前回の更新から早2年も経ってしまいました。


mixiのほうでも日記を書いているので、こちらの方は閉めることにしたのが2年前。


でも久しぶりにログインして、昔の日記を読んでいたら、ブログ時代が懐かしくなってしまいました。



この2年…本当に色々なことがあった。


一年前の夏には、子宮頸ガンになった。ガンなんて病気は自分とは縁がないと思っていたし、なるにしてももっと歳を取ってからなるものだと思ってた。


だけど実際には42歳の夏になってしまった。この病気は30代後半から40代が一番発症しやすいとの事だから、適齢期と言えば適齢期だったのかも。


子宮頸ガンは、ヒトパピローマウイルスというのが原因なので、私は感染していたということになる。それが誰からなのかはわからない。


でも…大体、感染してから10年近く経って発病することが多いということ、ウイルスを持ってる男の性器には、小さなイボがあるということから考えると、夫の可能性が高かった。


リョウとのセックスの回数は、レスだった夫よりはるかに多かったけど、付き合った年数はその当時でまだ2年、それにそんなイボなんてなかった。


子宮頸ガンは性交人数が多かったり、初体験年齢が若かったりする女性が罹り易い…なんてことがどの本にも載っていた。私はすごく少ないというわけじゃないけど、27歳で結婚してからは、セックスレスにも関わらず夫以外の人とはしなかったし、その長いセックスレス時代を耐えて、リョウと思いきって付き合ってからは、リョウ一筋だった。


あ…ちょっとだけマサシと付き合ったかなあせる


突然で申し訳ないのですが、このブログを閉鎖することにしました。


理由は…1年以上ブログを続けていると本当に色々あって…出会いも別れもあって。それを清算したくなりました。


長い間、ありがとうございました。














私の住む町も、昨日からイルミネーションが点いた。1キロほど先の公園まで、光の並木が続く。終点の公園には大きなツリーやオーナメントが飾られる。


息子を塾にお迎えに行って、「ドラえもんが始まっちゃう~」と文句を言う息子をひきずって、ほんの少しだけ見ることができた。


男の子ってあんまりこういうのに感動しないのかなあ…こんな時、娘だったらなあって思っちゃう。


そういえばマダムは娘さんが2人いるので、毎年クリスマスは帝国ホテルで親子3人で過ごすんだそうだ。リッチだな~旦那さんと息子さんは抜きみたいだけど。娘さんに彼ができても、一緒にみんなで遊びたいって言っている。楽しそうでいいなあ…


私のクリスマスは…結婚してからの思い出ってあまりないな。いつも旦那は仕事だったし…子供がいない頃は友達とパーティをしたこともあったけど、息子が生まれてからは、いつも家で、夕飯がクリスマスっぽくなるくらいでお終い。


去年は何をして過ごしてたろう…リョウはおばあさんが亡くなったので、クリスマスの前後はお葬式で会えなかった。ブログを読み返してみると、17日に会ってペアウォッチを買っていた。1年もたなかったな…汗


ドリカムの新曲… http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B19700

これ、不倫の歌なんだろうな。クリスマスに会えない恋人同士っていっぱいいると思うけど、私とリョウもそう。


でも私はクリスマスとは言え、昼間なら会えるんだけど…24日も25日も、リョウの仕事があるみたい。でも心のどこかで信じてない…それでもいいやって思う分、去年より成長したかな。


その代わり、23日は1日会える。どこに行こうかなあ…


クリスマスのイルミネーションはキレイだけど、好きな人と一緒に見るんじゃないとかえって淋しい。紅葉を見ても、夕焼けを見ても、この景色を一緒に見られたら…って必ず思ってしまう。心を半分置いてきたみたいな、そんな気分。


