彼氏が死のうとしてました

 

他人に公開するのもどうかと思いますが、自分の1つの記録として残しておくので、長いですがよかったら見てやってください。

また当方脳味噌がスカスカなもので、記憶が所々曖昧な点がございますがご了承ください。しかもクソ長い上に書いてる側もゴリゴリメンタル削られる内容なのでチマチマ編集で足していきます、気長にお待ちください。

 

人物

私:関西在住のJK3 実家は四国

彼氏:四国在住の19歳 親戚の経営する会社で整備士として働く

親友:彼氏の親友 ややあって私とも友達だが断じて親友ではない

母親:彼氏の母親 彼氏とはあまり仲が良くない

 

 

6/22朝

彼氏から「死にたい」「つらい」等のライン。正直お互いによくあることだったが、今回は少し様子が違う。説得を試みるも、希死念慮は消える様子がない。メンヘラが故に、死ぬときは一緒、という約束をしていたので、まあ、まだ死なねえだろ、死が選択肢にあると思うだけで、人間はかなり心が軽くなるものだ、と思い「死ぬときは呼んで」や「死ぬかあ」などと軽率な発言をしてしまう。その故か「一番早くていつ来れる」と聞かれてしまい、彼氏を失ってしまうという恐怖から「今日の夜」と馬鹿正直に答えてしまった。友達の一人に、今日帰るわ、と伝えると、生きて帰ってきてね、と言われた。生憎死ぬ予定はないんだ、と返した。

 

6/22夕方

学校が終わるや否や、荷物をまとめ寮を飛び出した。キャリーケースを預けていたので、夏服を送るためなどと適当こいて返してもらった。彼氏のテンションが上がるかと思い、頭に真っ赤なリボンを、ふたつ、つけた。お腹が空いたので、最寄りのJ Rの駅に隣接されているコンビニで、抹茶アイスと、梅おにぎりと、ポケチキと、彼氏の大好物である柿の種を買った。食べ過ぎた。気持ち悪かった。後悔が募った。快速は、10分ほど遅れて到着した。

新幹線の切符は、券売機で購入した。初めての体験だった。デビットカードで購入すると、ポイントがついて感激した。接続など気にせずに、とりあえずホームについた瞬間に入ってきた新幹線に飛び乗った。乗り換えする快速が到着するまでに、40分ほど待たなければならなかった。新幹線の中で、母親に電話をかけた。「彼氏が死のうとして、私を呼んでいる、今、新幹線に乗っている。申し訳ないが、寮と学校に適当な連絡を入れて欲しい」と。メンヘラに慣れているのか、ねぎらいの言葉をもらっただけだった。我ながら自分の母親すげえなと思う。彼氏のラインから死の気配が薄まってきたように感じた。死を止められる気満々だった。到着した駅で、全く知らない人と数十秒間目を合わせてしまい、知り合いと勘違いし、自己紹介されてしまった。彼氏と落ち合った。

 

6/22夜

彼氏の目には涙が浮かんでいた。心なしか、いつもより目が小さく見えた、多分ずっと泣いていたからではないかと思う。どうやら、めちゃくちゃ金欠らしい。なんでも奢るよ、と言うと申し訳なさそうだった。お腹すいた、と駄々をこね、一緒に寿司を食べに行った。ネギトロが、山盛りだった。大袈裟に喜んで見せると、彼氏はふっと笑ってくれた。このまま巫山戯続けたら、彼氏も思い直してくれると思った。食欲が余りないらしく、3皿か4皿しか食べてなかった。

ゆっくり話がしたいと思い、近くの公園の駐車場に向かった。彼氏は、仕事してる時、ずっと涙が止まらなかった。もう、辛くて死にたい、と言った。どうしてつらいの、と問うと、本人にも明確な原因は言語化できないようだった。ただ、話を聞いている限り、仕事がつらいのと、今まで母親との関係をうまく築けず、悪化して迫害されている、という2つが大きな原因だろう。金欠なのも、どうやら母親にいくらかお金を取られているかららしいのだ。仕事も、本当はやりたいことに向けて高校時代努力を重ねていたのだが、母親に反対されて泣く泣く道を諦めたらしいのだ。実を言うと、いまだに私自身も余り原因が理解できていなので、これはあくまで推測である。今の仕事が嫌なら、別のことやればいいじゃない、学校なんて入り直せるし、お金なんてどこからでも湧いてくるのよ、とか、そんなにおうちが嫌なら、私と一緒に京都にすもうよ、やりたいことしようよ、と言っても、もうやりたいことがわからない、つらい、明日が怖い、とのたまう。どうしたらいいのか本当にわからなかった。明日の仕事は、とりあえず休みなよ、と言うと、今日も体調が悪いと思われて薬を飲まされたから多分休める、とのことだった。下半身をしきりに弄ってくるので、セックスがしたいのかと思い、とりあえずホテルに逃げることにした。

