私の隣にはいつも大好きな人がいる。
初めての誕生日に指輪を貰って泣いたこと。
初めて二人で行った温泉旅行。
いろんな人と付き合ってきたわりにはどこかに二人で行ったり
したことのなかった私には初めてだらけのことばっかりだった。
井上くんがしてくれること、言ってくれる言葉。
すべてが私の宝物だった。
今までは何人かの男の人で満たされていた私だったのに
井上くんと付き合ってからは井上くん以外の男の人は
いらないと思っていた。
井上くんがいてくれたら他には何もいらなかったのに。
でも・・・長く付き合っていくうちに、最初の頃に感動してたこと
一つ一つが当たり前になってしまっていた。
今までと同じじゃ満足出来なくてそれ以上を求めてしまう。
そうして、私はどんどん我侭になっていく。
自分の大好きな人が自分のことを好きでいてくれている。
この頃の私はそれが当たり前で当然のことだと思っていた。
今思えば、こんな奇跡のようなことが当たり前であるはずがないのに。
井上くんが私にしてくれたことに比べたら、私は何も返せていないなぁ。
でも、井上くんのことを心から大切に想っていたのは本当だよ。
あんなに大好きで愛していたのに、その気持ちをどうしてもっと
大切に出来なかったんだろう。
あの頃を思い出して後悔ばかりしています。
井上くんが私にくれた宝物を、今度は私が誰かにあげたい。
井上くんを大切にしてあげられなかった分、他の誰かを大切にしたい。
そう思ってもなかなか、好きになれる人が見つからないよ。
好きな人が側にいてくれる。
それだけでどれだけ幸せなのかを私は別れるまで気づかなかったよ。
一緒にいてくれたら、他には何もいらなかったのに。
いつかまた、こんな風に誰かを愛することが出来るかな。
井上くんと付き合ってるときは信じてた「永遠」。
今は信じることが出来ないよ。
でも、また永遠を信じられる自分になりたい。
その為に私は前に進まなきゃいけないんだよね。