でもリョウはその気持をきっと受け止めてはくれない…同じ気持じゃないのはわかっている。一年半かかって、やっと理解したこと。


淋しいけど…私に心を半分預けてくれる人は、まだいないんだな…









先週はリョウの都合でデートができなかったので、昨日は2週間ぶりの逢瀬。


私の家から車で20分ほどの、ターミナル駅までリョウに来てもらった。


近場デートは「万が一知ってる人や夫に車を見つけられたら」ってちょっと怖いんだけど、夫は接待ゴルフで朝からいなかったので、ほんの少し気持ちがゆるむ。


近場の時はいつもお弁当を作っていくんだけど、誓い通りに封印。早めに行って、駅ビルの地下でランチを買った。


そしてお馴染みのホテルへ直行。さんざん前のケンカで、もうエッチはしない方がいいとか言ってた割には、あっさりと元に戻ったような…


部屋に入って早速デパ地下のお弁当を広げた。


本当はね…作ろうと思ってたんだけど


いいよ、いいよ


そうじゃなくて、もう作るのはやめようと思って。恋愛って程じゃない関係で、重いでしょ?


(笑)まーた何か考えこんで…わかったわかった


それについてはマトモに取り合ってもらえないまま、食べ始めた。作らないって決めたことには、色々深い思いがあるのにな…わかってくれてないのかな。


食べ終わって一緒にお風呂に入った。


何か今日の胸、張ってるね


バスタブの中で、リョウが下からすくうようにして胸をさわった。


そういえば…生理前でもないのに、いつもよりプリンとしてる。久しぶりにエッチするから?


確かめるように触っていたのが、いつの間にかエッチなさわり方になっていって…でもこのままお風呂でするってならないのが、リョウの面白くないところ(--;)


付き合い始めの頃はお風呂でマットプレイとかしたなあ…なんて上手なんだろうって思ったっけ。その頃が懐かしい。


付き合い始めの頃から今まで、リョウがエッチで手抜きをしているようには感じなかったけど…でも微妙にエロさがなくなってきているのかもしれない。


あ…こんなところで…ダメぇ…♡ だとか


やんっ…そんなとこいじっちゃ… だとか


そんなにしたら壊れちゃうぅ… だとか


そんなのが無くなってきているんだな。エッチな気分になるかどうかは、そういう意外性とかシゲキがポイントだと思うんだけど。


私も淡白な方なのかも…一回気持ちよくなっちゃうと、もういいやって思っちゃって、貪欲になれない。この「気持ちよく」っていうのも、指とかローターとかで軽ーくいっちゃうのだけだし。


でもこんなの、クシャミみたいなもんだよ。これからもっと気持よくなれるのに、ヒトミは我慢しちゃうから…


いつもそう言われちゃうんだけど、どうしてもその先に行けない…


そういえばリョウが昔ちょっと付き合ってた人で、すごい人がいたらしい。


おっぱい吸うだけでイッちゃって、背中舐めてもイッちゃって、入れるまでに10回くらいイクんだよ


すごいね…入れてからはどうなるの?


もう大騒ぎでさ…最後は白目向いて失神して、30分くらい寝てるんだよ


いいなあ~そういう人とお友達になって、色々教わりたい!


いや…あそこまでだと正直引くよ…友達連れてくるから3Pしようとか誘われたしさ


リョウって…今までどんな人とどんな経験をしてきたんだろう。エッチはいたってノーマルだし、仕事も固くて生活態度もマジメそうだけど、人妻は私で3人目だって言うし…それも少な目に言ってるんだろうし。


そんなに経験豊富なら、私をもっとちゃんと開発してほしいもんだけど。


そう言いつつしっかり二回エッチして、お昼寝したらあっという間に夕方に。


来週は木曜日になっちゃいそうなんだけど…大丈夫?


大丈夫よ…二週間ぶりなのに、あっという間だね。またメールだけの日々だね…


ソファーでリョウの膝に座って、おでこをくっつけた。


明日は時間あるからお昼に電話するよ


会った次の日に電話なんて、めーずらしい…でも嬉しかった。


そして今日、約束通りリョウから電話があった。これからお昼を10分で済ませて、また仕事だって言う。忙しいのにありがとう…


恋愛ってほどじゃないのかもしれないけど、お互いに思いやって、温かい気持になれたらいいよね。だからいっぱい優しい気持をあげたい。優しい思い出をいっぱい作れたら、別れた後もきっと後悔しないですむよね。



