子どもがものごとを深く理解するとき、
それは「知りたい」と思ったとき。



性教育も同じです。
できるだけ大人の都合で時を選ばない方が
うまくいくと思います。



うちの上の子が小学生の頃、
ママ友の誰かが
「そういうのは外で教えてもらってくるもの」
と言っていたことにショックを覚えました。

 



そんな大事なこと、人に任せていいの?
だいたい、思春期になってからじゃ遅いんじゃないの?
思春期になってからじゃ、
とってつけたような教え方になっちゃって、
快楽だとかいやらしいといった色味が強くならない?

 



特に、発達に凸凹がある子どもには。

 

 

 

日本人はもっと性に積極的に向き合うべきだと思います。

 

 


WHO(世界保健機構)だって、
「性(セクシュアリティー)」について、
壮大な定義づけをしています。

 



「生涯を通じて人間の中心的局面をなすもので・・・
(中略)「性」は、思想、夢想、欲望、信念、価値観、行為、習慣、
役割、人間関係において経験され、表現される」

 



そうです。「性」は人間の中心的局面をなすもの。

 



そして、「性」はコミュニケーションです。

大切な、人と人とをつなぐもの。

 



性は人間の中心。

だけど、発達に凸凹がある子には

とても理解しにくいものです。

なぜならセックスは神秘的で漠然としているから。

だれも具体的に見せてくれるものではないから。

セックスに対する人の反応が怪しい感じだから。

そして、

本能的にそのことを思うと

気持ちがむずむずするから。

 

 


子どもに変なこだわりを持たせずに

性を知ってもらうためには

どうしたらいいのでしょう。

 

 


実は勉強や成績よりも頭の痛いテーマです。

 



だから、なおさら、
子どもが「知りたい」というタイミングを
逃さずに伝えたいものです。

深く、ちゃんと、そこそこには理解してもらうために。

知りたい時に教えてあげることが大事だと思うのです。

 

 

 

親御さんはその時のために

シナリオを考えておいてもいいのではないでしょうか。

大切なことなのだから・・・

 



たとえば、
飼っているカブトムシが交尾をしている時。
おちんちんが立っちゃった時。
お母さんから血が出ている時。

 



勇気がいりますよね。

 



でも、ここで頑張ってほしい。
赤ちゃんができるすばらしさを説明できなくても、
生きものは繰り返し繁殖しつづけるということを
伝えてほしい。
カブトムシも私たちも同じだということを。

 



私は、出産した時から言葉を用意していて、
キタ~~と思ったときに台本通りに言いました。

 



男の人と女の人はね、
大好きになると、いつも一緒にいたくなって、
くっついていたくなるの。
くっついていると、それはとても幸せな気分になって、
気持ちよくなってね、
おちんちんが立ってくるのよ。
そのあとは、カブトムシと一緒。

 



子どもが年中か年長くらいの時でした。
その年頃の子どもは
言葉のままに理解します。
いやらしいとか、色がついていません。
大きく目を見開いて聞いていました。

 



その話は大きくなってもいやらしい色には変わらないようです。
その代り、私とはそういう話はもうしたがりませんがね。
「はいはい」「カブトムシね」とけむたがられます。



発達に凸凹がある子は、
月経、自慰、射精が
こだわりの引き金になってしまうこともあります。
性行為が、
その行為だけにとらわれてしまうこともあります。
コミュニケーションであるとは考えが結びつかないんですね。

愛があって欲望が芽生えるというストーリ―で

考えにくいのでしょう。

 



ですから、もし、子どもがひとりでお風呂に入れるくらいの
身辺自律ができて(こだわりが強くなくて)、
ある程度、ものごとの前後理解が説明可能であれば、
性教育は生活の中に取り入れた方がいいと思います。

 



ポルノ的な興味を持ってしまってから、
あるいはそれがお金になると知ってしまってからでは
認知の修正は難しいです。

 



なぜなら、親は、
「しちゃダメ」としか言えなくなってしまう。
ついていっちゃダメ。
からだは大事にしなきゃダメ。
自慰をしてはダメ。

異性に近づいてはダメ。

対症療法みたいになってしまいます。

 



ここ肝心です。
自慰はしてはいけないことではないですよ。
でも、子どもが大きくなっちゃったら

もう付け焼刃で、
なんでも「ダメのリスト」に入れないと
間に合わなくなっちゃう。
気が済まなくなっちゃうんです、親は。

 



でも、「ダメ」という言葉で
行動を修正させるのはすごく難しいです。
根気強く繰り返せば子どもは
「親がダメって言うから」と
聞き分けてくれますけれど。

 



でも、親がダメと怒るからやらない

というのはほんとうに付け焼刃。

本当の理解ではありませんよね。

 

 


ですから、子どもの「知りたいタイミング」は大切だと思います。

 

 

 

注)このテーマは大変デリケートです。

  子どもによってはあえて知らせる必要がない場合もあれば

  「ダメ」という教え方でないと制止できない場合もあるでしょう。

  定型発達を含めて参考になればと書きました。

  これもひとつの考え方だと思って読んでください。

  

 

 

 

 

 クリックするとブログランキングに投票されます。  

励みになりますのでよろしくお願いします。      

↓ ↓      ↓ ↓   

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ
にほんブログ村 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 

「グレーな卵、金のたまごになあれ」は 電話&Skype相談も行っております。

 こちらではオンリーワンのあなたのケースを ひなママが一緒に考えていきます。 

お問い合わせは hinamamasoudan@gmail.com まで。

 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 

 

 

   

↑↑↑クリックするとamazonにとびます。ぜひ読んでください。