 

6/22深夜

あの自信はどこへ行ったのか。情に訴える、しか止める方法が思いつかなかった。本当に死ぬの、と聞くともう無理と帰ってきた。どうやってしぬの、と聞いたら首吊りか手首切るかかなあ、とかなり曖昧な答えが返ってきた。死ぬならちゃんと計画立ててからにしてくれ。リスカの致死率5%やで。ナイフは持ってきてるらしい。見せて、とは言えなかった。希死念慮の増幅が恐ろしかったからだ。一緒に生きてはくれないらしいし、逃げてもくれないらしい。ここはハッタリをかけるしかないと思い、死ぬなら連れてってと言ってしまった。一緒に死んでくれるの、と言うので、一人で生きるくらいならと言った。死ぬ気なんてさらさらなかった。次の日の、夜、決行するつもりだ、と彼氏は言った。その後は暗い話題を出さないように心がけた。適当にセックスし、一緒に風呂に入り、マッサージチェアで寛ぎ、アニメを見、私は寝た。彼氏は眠れなかったらしい。6時半くらいに職場に連絡しなければならなかったので、おちおち眠っていられなかったらしい。それ以前の問題な気はする。職場に連絡すると、病院行って診断書もらっておいで、と言われた。行かないの、と聞くと、もういいから、今日で終わりだから、と。その後睡眠時間3時間の私をブチ犯してから、朝飯を食った。どうやら今日は、彼氏の兄貴の誕生日らしい。おめでとう、とメッセージを送っていた。黒のワンピースと、水色のワンピース、どっちがいい?と聞くと、黒!いや、水色も可愛いな、水色で!と非常に優柔不断だった。最期の服だと思っているからだろうか。慌てて来たので、靴下を持ってくるのを忘れてしまった。こっそり、昨日と同じ靴下を履いた。この後どこ行く、水族館、カラオケ?カラオケ行くかあ、となり準備開始。洗面所が独立した造りになっていたので、化粧をしている時だけ一人になれた。どうにかして死を止められないかと思った私は、彼氏の親友に連絡をした。「今日の夜、彼氏に遊ぼうやって連絡してもらえませんか」大体の事情を説明し、ラインのトーク履歴を見せると察したらしく、9時にバイト終わるから、また送るわ、と言ってくれた。ゼンリーも念のため交換しておいた。死ぬなよ。そう言われた。あいにく私も死なせるつもりはなかった。ちなみに、化粧は盛大に失敗した。アイプチも、シャドウも、眉毛も、前髪も、全部出来栄えが気に食わない。もしかしたら、これが最期の化粧になるかもしれないのか、と思いそうになる自分を必死に頭を振って否定した。ホテルを出る時、彼氏はこう言った。「見納めだなあ」

 

6/23昼

マクドナルドで昼飯を済ませた。私は辛いナゲット2つと、ポテトL。彼氏は、ポテトSとマックフルーリー。食欲は、相変わらず余りないらしい。私に対するデブというコメントは許さない。食べていると、彼氏の母親からしきりにラインが来る。どこなの、何してるの。職場からも電話やラインがたくさん入っていた。それと同じくらいに、親友からのラインも届いていた。もう取り返しのつかないことをした、と彼氏は言った。ラインの通知を切り、返さないことにした。私の作戦は失敗した。

カラオケに向かった。とりあえず適当に歌った。夜に駆けるを歌ったのは、かなり間違いだったと思う。その間にも、母親からの連絡は止まらない。親友に、LINEを読まないつもりだと伝えると、アホじゃねえの、と返ってきた。気を紛らわせるためにいっぱい歌った、デュエットもいっぱいした。でも気が紛れることはなかった。ふと自分の携帯を見ると、バイト先の店長から電話があった。何事ですか、と尋ねると、彼氏の母親がきて、彼女の連絡先を教えてください、と言われたので、本人の許可取りのための連絡だったらしい。結局私が電話に出なかったので、その時バイト先にいた親友と話して帰ったらしい。急に怖くなってきた自分は、その親友とラインするために適当な理由をつけてルームを出てしまった。するとそいつに「一人にするなアホ」と言われてしまった。やっぱり死ぬつもりです、怖いです。そう伝えると9時には止めに向かうから。それまで耐えてくれと言われた。救えるのは今のところ自分しかいないのかと、改めて自覚した。

