うっかり凄い映画に出会ってしまったので、久しぶりにレビューを。
西へ向かうぞニンニキニキニン♬西遊記に出てくる三蔵法師(玄奘・げんじょう)さんの
実話を元にした中国とインドの合作映画。
子供の頃に見た西遊記には、旅のお供に孫悟空や猪八戒、沙悟浄などの妖怪が出てきましたが、
それは16世紀の頃に三蔵法師の旅のお話をベースにした冒険ファンタジー。
本物の三蔵法師が旅をしたのは629年(7世紀)27歳からの16年。
この映画は若き三蔵法師が唐の都・長安(現在の中国・西安)から、
最遊記の中で「西」へ向かうぞと仕切りに言っていた西、
「仏教の聖地、インド(古称での天竺)へ向かう過酷な旅と
それを支えた強い信念と、現在に受け継がれた仏教の深い歴史の物語。
※画像はAmazonプライムさんからお借りしました。
映画は冒頭から構成が洗練されていて、無駄のないセリフが印象的。
衣装も現代的にアレンジされているのに、不思議と違和感がなくとても素敵でした。
主役のホァン・シャオミンの演技は、まるで深い瞑想の境地に達しているかのようで、
その静かな内面の動きが見事に表現されていました。
この映画には、正確な歴史描写のために僧侶の協力があったと何かで見ましたが、
合間に表示される仏教の経典のテロップがまた、
詳しくわかる人にとっては味わい深いものに違いありません。
三蔵法師が生きた時代は7世紀、仏陀が生きた時代はそこから遡ることまた1100年。
壮大な時を経て、今も伝えられる大切な教え。
この方の功績なくして、今の日本の平和もないのかもしれないと思うと感慨深いです。
映画の中でこんな一説が
「仏陀は信仰の異なる全て人々に対しても、大乗の愛と寛容で暴力から世界を解脱させようとした。
世界がより良くなるように。これが仏陀の偉大さだ。」
同じように現代に生きるダライ・ラマも
宗教間の違いを超えた愛と寛容の重要性を強調しています。
この映画が中国とインドの合作なことも、
何か希望を感じてしまうのですが、甘いでしょうか。。
良い映画は余韻が残りますね^^
