッツ見たさに観たけど。
不倫問題、個人的には苦手なので(・・;)
ただ、見だして数分、国王の荒れっぷりに「ああ、、、(察し)」という感情がわきました笑
それと国王娼婦連れ込んでるしな、、、うん、、、そうか、、、うん。(エンドレス)
町医者のストルーエンセが元大臣の勧め(というより、ストルーエンセを侍医にしてそのツテで大臣に返り咲こうとする元大臣のやや強引な願い)で侍医の面接に行ったら、国王に気に入られて見事合格。面接前の、周りを見て袖を直すストルーエンセが可愛いです。この映画の貴重なほのぼのポイントだと思います(*´-`)
あと、国王と初対面の時は、なんとかして取り入ってやろうというガツガツさはストルーエンセにはなく、ふと口にした言葉が国王の好みにあって気に入られた感じがします。なんとなく。
ただ、侍医になってからだんだんと「国王をうまく使えば自分の理想の改革ができる」と気づいてからのストルーエンセがもう、、、だんだんダークになってきて、なんというか危うさしか感じなかったです。(・・;)
今にも誰かに足元をすくわれそうで。これに並行して王妃との愛もエスカレートしてくし、、、。サブタイトルが愛と欲望の王宮ですが、欲望には性的なものの他に自分の理想の改革を推し進めたい欲求も含まれているのか、、、(¬_¬)
貴族主義の圧政に苦しむ農民を救いたいという目的を持った素晴らしい改革ではあるんですが。
国王に取り入って次々と改革を実行するストルーエンセですが、資金確保のために貴族や軍人の報酬を削り始めたせいで敵が増えて空気がきな臭くなってくるのと同時に王妃の妊娠が発覚し、、、この辺ヒヤヒヤして見ていられなかったですね(・・;)
ラスト近くで、反乱を起こした軍が迫っている中、王妃とストルーエンセがお互いの気持ちを深めたダンスパーティーのことを思い出して、王妃が「あの時からずっと不幸だわ」というのに対して、ストルーエンセが「幸せだった」ていうところで泣きました(´;ω;`)切なすぎる
そして処刑されるストルーエンセ。処刑される前、国王が直前で恩赦を出すって言って助かるかもしれないという嘘の希望をもたせる敵が本当えげつない。(-。-;
それに気づいた時のストルーエンセの表情思い出しただけで辛いです。
宮廷という華やかな舞台に、ストルーエンセや王妃という美しい登場人物で視覚的には優雅な雰囲気と、禁断の恋と理想の改革への欲望に取り憑かれてダークになっていくストルーエンセや敵たちの陰謀という暗い人間模様が合わさって凄く迫力がありました。
ひたすら悲しいし鬱な気分になりましたが素晴らしい映画だと思いました。
そして最後に。
王妃がストルーエンセの胸を撫でるところでマッツの胸毛に魅了されました(//∇//)
(↑の真面目な感想が台無し)