テイラースウィフトのEvermoreを和訳&解釈していく!!
どうもヒナルカです。スウィフティー(テイラースウィフトのファン)ならわかると思いますが、彼女は感情をあらゆる表現技法を用いて歌にする天才です。今回はそんな天才が作曲したエヴァーモアの歌詞を和訳、そして自分なりに解釈していきたいと思います。
まず最初にEvermoreって?
Evermore の和訳は「永久に」です。
この曲の全体的な意味としては、
"悲しみに飲み込まれる中、ある人が現れたおかげで希望が見えた"
と言った感じでしょうか。
暖かなテイラーの声に呼びかけるようなボンの声が重なるとても美しい曲です。聞いたことない方はまずこちらを聞いてから和訳を見ることをオススメします。
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歌詞と和訳
【Evermore】【永久に】
Grey November I've been down since July
灰色の9月、7月からずっと落ち込んでいた
Motion capture put me in a bad light
モーションキャプチャが私が悪いように見せようとする
I replay my footsteps on each stepping stone
今までの足取りを再生した
Trying to find the one where I went wrong
どこで間違えたのかを知るために
Writing letters addressed to the fire
燃やされるためだけの手紙を書きながら
And I was catching my breath
息を飲んでいた
Staring out an open window catching my death
風邪をひきそうになりながら開いた窓を見つめていた
And I couldn't be sure
確かではなかったけど
I had a feeling so peculiar that this pain will be for evermore
とても妙な気がしたの この痛みが続く気がした 永久に
Hey December guess I'm feeling unmoored
やあ12月 紐が解かれたような気分
Can't remember what I used to fight for
思い出せないの 何のために戦っていたのかを
I rewind the tape but all it does is pause
ビデオテープを巻き戻してもあの瞬間で停止するだけ
On the very moment all was lost
全てが失われたあの瞬間
Sending signals to be double crossed
裏切られると警告をしている
And I was catching my breath
そして息を飲んでいた
Barefoot in the wildest winter catching my death
風邪をひきそうになる荒れた冬を裸足で踏みながら
And I couldn't be sure
確かではなかったけど
I had a feeling so peculiar that this pain will be for evermore
とても妙な気がしたの この痛みが続く気がした 永久に
Can't not think of all the cost and the things that will be lost
全ての犠牲と失われるものについて考えるのをやめられない
Oh, can we just get a pause to be certain we'll be tall again
ああ、少し休めない?また全て上手くいくと確信するために
Wether weather be the frost or the violence of the dog days
天気が氷点下であれ暴力的な炎天下であれ
I'm on waves, out being tossed
次々と波にに投げ出される
Is there a line that I could just cross?
ただ超えてもいい一線は存在しないの?
And when I was shipwrecked I thought of you
船のように気が沈んだ時あなたのことを考えた
In the cracks of light I dreamed of you
光線の隙間であなたを夢見た
It was real enough to get me through
それは全てを乗り越えるための力になるには充分現実的だった
I swear you were there
誓えるわ 確かにあなたはそこに居たって
And I was catching my breath
そして私は息を飲んでいた
Floor of cabin creaking under my step
船室の床が足の下で軋んでいる
And I couldn't be sure
確かではなかったけど
I had a feeling so peculiar
とても妙な気がしたわ
That this pain wouldn't be for evermore
この痛みが永久に続くことは無いと
Evermore evermore
永久に 永久にね
This pain wouldn't be for evermore
この痛みが永久に続くことは無いわ
Evermore
永久に
自分なりの解釈
ここからは私が特にこの曲のストーリーを物語ると思う部分の解釈です。あくまで個人的な意見なのでみなさんもぜひ自分なりにこの曲の意味を考えてみてください。
