H　I　N　A　T　A　　ミ☆　天　意　☆彡

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　　　　人は、不合理、非論理、利己的です。
　　　　気にすることなく、人を愛しなさい。

　　　　あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
　　　　気にすることなく、善を行いなさい。

　　　　目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
　　　　気にすることなく、やり遂げなさい。

　　　　善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。
　　　　気にすることなく、し続けなさい。

　　　　あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
　　　　気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。

　　　　あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
　　　　気にすることなく、作り続けなさい。

　　　　助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
　　　　気にすることなく、助け続けなさい。

　　　　あなたの中の最良のものを、世に伝えなさい。
　　　　蹴り返されるかもしれません。
　　　　でも、気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。

静寂に座る

「空」を表現するとき、それは静寂ですと良く言います。では、静寂とは何でしょうか？ただ、静かで音のない状況の事を言っているのでしょうか？いいえ、違います。静寂は音がない訳ではありません。例え周りがどんなにうるさい状況の中でも、静寂は存在します。

ただ、静かなのではなくて、音がある中でも静かさを保つ何かがそこに存在します。これを言葉で表現するのはとても難しいです。ですが、あえて言葉で言えばそれは完全なる安定と調和的な状態です。

では、なぜこの静寂が大切なのでしょうか。理由はすべての物事、事象、宇宙、創造はこの静寂から生まれるからです。宇宙物理学者達は我々の宇宙はまったくの真空から生まれたと言います。その真空とは完全に調和的で時間も空間も存在しない状態だと言います。それはとても静かな状態だと言います。

静寂を違う表現で言えばそれは、完全に満足した状態だと言えます。古代インドの教典（アーラニヤカ・ウパニシャット）の中で「アートマンは常に満足している」という表現があります。アートマンとは自己の中にある本当の自己のことです。そして、アートマンがブラフマンという宇宙の根本原理（「空」）と同一であると知るとき、アートマンは完全なるものとして目覚めます。その時アートマン（自己）とブラフマン（「空」）との区別はもうなく、すべてが一つです。このときすべての動きはなくなり、すべての行為は必要としなくなり、自己は完全に満足した状態になります。

この経験から完全なる静寂が生み出されます。音がないという意味ではなく、本当に自己の中に全く波立つ物がなく、すべてがそこにあります。意識は意識として広がり、肉体は肉体としてそこにあります。思考は思考としてそこにあり、感情は感情としてそこにあります。ですが、すべては調和的でそして一切の摩擦がありません。これはただ漠然と何もないという「空」を経験しているときよりもより深い体験です。

そして、私という存在も実際にはそこには存在しません。私という思考はそこにありますが、それは私ではなくて、ただの思考にしか過ぎません。そして、私は静寂です。私は永遠です。としかそこでは言えなくなります。

まるで自分が台風の目のようにまったく不動です。しかし、外側の世界は動いています。その動きをただ目撃して見ている感覚だけが強くなります。ただ、台風と違うのは動いている世界は。外側ではなく、自分の中にあります。自分の中にある世界を自分の中の目覚めた自分が見ているという感覚です。

想像してみて下さい。自分の中に完全な静寂と共に宇宙のすべてがそこにあるとき、それはどんな感じがしますか？それはどんな視点だと言えるでしょうか？まさしくそれは創造主の視点です。故にこの意識の事を「ブラフマン(創造主）意識」と言います。

ブラフマン（創造主）がその深い静寂の中からすべてのものを生み出した様に、自らが完全な静寂になるとき自分の中からすべてが生み出されることを理解します。完全なる静寂性の中にはブラフマン（創造主）のすべてがあります。その静けさの中にはすべての宇宙がまだ眠っています。

「空」を純粋な意識と表現することもあります。純粋な意識は決して目を覚ましません。そしてその純粋な意識からこの宇宙は生み出されます。まるでその眠っている純粋な意識の見る夢がこの宇宙です。古代の神話ではブラフマンは静寂の中でこの宇宙を夢見てそして、すべてを生み出したとも言われています。何故、「空」を得ることが重要か、そして、その静寂性を保つことがいかに大切かがここからわかってきます。

単純に「空」と言う時よりも、「静寂」という表現をするとき、それは「空」よりもより深いものだということを理解してください。それは単純な「空」よりももっと深い「空」です。そして、より高い意識の体験の事を言っています。

瞑想が深まるにつれて「空」の体験はどうなっていくでしょうか？何かがもっと見えるのでしょうか？もっとエキサイティングな体験があるのでしょうか？いいえ、答えはもっと静かになるだけです。そして、すべてはもっと「静寂」に包まれて行きます。心はより静かになる、より落ち着きを持ち、そして意識はよりさえ渡り、すべてを見渡すようになります。それ以外の何も起こりません。あえて言うのならその「静寂」の感覚がもっともっと深まり、濃くなっていく。ただ、それだけです。

より強まった「静寂」から何を得るのでしょうか？ただ静けさが増すだけで何が変わるのでしょうか？答えはすべてが変わります。その強まった「静寂性」はブラフマンとしての意識です。それは創造主の意識です。純粋なる精神です。そして、それはすべてを作り出します。そこからすべては生み出されます。

もし、あなたが瞑想によってその「静寂」を手にしたのなら、それを経験し出したのなら、するべき事はただ一つです。その「静寂」の中にただただ墜ちていくだけです。すべてを投げ出してその「静寂」に丸々浸りなさい。そして、「静寂」に座り続けなさい。それが最高のアドバイスです。

あなたは永遠になります。あなたは「静寂」そのものになります。そして、あなたという意識も思考も完全に「静寂」の中に溶けてしまいます。そして同時に目覚めてくるでしょう、その「静寂」こそ自分自身であると。そして、世界のすべてが自分の中にあると知ります。

何もない、何も考えない、何も存在しない、わたしもあなたもいない、この世界も、この宇宙も、すべてがない、それもあれもない・・・・そこに何があろうともそれは存在しない・・・それが「静寂」です。

そこからすべてが生まれます。そのなにもないという事からすべては始まります。あなたはすべての宇宙が始まる前の段階を手にします。だとしたらあなたはこの宇宙のすべてのストーリをいつでも始められます。あなたはすべてのストーリの外にいます。もうあなたは役割を演じる役者ではありません。あなたは監督であり、脚本家です。すべてはあなたの意のままです。

あなたはカルマもなく、すべての痛みからも自由です。カルマは宇宙が生み出されて何億年も経つ中で作り出されたものです。最初の「静寂」にはカルマはどこにも存在しません。創造主にカルマはありません。

自らの本性が創造主と同一であるということをどれだけの人が理解するでしょうか？そしてその創造主はあなたが想像するような人の形をした存在でも、また、光りの存在でもなく、そして、心も思考も持ちません。それはただの闇です。ただの「静寂」です。それがすべての創造を担う存在です。

そしてあなた自身がその「静寂」と一つであるということを知ることが本当の悟りです。これはすべての理解を超えたものです。これは考え方でも、思想でもありません。このことを知るためには実際にその「静寂」を経験する以外に方法はありません。

ですが、今もうその方法は存在します。そしてこの瞑想を通じてそれを皆もう経験しています。後必要なことはその経験を深めるだけです。

あなたがその何もなく、つまらないと思っているその経験の裏にすべての可能性が秘めていることを改めて知って下さい。そして、ただその「静寂」に座り続けてください。そうすることであなたは宇宙の創造のパワーを手にします。自身の中に本当の力を得ます。それが「静寂」という創造主のパワーです。