公開された二つの動画を見た。 

 一つは、速いリズムを刻んでスピードにのった激しいスケートだ。驚いたのは、そのスケートを基礎にしつつ、それを素晴らしい映像作品として仕上げているところだ。画面が陽炎のように揺れたりかすれたり、〇で囲んだいくつもの映像を同時に見せたり、突然羽生さんが画面の目の前に突進してくるなど等、アイディア満載で、羽生さんの映像クリエイターとしての才能もいかんなく発揮されていて素晴らしい。
 二つ目は静謐。

 一つ目と全く趣の異なる、リズムというより美しい旋律・メロディーで魅了する楽曲と、羽生さんのしなやかで柔らかな表現世界。ひたすら美しい。そして、いずれのプログラムにも、いままで見たことがないような体の使い方が入っていたように思う。
 

 羽生さんは、これらを for RE_PRAY としているので、次回の佐賀公演以降のために準備しているプログラムなのだろう。そして、こんなことを想った。

  この二つの動画は、メディア界隈の雑音が激しいなか、羽生さんのメンタルは折れてないだろうか、不愉快で気の滅入る日々を送っているのではないか、と心配している私たちに、黙って「僕は大丈夫。ちゃんと公演の準備をしているよ。だから、皆さんも心配しないで」というメッセージかもしれない、と。

 羽生さんの心中は察してあまりある。私たちの想像以上につらく口惜しい気持ちだろう。でも、そんな中でも、二つの新プロを作り、それを公開してくれるところに、羽生さんの強靭さと、ファンへの優しさを感じた。

 

羽生さん、ありがとう。羽生さんが、頑張っていることが伝わってきました。私たちも、何も変わりなく、いつも応援しています。

 

【追記】

相変わらず、羽生さんを叩くような記事が垂れ流されています。まささんが呼びかけていらっしゃるように、「意地でも」クリックせず、無視しましょうね。無視し続けることが、長い目みれば、すこしは意味のあることになるかもしれません。