アメーバ デビューです。どうぞよろしくお願いします。
40代後半 男子 仕事はね~ 鍛冶屋さんやってます。鍛冶屋さんですよ
昔は 鍛冶屋さんと言えば 刀を作ってるってイメージが強いですが
現代の鍛冶屋さんはそうじゃありません。
鍛冶屋さんと言っても幅があってね~
僕の場合は鉄でオブジェを作ったり、建築物(家、工場、アパート、マンション)とかね
室内のデザインされた階段であったり、外部にある階段であったり、様々なスチール製品を
作ったり、直す仕事をしています。
先日 あった面白いオヤジの話です。 僕と若衆二人で、ある工場の新築現場に
私どもが製作した 階段を納めに行ったときの話です。
そこの工場はコンクリートの土間で、ある1部分だけ 深さ2m、開口寸法が3mx3m位の
ピットがあって 僕らは そのピットに降りるための 階段の設置の為に 現場に 来ました。
工務店の朝礼が終わり 各業者 それぞれの持ち場へと向かって行きました。そんな中
土木業者と思いますが、やたら大きな声で 若衆に いばり散らしている 少し背の小さい
チョビ髭はやして ヘルメットを少し斜めにかぶった50歳前後のオヤジでした。
「オラァー・コラァー・バカヤロー・テメェ分かってんのかー・くそが」
の言葉を連発 はぁ、こんなオヤジの下で働く若衆は疲れるよね~ 僕の感想です。
事故はもうすぐ 起きます。
そのオヤジはつるはしを持って、僕らが階段を設置するピットのすぐ際で、何か作業をしていました。
僕らが階段を車から降ろし 台車に載せてゴロゴロとピットに向かって、運んでいる最中
事故は起きました。
チョビ髭オヤジが瞬間に消えたのです。 チョビ髭オヤジの若衆が叫びました
「落ちたー!オヤジが落ちたぞー」一瞬現場が凍り付きました。そう あのオヤジがピットに転落したのです。
どんな態勢で落ちたのかは分かりませんが、落ちました。僕も含めた周りの人たちが慌ててピットに近づいて
ピットの中を見た瞬間・・・爆笑です 爆笑どころではありません 超ー 大 大爆笑
なんと そのオヤジ落ちたピットの中で 意味も無くコンクリートの土間をつるはしで掘っていました
落ちてから転げまわったのか、仕事着は砂まみれで汚れています。
普段から若衆には 「安全には十分に注意しろ!」と言っていたオヤジの威厳は瞬く間に失墜し
どうなるかと思っていましたが なんと10代と思われる若衆がピットの中に飛び込んで
仲間に梯子を降ろせと 言って その少年 オヤジをおんぶして梯子で上まで上がって来ました。
「わぉ~こいつやるな~」僕の感想です。
「オヤジ大丈夫かぁ?どこが痛いねん?」若衆とのやり取りが続き結局 病院へと向かって行きました。
幸いにも、両足首のひどい捻挫だったそうです。
僕が朝からの一部始終を見てて思ったことです。事故は起きました しかし 若衆の事故が起きた時の対応と言い
オヤジを心配する気持ちと言い 若衆とオヤジの関係ってのは当人同士しか分からない事なんだろうとつくずく思いました。
きっとあのオヤジは一歩仕事から離れると 愛されてるオヤジなんだと思います。
最後に一言 注意一秒 怪我一生 ありがとうございました。~~~