まず、私は全体的な意味の解釈としては"うつに陥った語り手が大切な人を見つけたことをきっかけに自分を取り戻していく"と言った風に捉えています。それを踏まえた上でこの先読み進めるとわかりやすいと思います
Grey November
I've been down since July
灰色の9月、7月からずっと落ち込んでいた
当然ですがこの一文から7月に何かしら起こり、そこから9月までずっと落ち込んでいることがわかります。
Motion capture put me in a bad light
モーションキャプチャが私が悪いように見せようとする
モーションキャプチャとは動きを読み取る機能のことを言います。vtuberなどが使うあの機能ですね。この文でのモーションキャプチャは自分の思考のことで、何をしてもそれが間違っているかのような感覚に襲われるようになってしまったということなのではないかと思います。
I replay my footsteps on each stepping
stone
今までの足取りを再生した
Trying to find the one where I went
wrong
どこで間違えたのかを知るために
Writing letters addressed to the fire
燃やされるためだけの手紙を書きながら
ここでは今までの自分がしたことを思い返してどこで道を踏み外したのかと疑問に思っています。それに対して燃やされるためだけの手紙というのはどんな思いつきも無駄な気がして、言葉にできなくて結局はなんの意味もなくなるような気がしているということを暗示していると思います。
行き場のない手紙を 火行きの手紙( letters
addressed to the fire)と表現するのは正に天才ですよね。
And I was catching my breath
息を飲んでいた
Staring out an open window catching my death
風邪をひきそうになりながら開いた窓を見つめていた
まずcatching one's deathというのは古い英語でひどい風邪を引くことを表現します。開いた窓というのは7月のことでそれを風邪になる、つまりうつである病気になるほど見つめていた(思い返していた)ということではないかと想像できます。
Can't not think of all the cost and the
things that will be lost
全ての犠牲と失われるものについて考えるのをやめられない
Oh, can we just get a pause to be certain we'll be tall again
ああ、少し休めない?また全て上手くいくと確信するために
ここからはボンも歌うようになります。全ての犠牲と失われるものというのは未来形になっていることからこのうつ状態から抜け出すこと自体への不安ではないのかと思います。うつ状態から抜け出してまた傷つくのが怖い。だから絶対そうならない保証があるまでこのままじゃだめなの?と問いかけてる気持ちを想像できると思います。
Wether weather be the frost or the
violence of the dog days
天気が氷点下であれ暴力的な炎天下であれ
I'm on waves, out being tossed
次々と波にに投げ出される
ここで言う天気は気持ちの変化と捉えました。悲しい期間の中にもちょっとマシな日と最悪な日はあると思います。それを氷点下と炎天下と表し、次々と並に投げ出される、つまりひとつの感情で安定することが出来ていない状態だと読み取れます。
And when I was shipwrecked I thought
of you
船のように気が沈んだ時あなたのことを考えた
In the cracks of light I dreamed of you
光線の隙間であなたを夢見た
It was real enough to get me through
それは全てを乗り越えるための力になるには充分現実的だった
I swear you were there
誓えるわ確かにあなたはそこに居たって
この部分で初めてyouが登場します。この"あなた"は語り手にとってとても大切な人だということがうかがえます。光線の隙間というふうにただ光でなく、その隙間なのでこれは先程のマシな日のことかと思います。"あなた"のことを考えたことがうつを乗り越える勇気の力になったのでしょう。
Floor of cabin creaking under my step
船室の床が足の下で軋んでいる
And I couldn't be sure
確かではなかったけど
I had a feeling so peculiar
とても妙な気がしたわ
That this pain wouldn't be for evermore
この痛みが永久に続くことは無いと
ここで急に船室が出てきて戸惑うかも知れませんね。ここの船は1つ前にでてきた赤文字の歌詞の部分だと思います。沈んだ船(気持ちまたは心)の床がきしんでいるので何らかの変化が訪れています。つまりうつ状態からの回復を暗示しているのです。だから語り手はこの辛さが永久には続かない、もう終わると確信できたのです。それも全部
"あなた"のおかげで。
終わりに
いかがでしたか?繰り返しになりますがあくまでこれらの解釈は個人的な意見です。テイラーの凄いところは歌詞の意味がひとつに留まることなく、聞き手に色々な想像の余地を持たせるところです。ですので、みなさんの解釈もぜひ教えてください
ちなみにこのブログは私の初めてのものとなります。右も左も分からない状態ですが、ご意見や感想をお伝えして頂ければと思います