週末に信州に旅行に行ってきました。


メンバーはワインの会とほぼ同じ。バツ2の友達がいつも宿を予約してくれて、今回も17人(うち女性5人だけ汗)というアンバランスな構成でした。


バツ2の友達の会社の後輩が多いので、平均年齢も若過ぎてつらかったです…後列真中のピースサインが私。



私は息子の野球の試合を見てからの参加だったので、行きは一人で新幹線に乗って行った。考えてみたら、一人で飛行機に乗った事はあっても、新幹線は初めての経験。出張なんてない普通のOLだったし、実家が遠いわけでもなかったし…こんなに長いこと生きてきても、まだまだ普通のことで「初めて」って言うのはたくさんあるんだなって思った。


宿に着いてからはテニスをしたり卓球をしたりして、スポーツを楽しんだ。天気も良くて気持ちよかった~そして夜は3時過ぎまで宴会。


リョウからは朝と夜にメールがあった。


若い男に囲まれて、鼻の下伸ばしてるんじゃないの?襲われないように気をつけなよ



襲われるわけないし…鼻の下伸ばせるようなイケメンくんなんて、そうそうはいないし(笑)


こうやって色んな男の人を間近でじっくり見ると、好きになるとか恋に落ちるとかって、なかなかあるものじゃないなって思った。


私とリョウはどうだろう。ネットで知り合って、メールを交換することから始まったから、一対一の閉じ込められた空間で、初めからお互いを「ちょっとした弾みで深い関係になる」と意識してたと言える。


3ヶ月メールだけの関係が続いて、会う頃にはかなり温まってる感じだった。だからスッとこういう関係になれたのかもしれない。


でももし、まったく違う場所で出会ってたら?会社でとか、スポーツクラブやテニスでとか…息子の塾の先生だったらとか。


恋愛みたいになっただろうか…ならなかったような気がする。


でも私って、エッチしちゃうとすぐ情が移るから、今のこの関係も恋愛と言えるのかどうか…


今までの男の人との付き合いを振り返ると、自分からすごく好きになって付き合うようになったのって、たった2人だった。その他は夫を含めて、何となくデートするようになって、何となく付き合うようになって、体の関係ができると自分の方から好きになって…って感じで。


今のリョウともまさにそういう感じ。こんなのは恋って言えないのかも…


明日はリョウとの二週間ぶりのデート。だけど二週間も離れていたのに、淋しさを感じたのは一瞬だけだった。リョウが浴びせ続けた冷や水が、私の気持ちをやっと冷ましてくれたのかな。


うちの近くまで来てもらうけど、明日はお弁当を作るのはやめようと思った。明日だけじゃなく、もう二度と。


「恋愛って程の気持ちじゃない」って言われたんだもの。手料理を食べさせたりするのはやめなくちゃ。もしかしたらリョウも重く感じてたかもしれないしって。


それに家族の目を盗んで作るの、すごい大変だもの。家に来て料理を作ってほしいって言ってもらえるまで…リョウはきっとありえないから、そう言ってくれる人が現れるまで、私の愛情料理は息子以外には封印しよう…





今日、不倫友兼ママ友達とちょっとあって…気分が良くない。


彼女はもう、彼からメールが来なくなって、自然消滅した感じになっちゃったので、不倫友ではなくなってしまった。


それもあるのかな…やっぱり女同士は難しい。



気分を換えて一人で買い物に出て、ある本を見つけた。題名は忘れてしまったけど…内容はとても印象的だった。


その本にはこうあった。人との関わりは、主に3層に別れている。


人を中心として大きな円を書いて…中心の小さな円は第1層。家族、肉親、恋人がこの中にいる。


その外側の第2層は親しい友人や親戚


一番外側の第3層は仕事関係や近所付き合い、友人、知り合い


どの層も必要で、3つの層は複雑に絡み合っている。家族仲さえ良ければ、友達がいなくてもいいと言うわけじゃないし、友達が多くて毎日楽しいから、家族がいなくてもいいなんて事もない。友達と家族と仲良くやってても、社会で信頼のある人間関係が築けないのも大人としてダメだ。


だけどやはり一番大切にすべきは第1層だそうだ。当たり前な答えだけど…


よく老後は女友達同士で家を借りて、仲良く助け合おうと言う人達がいるけれど、それは友人に第1層の役割を期待してしまっているから出る発想で、実際は第2層の人間が第1層になることはなかなかできないと言う。


妻子ある男と不倫する独身の女性にもそれは言えて、女性にとっては既婚の恋人は第1層かもしれないが、男にとって女性は第2層でしかない。甘い事を囁いたところで、男が守るのは、第1層の妻子だ。これは既婚女性もそうなのかな?


