時刻は早朝、
バスケットゴールが設置された公園にも
朝日の光が射す…。
そんな公園に1人の少女が走ってやって来た。
?)「よーし、今日も誰も居ない!貸切だー!」
(タァンッ!!!タァン!!!…)
やけに明るい少女はカバンから
バスケットボールを取り出すと勢い良く
ドリブルを突き走り出す。
(シュッ!!!…ガサンッ!!!)
ゴールから少し離れた場所から
放たれたシュートはリングに吸い込まれる。
?)「やった!1投目でスリーポイント決めれた!、今日は良い日になりそ〜!」
1本目からシュートが上手く決まり上機嫌な少女。
(タァン!!!タァン!!!…シュッ!!!…シュパンッ!!!…)
ドリブルでゴール前まで近づき
2本目のシュートも綺麗に決めた少女。
?)「ふぅー!良い感じ良い感じ!」
ゴール下で躍ねるボールには“陽子(ようこ)”と
名前が書かれていた。
陽子)「あと…もう1本決めれたら…、みんな喋ってくれるかな……」
陽子は中学3年生、学校でも明るい性格で
自らムードメーカーを名乗り出ている。
しかしその性格のせいなのか…、
他のクラスメイトや部活でも温度差があり
浮いた存在となっている…。
陽子)「…もうすぐしたら中学も終わっちゃうな…、私なりに頑張ったよね……」
陽子は小学生の頃から親の勧めでバスケを始めた。
身体を動かす事が好きな陽子はすぐに気に入り
バスケ技術もみるみる上達した。
そのまま中学に入学しバスケ部に入るが、
陽子の前向きで真っ直ぐな思いに
ついていけなくなる部員ばかりで…。
陽子)「よーし、あと5本!」
(タァン!!!タァン!!!…)
鳥のさえずりが鳴き出す中、
ゴールに向かって走り出す陽子。
陽子)「ハァッ…、絶対良い日にしてやる…!」
毎朝この時間に誰よりも早く起き
バスケをすることが日課であり
今日という日を楽しむ希望を望める時間…。
(シュパンッ!!!…)
あっという間に5本シュートを決めてしまう陽子、
ふと近くの時計を見ると…
陽子)「わっ、もうこんな時間!…帰ってシャワー入らないと学校間に合わないー!…」
帰る時間を超えていたのか
焦った様子でボールをカバンに入れて公園を後にする
陽子なのだった…。
日が落ちた時間と上がった時間に1人で
公園に訪れた2人のバスケ少女。
2人が出会うのか出会わないのか……、
それはまた別の話なのかも……。
(ベ ꕹ イ)