子供が低学年の時、冬休みなのか連休なのかちょっと理由は忘れたが、私と子供は実家にお泊りしていた。


一度ヤツと昼間に3人でラーメンを食べに行ったが、多分この時、インフルエンザを貰ってきた。

次の日にはまず子供。
そして立て続けに私とヤツがインフルエンザになった。


私があの時39℃の熱。
そして実家には高齢の祖母がいたので私と子供は実家の2階に隔離。
フラフラの中子供の世話もする。
まぁ、ここは母親なら当たり前の事。

ヤツはアパートで一人。
するとヤツから電話くる。
体が辛くて動けないから、ポカリスエットとか果物とか食べやすい物買ってこいと。


私も同じなんですけど。
さらに子供の世話もあるんですけど。
それを言って、動けない事を伝えても俺は一人なんだから買ってこいと。


母に頼み食料を調達してきてもらい、その食料を持ち私はフラフラしながらアパートまで持って行った。


私はイライラしながらアパートに入り、冷蔵庫直行。
アイツはありがとうも言わずに無言で少し微笑みながら布団の中から手を繋いでほしいと手を出す。
私はスルーして実家に帰る。
脳裏に焼き付いてるあの姿。
今思い出してもゾッとする。


大袈裟なんだよ。
普段から少し熱出たり、少しダルいくらいで大袈裟に具合悪いアピール。
それがインフルエンザになると、本当に死にかけみたいになる。
私は目眩で本当に動けない時以外は家事をする。
洗濯も食事の用意もやらなければいけない。
どうしても作れなければ惣菜でもお弁当でも自分で買いに行く。
子供に食べさせなければならないから。
インフルエンザでフラフラでも、子供が熱でグズグズしたら一晩中でも抱っこしている。

私もヤツと同じ状態なら、私がヤツの立場なら自分の親、兄弟に電話して頼み玄関のドアノブにかけておいてもらう。
自分と同じ状態で、ましてや子供の面倒までみてる人間にそんな事頼もうとも思わない。


自分の事しか考えない。
自分が1番辛い。
自分が1番優先。
やってもらうの当たり前。
ありがとうの一言も言わない。
だって当たり前だから。

行きたくなかった、体が辛かったけど、持っていかなければ後からまたネチネチ言われること間違いなしと思い行動に移した事をよーく覚えている。