病気や怪我をした時、保証人や借金などの深刻な問題が持ち上がった時、やはり頼り合えるのは第1層の人間だそうだ。不倫相手は病気で倒れても、看病も入院費も払ってはくれない。その代わり第1層の人間同士は、嫌いになったからと言って、そう簡単には縁を切ることはできない。婚姻関係や親子の縁というのは、逃げたくたって逃げられない、拘束があるからこその深い人間関係なんだと…



友達同士のちょっとしたことなんて、第2層でのことなんだから気にすることない。これは立ち読みしてプラスになった(笑)


だけど、リョウもれっきとした第2層だ。それを確認してしまったのがマイナスだったかも。心も体もリョウに向いてても、リョウは私の第1層じゃない。


でも多くの人達が第1層に失望して、第2層に逃げ場を求めてる。その境が曖昧になってる人達だってきっといっぱいいる。人間同士を、きっちりと二層に分けることなんてできるんだろうか…



さっきリョウから、今週は用事が重なって会えないってメールがあった。


何で2日前に言うのかな。そんな用事は先週もうわかってるはずなんだから、先週会っている時に言って欲しかったのに。


私達は次の約束を、会ってる時にはいつもしない。メールでリョウが「今週も火曜日なら大丈夫」って言って来るのを、私は待つしかない。


付き合い始めの頃はそれがすごく不安で嫌だった。慣れてくると、何もなければ大体毎週会えることがわかってきたので、平気になってきた。ドタキャンされた事は、1年半で一度だけだったし。


でも今はまた、それがとても不安になる。リョウの事が信じられないから。もしかしたら誰か他の人と約束してるのかなとか、私とは毎週会うのは止めて、適当に距離を置こうとしてるのかなとか。


婚外恋愛で毎週のように会えるのはとても恵まれている方だっていうのは、他の人の話を聞くとわかる。だけど私達はずっと、


一週間が長いよ。明日はやっと会えるね


会った次の日が一番会いたくなるの


そんな感じで、一週間を過ごしてきた…だからこんな簡単に、短いメールで2週間会えないってことを直前に言われると…すごく淋しいと思ってしまった。


だけど淋しいのはもう私だけなのかな。枯れかけた花をいつまでも飾ってたくない…だけど恋愛だとどうして思いきれないんだろう。


メールの返事をさっきした。


ばかー。今週ダメなのわかってたなら、もっと早く言ってよ。会えるの楽しみに一週間頑張ってきたのに~(>_<。)


リョウからは何のリアクションもなし。こんなメールを送ったところで、すぐにまたメールを返してくれたり、電話をしてきてくれるような人じゃない。良くて次の日の朝かお昼に、ごめんね~再来週は頑張ります…とでもメールしてくるのが関の山…


もう…ほんとにやめようかな。リョウはやっぱり私が真剣になるような相手じゃないのかもしれない。わかりきっているのに、悪あがきしてるような気がする。


涙は出ないけど、心がどんどん沈んでいく感じがする。重くて浮かび上がれそうにない。こんな気持ちでいても、リョウには全然伝わってないんだから…ううん、きっと見て見ぬふりをしてるのかもしれない。


長い時間じゃなくたっていい。少しだけでも会いに来てくれたら…信じることもできるのに。


だけどリョウはそんなこと、してくれるわけはない。


嫌いになれたら楽なのに…それが無理なら、リョウのことを忘れさせて。




なんだか今日は気持ちが落ち込んでしまう。一人でいて、ちょっと気を緩めると涙が出てきてしまう。


別に何かがあったわけじゃないし、いつも通りの平和な日常だけど。


気持ちがしっかり繋がっているわけじゃないから、会わないでいる時には「やっぱり私は独りなんだ」って思ってしまう。



どんどん衰えていくものを見ているのって辛い。付き合い始めの頃は、毎日のようにパソコンで長いメールを交換しあった。伝えたい事や気持ちがお互いにたくさんあった。


だけど段々携帯の短いメールに変わって行って、1日3回あったのがここ数日は1回になって…


何度もケンカと仲直りを繰り返してきたけど、絆が深まるっていうんじゃなくて…むしろその度、一つずつ私が諦めて納得して。遊びと割り切ろう、一時の付き合いなんだって思うようにしようって。



