「横道世乃介」 吉田修一
しばらく犯罪物が続いた吉田さん
久しぶりに普通の男の子が出て来る話で楽しめた
進学の為に九州から上京してきた世乃介が出会った人たち
彼らとの交流とその後の人生
初めての大都会でとまどいながらも
ある意味大真面目な世乃介の一生懸命ないい加減さが
憎めない
それどころか「バカだな~」と思いながらも応援してしまう
世乃介と出会った人たちのその後の人生
みなそれぞれ必死に生きているが
彼に出会った影響はきっとどこかにあると思う
もしかしたら私も青春時代に、名前は違うかもしれないけれど
どこかで世乃介と出会っているのかな
やはり吉田さん、上手いな
九州出身の所とお顔もお気に入り~
(若○ゲだけど・・・)
「パラドックス 13」 東野圭吾
想像もつかない極限の状態に突然放り出された11人
お馴染みのリーダー役になるのが出てきて、それに逆らうのが出てきて
サバイバル物は出尽くしてるから、内輪揉めの展開は読めるけど
次から次に押し寄せる災難は想像も付かない
生き延びるためにはまず食料なんだな
そして、今回新しい脅威はインフルエンザ
確かにみんな罹患したら大変だ
SFチックな描写はとても分かりやすくて深く考えないでいい
考えても分からないんだけどね
小さな女の子と赤ちゃんが過酷な状況に置かれているが
辛くて、ミルクの心配ばかりしながら読んだ
(すっかりおばあちゃん)
東野さんもかっこよくて、才能豊かな方