太陽光発電

太陽光発電

太陽光発電の歴史

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太陽光発電 ~ シリコン系の圧勝




太陽光発電の元祖はアメリカのベル研究所です。



ビッグバンの背景放射を発見したのもベル研究所です。



当時のベル研究所は世界ダントツの研究機関で、多くの
電気や通信に関する大発見や大発明をしています。



今から58年前、1954年にシリコン結晶を利用した現在の
原型が開発されました。



今日においても、単結晶タイプのシリコン系は変換効率が
20パーセントと高く超高効率太陽電池として、他を圧倒して
います。



多結晶型は薄型になり、変換効率は最高で15パーセントです。



非結晶系のアモルファスは薄膜太陽電池と呼ばれ変換効率が
10パーセントの安物です。



21世紀になって、高価なシリコンを使用しない化合物系の
ものとして、低コストを目指す、銅、インジウム、セレンを
使用した薄膜タイプや、変換効率40パーセントを目指した
超高効率のカドミウム、テルル系の薄膜タイプが研究開発
されていますが、ああでもない、こうでもないと言っている
間に、シリコン系に圧倒されています。



太陽電池が、世界的に注目されるようになったのは2008年の
オバマ大統領によるグリーンニューディール政策です。



2006年までは、日本のシャープが世界トップのシェアを
誇っていましたが、このときの太陽電池の市場は全世界で
たったの1兆円産業でした。



この1兆円産業が、わずか数年で8兆円産業に急成長すると
予想していた経済学者はきわめて少数でした。



2008年にはドイツ(旧東ドイツ)のQセルズに首位を奪われ、
シャープは世界第4位に転落しています。



そして、2012年にはQセルズは倒産、シャープは液晶パネルの
戦略ミスで危機に見舞われるという激変を遂げています。



2007年には、1兆円産業であった太陽電池は今日では10兆円にも
達する破竹(はちく)の勢いで成長を続けています。



世界各地にメガソーラーが建設され、急成長が続いています。



かっての主役であった、日本とドイツのメーカーは国際舞台から
姿を消し、アメリカ、中国、台湾のメーカーがしのぎをけずって
います。



特に、中国メーカーの低価格戦略はすさまじく、太陽光発電
パネルの国際価格をワットあたり100円台にまで下落させ、一気に
普及に弾みをつけました。



日本は、パネル価格は、まだまだ高止まりしていますが、
一部ではワット単価が300円になり、価格下落は続いています。



ここで太陽電池産業の成長のすさまじさを数字で見てみます。



極端なのはドイツで、2000年には75kwであった太陽光発電は
2011年には25Gwと、実に330倍もの大激増です。



売電価格が、kwhあたり100円強と高めに設定されたため、
ドイツの企業や家庭の主婦たちは、競って装置を導入しました。



ほんの数年で装置の元は取れ、あとは儲かる一方です。

パートタイマーで稼ぐより、太陽光発電の方が収入が多いという
家庭が続出しました。パネルを増設する家庭も激増します。







2010年の世界シェアは以下の通りで、発電量は5.5Gwでした。

(1)アメリカのファーストソーラーが8.4パーセント

(2)中国のサンテックパワー(尚徳太陽光電力)が8.1

(3)日本のシャープが6.8

(4)中国のTrinaSolar が5.3

Yingi、カナディアンソーラー、ソーラーファン、京セラ、
サンパワー、三洋電機と続きます。







2011年は、驚くべきことに、39.5Gwと7倍の生産量でした。

(1)サンテックパワー

(2)ファーストソーラー

(3)Yingi

(4)TrinaSolar

中国勢の圧勝です。



太陽光発電の国際価格は、kwあたり20万円程度ですから、
39.5Gwで、7.9兆円になります。



世界一高い日本の相場で計算するとkwあたり40万円なので
16兆円産業になります。



中国勢は、これを10万円台にまで下げてダンピング攻勢をしたので
一気に世界シェアが、中国のメーカーだらけになりました。



売り先の43パーセントはドイツで、39ギガワットといえば
原発40基分にも相当します。



日本では、ああでもない、こうでもないと言っている間に
ドイツでは、原発15基分の太陽光パネルが、たったの1年で
設置されました。



2011年のドイツやスペインを中心としたヨーロッパは
太陽光発電のすさまじい乱売合戦が繰り広げられました。



そして、その反動は2012年早々に訪れます。

2007年、2008年と2年連続で世界一を誇っていたドイツの
Qセルズが4月2日に経営破綻します。



1999年の創業からわずか13年目にしての破綻です。

ソロ、ソーラーミレニアム、ソーラーハイブリッド、などが
バタバタと倒産し、アメリカにおいても、ソリンドラ、
エバーグリーンソーラー、スペクトラワット、と経営破綻が
負けんじとばかりに続出します。



理由はただ一つ。中国製品のダンピング攻勢です。



5kwで200万円はする太陽光発電装置一式を、100万円以下で
設置するところがあらわれ、50万円でもいいですよ、と、
なれば、誰もが心を動かされ、そちらへなびきます。



日本においては、そこまでの価格下落はないでしょうが、
まちがいなく、今後も価格下落は続きます。



そして、今、白色発光ダイオードが、130年ぶりの照明革命に
加わり、新たに10兆円マーケットを築こうとしています。



すでに価格競争は開始され、オーストラリアやフランスでは
白熱電球の使用を禁止する政府方針が示されています。



アフリカで、ヘビやトラ、ライオンを追いかけている人たちは
約20億人。いまだに電気という近代的照明を持っていません。



月収は2000円ですが、油やタイマツを買えば消えてしまいます。



太陽電池で取り込んで、電気二重層キャパシタで蓄えて、
白色LEDで光らせる生活が身近に迫っています。


電気二重層キャパシタとはコンデンサーのことですから、

単純な構成で、アメリカではベンチャー企業が電気自動車用に

高密度の製品を開発しています。


これが量産化されて安くなれば、等価なリチウムイオン電池は

一掃されてしまいます。



計算すればアフリカだけで、10兆円マーケットになります。



考えれば、中国も発展前の月収は2000円でしたから、今後は
アフリカが最初のターゲットになりそうです。



日本でも、中国直輸入のLED電球なら、100W相当品でも1000円を
切る価格で売っています。



アフリカの夜が明るくなるのは、意外と早いかもしれません。





節電対策(蛍光灯は直管がお得!)



原発事故以後、電力会社はたいへんな状況です。

そこで照明をLEDに代えるのもひとつの方法ですが

まだまだ高価だし部屋全体を明るくするには万のお金が
必要です。


そこで安上がりな方法を発見しました。

蛍光灯の丸管を直管に代えるだけで相当な効果があります。



同じ30ワットの蛍光灯なのに大きな差があります。

(1)価格が2割~3割安い。

(2)寿命が5割も長い。(直7500時間、丸5000時間)

(3)明るさが1割もあかるい。(直1860ルクス、丸1680ルクス)


製造工程がシンプルで安く製造できるのは見ただけで

分かりますが経済効果は2倍以上もあります。