先々週のカラオケの時…トイレに立ったリョウは、かばんを持って行った。なんだかそんなことも悲しくて。信用されてないんだな、見せられないものがあるんだなって。


好きだって思いたい。愛してるって思いたい。嘘や隠し事なんかなくて、もっと色んな面を見て…まっすぐに気持ちをぶつけ合えるような恋愛がしたかった。やっぱり私には、遊びの恋愛なんてできないのかもしれない。


気持ちを上手に切り替えることのできるリョウに、私はやっぱりついていけない…


猫はいいなあ。今日は猫がとっても可愛く見えてしまう。こうやってパソコンをしている横で、一生懸命マウスにイタズラをしている。無邪気で嘘がなくて、好きなことをして、生きたいように生きて。依存してるとか自立してるとか、遊びとか真剣とか、義務とか責任とか…そんな面倒なことを考えなくても生きていけるんだもの。


自由がないのに淋しいなんてヘン。ちゃんと男の人を愛して、愛されたい。そんな単純な欲望なのに、どうしてうまくいかないのかな…


もうすぐ塾から帰る息子を途中まで迎えに行かなきゃ。寒いから、きっと頬を真っ赤にして帰ってくると思う。腹減った~って私の顔を見るなりいつも言う。無邪気で嘘がない存在、もう一つあったね。息子が一緒にいてくれる間は、私も何とか笑顔でいられる…







今日、リョウと会ってきた。前の日のメールでどこに行きたいかって聞かれて


ドームの遊園地のお化け屋敷とかショッピングモールとか、一度行ってみたかったの。それか映画かな。


う~ん…でもまだ風邪気味で本調子じゃないから、大人しく映画にしようか


と言う事で、いつもの街で待ち合わせになった。お化け屋敷が怖かったのかな…


映画館に行ってみると、ちょうどいい時間のものがなかったので、ちょっと前にも行ったビルの中のテーマパークに行くことにした。入園招待券が今月いっぱいってこともあったので…


だけど今日は埼玉県民の日だったらしくて、中はすごい人だった。チーズケーキのフェアをやっていたので、それを食べながらこれからどうするか相談した。


プラネタリウムは?


スケジュール見るとあんまりいいのやってないよ。


う~ん、じゃあやっぱり映画にしようか?「ウインターソング」良さそうだったし。


…(笑)ほんとに健全デートだよね~健全にするって大変だよな…


なあに?その笑い。…あ~もしかして…ねえ、リョウはじゃあどこに行きたいの?


そう訊いても、リョウは苦笑いしたまま目を逸らせて答えようとしなくて…席を立とうとするので、リョウの手を私の両手で掴んで引き寄せて言った。


ねえ、正直に言って?…ホテル行きたい?


…うん。


じゃあもっとちゃんと言って。私としたい?


したい。


手を繋いでテーマパークを急ぎ足で出て、ホテルに向った。こういうのもいいかもしれない。ホテルに行くって始めから決まってるより、したくなったら飛び込む…そんなふうに曖昧なのも。


いつもと違った道順を通って、ホテル街の方へ向った。そしていつもの所の、お隣のホテルに入った。



いつもと違うことももう一つ…前に友達から、感度が良くなるジェルをもらっていて、化粧ポーチに入れたままになっていた。友達はあんまり効かなかったらしいんだけど、試しに使ってみることにした。


リョウに敏感なところに塗ってもらうと…しばらくしてすごく熱くなってきて、リョウが言うには「大洪水」だったようで波


でも感度がすごく良くなったとかっていうんじゃなくて、媚薬、なんて呼び名は大げさかな。


いつもと違うことがまたまた一つ。リョウが一回目の途中で元気がなくなってしまった。こんなこと初めて。途中休憩して、もう一度した時はいつも以上に激しくできたけど…風邪気味だから?男の人ってわからない…