彼氏は歌うのに疲れてきたらしい。逃げる手段はいくらでもあるんだよ、やっぱり一緒に逃げようよ。そう話していると、泣き出してしまった。過呼吸になりながら、怖い。明日が怖いと必死に訴えられた。怖いのは、自分のせいだから、もう逃げられないんだと、逃げることなんてできないと。これは完全に自論だが、人間他人のせいでつらいときは死ぬべきでなはい。いくらでも逃げれるからである。今の彼氏の状況は、少なくとも彼氏が自分だけで招いたものではないと私には思えた。家出について一瞬考えてくれたが、やっぱり無理だと言われた。今日は兄貴の誕生日だから、死ぬのは明日にするよと言われた。カラオケの残り時間も迫っていたので、とりあえずお腹空いてたら何にもできないよ、死ねもしないよと、隣町のファミリーレストランに向かうことにした。

 

6/23夜

ファミレスについた。お腹が空いていた。注文をしてしばらくしても料理がやってこない。リスカでも首吊りでもなく、練炭で死ぬことにしたらしい。ヤフー知恵袋で調べているのを覗き見してしまった。こんな暑い時に練炭とか、死体腐って悲惨だよお、と茶化すとまあね、と言われた。車に自殺してますって紙でも貼るか!というと少し場が和んだ気がした。練炭が売ってるホームセンターは、もう開いてなかった。明日買うから、とりあえず今日は車中泊でいいよな、あ、もしかして車中泊厳しい?と聞かれたので正直に厳しい旨を伝えた。ならネカフェでも行こう、と言われた。私、まだネカフェ泊まれないんだよ。というとハッとした顔をしていた。17歳を連れ回すって、こういうことなんやで。と言ってしまった。タイミングがいいのか悪いのか、母親から京都の女の子といるやろ、とラインが来ていた。その後母親から位置情報の開示を求める通知が、彼の携帯に届いた。これ以上母親に連絡を返さないのはまずいと思ったのかとりあえず連絡を返していた。なんて返したのかは知らない。(追伸、今日は辛いから明日帰る、って返したらしい)

ふと彼の裏垢を覗くと「誰も私らが死ぬことに気づかないのってなんかいいよな」とあった。急に怖くなった。申し訳なくなった。親友を呼んでよかったのか。一緒に死んであげるのが一番彼氏のためになったんじゃないか。怖い。自分のせいで彼氏がもっと傷つくことをしてるかもしれない。一緒に死ぬという約束を破れないのは、自分じゃないか。罪悪感でいっぱいになった。怖かった。彼氏が死ぬことも怖かったが、自分のした浅はかな行動で彼氏に嫌われてしまうのが一番怖かった。最低だ。やっと料理が運ばれてきたが、自分はほとんど口をつける気にはなれなかった。チゲに入っている牛肉が、卵が、気持ち悪くて仕方なかった。だが心配はかけたくないので、食べた。手の震えが止まらなかった。ろくに食べ物を口まで運べなかった。さすがに様子のおかしいことに気づいた彼氏は、大丈夫、と聞いてきた。ちょっと死ぬのが怖くなっちゃって、と言うと、そりゃそうだよと返ってきた。いや目の前で人が死のうとしてるのに大丈夫なわけなかろう。殺すぞ。

9時になった。親友はバイトが終わったらしい。ゼンリーの位置情報が着々とこちらに近づいている。親友さんからラインがきた「今から何があってもお前は悪くないから」と。急にどうしたんだろう。そんなことより運転しながらライン返せるのすごいなと思った。恐怖がマックスに達した私はトイレ、と席を外した。吐けない。怖い。席に戻ると位置情報はほぼ一致していた。入店を報せるベルが鳴った。姿は見えないけど、直感で親友さんだとわかった。確認のため後ろを振り向くと、そこには親友と、母親が立っていた。「約束守れなくてごめんね」そう震える声で伝えた。

 

この辺から書いてる日が違うので文体が若干違います、ご了承を

 

6/23 深夜

「あんた何してんの」

という声が頭の上から降ってきた。私も、彼氏も状況の理解ができていない。震えが止まらない。私のせいだ。一番会いたくない人に会わせてしまった。彼氏の顔を真っ直ぐ見られない。

親友が「ちょっと席外そうや」と言うので彼氏と母親を置き去りにして店外へ。怖かった。その場からとにかく逃げたかった。親友にどういうことですかと尋ねると、だからお前は悪くないって言ったやん、と。バイトが終わった彼は、とりあえず私らの元へ向かおうとしていた。そこに母親が現れ、行こうと思うんですが、と伝えると私もいく、とついてきたそうだ。そういうことは早く言ってくれお願いだから。心臓に悪いです。その間私の心の中で、罪悪感がむくむくと存在感を増してきていた。こんな大ごとになるくらいなら一緒に死んであげたほうが良かったんですかね、と伝えると後頭部を思いっきり殴られた。生きててなんぼなんやからそんなこと言うなアホ、女、久しぶりに殴ったわ、と言われた。いや殴ったことあるんですか。あるよ、中学生の頃女ホウキで殴ってた、と衝撃の事実。私、あの人と同い年だったら確実に虐められてました。と同時くらいにドアの開く音。他人だと思いたかったが嫌な予感の方が当たるもので、やはり彼氏と母親だった。彼氏の顔が見れなかった。母親に、ちょっと話しない?と言われた。拒否権などないので大人しくついていくしかなかった。昔から、クズな割に、実母にめちゃくちゃにヒステリー起こされてる割に、怒られるのが一番怖かった。恐怖だった。

車に招かれた、助手席にお邪魔した。この車には何回か乗ったことがあった。彼氏と遊びに行く時、たまに彼が自分の車でなく、この車を借りていることがあったからだ。故に助手席に乗ったのも初めてではない。余計な情報だが後部座席でセックスだって何回もした。隣に乗る人が違うだけでこんなにも乗り心地が違うものなのか。私はどうしたらいいのかわからずずっと鞄を握り締めていた。母親の第一声は、「ごめんねえ、迷惑かけちゃって」と言うものだった。吃驚した。てっきり息子に何してくれとんねんとビンタの一発や二発食らうものだと思っていた。最初から話してくれない、と言われたのでできるだけありのままを話した。ただ1日目ラブホに泊まったことやちょっとこれはまずいだろうな、と言うのは端折りながら。はあ、とため息をついた母親はこう続けた、これ一回目じゃないのよ、と。よくよく話を聞いてみると、昔からメンタルが弱かったらしい。虐められてるのも何回も助けた、親をシメた。元ヤンらしい。宿題をやらないと、部員全員が丸坊主、と言うペナルティを課されたが、一人だけ宿題がおわらなかった彼は、そのプレッシャーから中三の夏休み明け、学校に行けなくなったりもしたらしい。この話また後で出てくるので覚えておいて欲しい。ほう、と相槌を打つと、昔っから何も努力しようとしないのこの子、と続けた。宿題なんて、やればいいじゃない。今の仕事が嫌なんか甘ったれたこと言ってんじゃないわ、自分で就職活動もしたことないくせに。高校生の時急に推薦通った紙渡されて、はいこの日までに100万振り込んで、なんか言われても振り込めるわけない。それでうじうじ1年間バイト生活して仕事紹介したら嫌だ嫌だって、精神激弱じゃん。多分今回だって、あなたが帰ったのが寂しくて死ぬなんて言ったら帰ってくると思ってそうやって言ったのよ、本当に死にたいならそこらからもう飛び込んで死んでるわ、そう捲し立てた。

間違ってない。全くもって間違ってない。が、根本的に生きてきた世界が違うんだなと思った。これを読んでいる皆さんなら理解していただけると思うが、母親の考えと彼氏の考えが相容れることは絶対にない。本当に、生きてきた経験と世界が違うのだ。後述するが、この話、半分くらい嘘であった。が彼氏側に落ちのあるものもたくさんあった。愛し方と愛され方、意思の伝え方と受け取り方は、酵素のように受容体同士がぴったりくっつかないと、成り立たない。この二人は、それらが完全に違う形をしていた。これは、解決するのは、難しいかもしれない、と思った。

 

 

疲れたのでここまでにします、諸事情で暇なのでまた明日には続きが上がっていることでしょう。長文乱文失礼しました。おやすみなさい。