入ったのが遅かったので、ギリギリまで部屋でゆっくりすることにした。ベッドに並んで横になって、私の胸にリョウの顔を埋めたまま、色々とおしゃべりをした。内容を覚えてないくらいたわいもない…


ヒトミの胸はこんなに大きいのに張りがあって、全然垂れないね。すごいよー


でも母乳あげてたから、産む前に比べるとやっぱり柔らかくなっちゃったのよ


でも普通さ、子供産むとみんなシワっぽくなって、妊娠線も出るもんだよ


ん?普通って…リョウってばやっぱり相当の数の人妻と遊んでたんだな…むかっと、私は思いを巡らせた。



でもこんな風にしてると、あのケンカがまるでなかったみたいに思える。


でも違う。問題は何も変わってない。蒸し返せばまた同じことの繰り返し。それに私の心の中がやっぱり違う。もっと一緒にいたいとか、別れるのが淋しいとか、私のことをちゃんと好きなのとか…そういうことで悩んだのが遠い昔に思える。


お互いに恋愛じゃなくなってるのかもしれない。でも会ってれば楽しいんだから…無理に今別れることなんてない。こんな付き合い方があってもいいのかな。


どちらかに、本当に好きな人ができるまで。そんなずるい付き合い方があってもいいのかな…




久しぶりに飲んだワインのせいか、大勢で騒いだ疲れのせいか…悪夢を見た。



リョウと私が一つのふとんで寝ている。ベッドじゃなくて畳の部屋に敷かれたふとん。


リョウが隠れて!と言って、私の頭をふとんに押し込んだ。隙間から見ると、あっさりした顔立ちの女の人が「ただいま~」と言いながらふとんの横を歩いて行った。


リョウの奥さんだ。


どうしよう、絶対ばれちゃう…早くここを出なきゃ…そう思ってるうちに、ふとんがめくられた。女の人がこっちを見ている。


「あなた誰!?ちょっと、この人何なのよ!」


女の人はリョウを責める。だけどリョウは何も言わない。


私はどうしていいかわからず、ふとんの上にとりあえずきちんと正座した。


すると場面は次に移った。正座する私の横に、5歳くらいの女の子ともっと小さな女の子が2人並んで私を見つめていた。


「娘よ。まだこんなに小さいの。それにおなかには3人目がいるのよ」


女の人は諭すように私に言った。あなたがしていること、わかる?って。


私は女の子の手を握った。ごめんね…って涙を流して。



そしてまた場面が次に移った。私はリョウの奥さんと2人で歩いている。


奥さんも子供もいるなんて…知らなかったとは言え本当にごめんなさい…


私はなぜかビクビクしながらリョウの奥さんに謝っていた。


「騙してたうちの夫も悪いから、気にしないで。でもリョウと私は絆が深いの。わかってね」


奥さんの笑顔はとっても優しそうだった。ヘンな感じ…私も奥さんを嫌いだとは思えなかった。もうリョウとは本当に別れなくちゃ…



そう思った時、目が覚めた。


しばらく私は現実と夢の区別がついてなくて、ああ…本当に別れなくちゃ…って、ベッドの中で落ち込んでいた。それほどにリアルな夢だった。



何なんだろう…この夢。何てバカな夢。潜在意識の中で、もしかしてリョウにはちゃんと付き合っている人がいるのかも…って不安があったからかな?それにしても3人も子供がいるなんて。それにリョウの奥さんは、黒い真っ直ぐな髪と、色白ですっきりした優しい顔立ちの、リョウにお似合いの人だった。


でももしW不倫だったとしても、現実の私は相手の奥さんや子供に「申し訳ない」なんてきっと思わない。同じようにリョウだって、私の夫や子供に申し訳ないなんて感情、これっぽっちもないだろう。


でもそうは言っても、この夢はリョウの方の立場を疑似体験したようなもので…恨まれる相手がいる、って言う事実は、やっぱりとても重いものなんだなと思った。


何だか偽善者な私の一面を見たような…嫌な夢だった。